【FFヒーター取付編21】送風口、ついに完成
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本当はウォーターポンプを交換したのでエンジンの試運転をしたいところですが、ちょっとした手違い(家に部品を忘れて来ただけ)で中止に。
というわけで、FFヒーターの送風口の設置を行います。
FFヒーターの作業では前回までで送風ダクトは完成しましたので、今回吹き出し口さえ付ければ完成です。
まずは、
今度こそ耐熱(と言われてるだけで素材表記無しの中華品)のFFヒーター用と思われる送風口部品を買い求めましたので、
ぽっかり開けられたここに入るかなー?と思い、入れてみます。
計算上はぴったりのはずですが…
やはりぴったりですな、当然か。
それでは恒例のマジックで
カットする部分の線を引き、デッキに出して…
ノコギリでギコギコと
カット完了です。
いや、本当に何回やってんだこの作業。
しかし耐熱と言う言葉はあまり信じていませんでしたが、切り子が粉末状になってて、確かに普段のABSなんかとは雰囲気が違いますね。
もしや本当に耐熱??(←自分で買っておいて信じてない)
で、カットした送風口を吹き出し口にセットしまして…
隙間の気密を取るために、
新年度なので新キャラクターの登場、シリコンの自己融着テープです。
耐熱温度260度の頼もしいやつですが難点は粘着気質な性格、普通のブチルゴムの自己融着テープと違ってすぐべったりと。
こいつで、
金属のメタルなダクトと得体の知れない樹脂な吹き出し口部品の接続部分をグルグルと巻いて伸ばして引っ張ってと何度も繰り返し気密を確保しました。
これで温風という名の熱風も漏れ出ないし、大丈夫じゃない?
それでは、早速試運転を…
魚眼的な写真で恐縮ですが、普段通りトイレの中からお送りしています。
前回の試運転の計測では最初の40分を越えても排気パイプやダクト、吹き出し口の温度がそれ以降上昇する事はありませんでしたので、1時間半も運転すればいいでしょう。
燃料をだいたい2時間弱分くらい入れて運転します。
溶けたり発火したりが怖いのでキャビンの中でひたすら吹き出てくる熱風に耐える私。
外気温は20度と完全な春。
そして直射日光もジリジリと天井を焼きつつのこの熱風、キャビンの温度は32度まで一気に上昇。
これも寒い内にヒーターの取り付けを終えなかった罰ですかね…
暑い中、散らかり過ぎたキャビンを整理しまして、
歴代の吹き出し口を弔ったり…
無駄死にでは… ないぞ。
そして次回の作業で対峙するであろう敵を威嚇したり。
いや、敵じゃなくて燃料タンクに取り付ける燃料取り出し口と燃料パイプか。
またノコギリで切る作業を予感しつつ、
燃料タンクに開ける穴の大きさの算段をしたり。
そして再びのホールソーの予感も、しかもステンレスのぶ厚い板(燃料タンク)に。
脱線して気が重くなりつつもどんどん片付けまして…
なんとなく少しは片付いたっぽい風ですが、
バウ側から見るとこんな感じで、死角にゴチャゴチャを隠してるだけなんですけどね…
汗もかきかきようやく
燃料が尽きてくれました。
このテスト運転用のタンクも、これが最後の運用だった可能性大。
そのうちエンジン関係で使う事もあるかな?
また逢う日まで 逢える時まで
別れのそのわけは 話したくない
なぜかさみしいだけ
なぜかむなしいだけ
と、尾崎紀世彦氏な感じで別れを惜しみます。
ま、コクピットロッカーに入れるだけですしドアは一人で閉めますわ。
試運転中に3〜4回程各部の温度計測をしましたが、珍しく問題は無し!
自称耐熱の吹き出し口も溶けずに、そして変形せずに、
ちゃんとそのままです。
そういえばダクトの中、耐熱塗料の艶消し黒で塗れば良かったかも。
特定の角度だと思った以上に中が見えますね、どうしようかな。
本日の作業はここまで。
次回はいよいよ燃料タンクから燃料パイプを伸ばしてヒーターを運転してみます。
一応説明書上は
L1が1.2m未満、L2が8.8m未満、合計10m未満と、ホントかよ?と言う距離が書いていますが、鵜呑みにするなら大丈夫なはず。
私の場合、軽油のサイフォン効果が怖くてわざわざタンクの液面より高い位置にヒーターを設置したわけですが、図中のSの値がどこにも触れられていないのが気になるところではありますが…
それで問題なく動けば、燃料タンクに穴を開けて燃料取り出し口の部品をタンクに設置します。
これもステンレスのタンクに燃料を入れたまま直径20mmの穴を開けるという、黒部ダムのトンネルを掘るような難工事(←私にしては)が待ち構えています。
あのトンネルは破砕帯と言う軟弱地層で苦労したわけですが、私はチタンのような岩盤(岩でも無いしチタンじゃなくてSUSだけど)を抜く作業が気を重くします。
そもそも、タンクの中に切り子やホールソーで抜いたステンレスの板なんか落とせないし。
ふー、続かなければ… と思いつつ次回に続きます。
FFヒーター取付編22へ続く