【ラダーピポット修理04】お前に会いに来たッ!ナットよ!
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さて、(開ける予定の)穴を塞ぐインスペクションハッチが届きましたよ。
しかしポリプロピレン製と書かれていましたが想像したより硬質な感じです。
大丈夫かな、これで(少しとは言え)曲面に対応出来るかな?
確かに肌触りがPPっぽい感じではありますが、うーむ…
箱は無く、写真に写っている物がビニルの袋に入っているだけでスクリュー類や説明書の類も何もありません。
この左側のタイラップみたいなやつは、おそらく蓋の落下防止用のベルトだと思われます。
おそらく、
この蓋の真ん中の穴に落下防止ベルト的なやつをセルフタッピングスクリューで勝手に留めろと言うわけなのでしょう。
スクリューの穴は6つ。
M4かM5か…
どっちかわからないので、まずはM4のボルトを入れてみると…
ダメですね、皿型の穴よりだいぶ小さいです。
ではM5のボルトを…
ありゃ?穴にボルトが通りません。
と言う事はNo.10(4.8mm径だっけ??)のインチサイズっぽいですね。
アメリカンな製品だったんだな、お前は。
わざわざインチサイズのボルトを買いたくありませんので、No.10の穴に無理矢理M5のボルトを捩じ込む事にします。
「SI単位系万歳!!」
(↑黒騎士物語のバウアー大尉の最後の「ジークハイル!」みたいな感じ)
と心の中で叫びながらグリグリと…
うむ、これならいいかな。
ではこれをマリーナまで持って行って… と思ったら、よく考えたら私が持っているホールソーは127mmまででした。
このハッチは165mmの穴を開けないといけません、全然サイズが足らないわ、危なかった。
どうせこんな大きな穴、そうそう開ける事なんか無いので一番安い使い捨てレベルのホールソーを通販で頼みまして…
届きました。
大丈夫なのかこのホールソー、すごいチャチなんだけど。
刃先もシャープさが無いし。
使ってみればわかりますが…
早速マリーナに来まして、まずは
インスペクションハッチのフレームに真ん中がわかる感じにテープを貼ってやって、
ざっくりの場所をマークして…
ドリルで穴を…
開けまして。
ファイバースコープを入れてみます。
真っ直ぐの位置にナットが見えればいいんだけど…
おお!前回は見つけ出すまでに30分近くかかったのに今回は一発で目の前にありましたよ。
まぁ今回はほぼ真っ直ぐ先だからな。
では、本番の穴開けです。
先程のファイバースコープの穴をセンターにホールソーをあててガガガガーっと…
ちょっと休憩(FRPの粉末がすごくて息を止めて作業してるんですが、流石にずっと止めていられないから)。
再び大きく息を吸って、止めてリトライ!
ガガガガー!
ふー、開きました!
そして目の前に見える
4本のボルトの先とナット!
お前に会いに来たぜ!
そして驚くべき事に…
中には蜘蛛の巣が!(巣を引っ張ったら蜘蛛が逃げて行った…)
お前ら確かにガンネルに通風孔があるが、こんなところにまで…
気になりつつも、とりあえず蜘蛛は置いといて…
ハッチのフレームをボルト留めする穴を開けました。
そして、白同士なので見難いですがフレームの内側に
全周、防水用にシリコンをたっぷり塗りまして…
ボルトとワッシャー、セルフロックナットで固定して、
そして、はみ出てきた
シリコンを、乾く前に拭き取ってやります。
で、この広い作業野でさっそく…
4つのナットを、あっさりと外しました。
せっかく開けるのだからと15cmオーバーのハッチにしてよかった、広くて作業しやすい!
で、ヨットの下に降りまして、
ボルトを抜き… って、抜けないのでトルクスレンチでぐるぐる回して外しました。
防水用でしょうか?それともネジロック剤?何かゴムっぽい物(おそらく取り付けられた時はゲル状)が詰められていたようです。
ボルトを抜き、部品が外れました。
ふー、これで新しい部品が来ればここに取り付けるだけです。
ボルトの穴は外側からも内側からも養生テープで塞いでおきます(写真撮るの忘れた)。
外した部品を裏から見ると、
クラックが入っています。
やっぱりなー、外したら熱して曲げて修正… と言うズボラ修理にしなくて良かった。
っと、そうだ!穴を開けた時の断片が中に落ちたままだった!
エンジンルームのハッチを開けて、燃料タンクに落とし物をした時に買った長いトング(しかも使わなかった)を用意して…
おお!奥の方なので取り出すのに苦労すると思ってたのに、偶然そこまで来てる!!助かった!
3秒で捕獲成功!初めてこのトングが役に立った!!
さて、これで
本日のラダーピポットの修理作業は終了、これより先の工程はポーランドより新しい部品が届くまでありません。
ここはしばらく放置してFFヒーターの取り付けに注力します。
この取り外した部品達が再び使われるのはいつなのか…
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