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【キャビンのマット】洗濯してもイマイチで、新しくする
実は最後に海に出した時、帆走中に双眼鏡を取りにキャビンに入ると靴下越しに何かひんやりと冷たい感じが。
ん???
床を見ますと、
うを!?水??
トイレから漏れたか? どこかのキングストン?とか考えつつ普段はオートになっているビルジポンプを手動でオン!
ポンプの作動音はしますが排出されてる音はないので大きな浸水とかでは無いようです。
水源を辿るとシンクやトイレのスルハル金具やキングストンのある方面ではなくエンジンルームの方から流れて来ているような?
エンジンの点検口(ウォーターポンプとベルトのテンションだけ見れる窓)を開けると…
ウォーターポンプのシャフト周りかホースの接続部分からポタポタと言うレベルで海水が落ちていますわ… 80〜90滴/分くらいかな?
今応急的に何かしても確実に止められる感じでは無いし、とりあえず雑巾を置くくらいでそのままセイリングを楽しんでから帰港しました。
この件については早急に修理したいのですが、何せラダーの無い今は海に浮かべられない状態です(対岸にある防大のカッター部のクルーとオールでも借りてくれば別かも)。
船台に載ってドライな状態で海水ポンプ周りを見ても再現出来ません。
モーターフラッシャーを買えば出来ますが、ヤード上でエンジンをかけるのは隣接する民家に迷惑ですしね。
早くラダーピポットのパーツが届いてくれないと手出し出来ないなー。
水漏れの方はいいとして(全然良くありませんが)、床に敷いてあるカーペット(と言うと大きな気がしますな)と言うかマット(と言うと小さい気がする)が海水で濡れてしまいました。
かねてから汚れも気になっていましたので、家で洗濯する事にします。
後でカビても嫌だし。
このマットを剥がして…
冷たいゲルコートの床になりました。
固い、冷たい、滑る、のダメな床三拍子。
マットを持ち帰り、家のそんなに大きく無いドラム式洗濯機(10kg洗)に無理矢理突っ込んで、脱水中に何度かのエラーを乗り越えながら洗い終え、
浴室で乾燥最強モードにして乾かしたのですが、なんだかヨットにある時はそんな事思わなかったのですが薄汚い感じが拭えません。
洗濯すればもっと綺麗になると思ったんだけどなー。
いや汚いわ、これ。
(洗濯機が)苦労して洗ったマットですが、とりあえず
千疋屋のバッグに突っ込んで部屋の片隅に置いておきます。
しかしここは雨風こそ凌げますが家人の厳しい視線は凌げません… 仮の住まいです。
代替品をどうしようか… とネットでオーダーカーペットを検索して価格感を見ますが、当然数千円で買えるような感じではありませんな、これ。
そりゃそうか。
ハサミで切ってもほつれないフリーカットタイプと呼ばれるカーペットの種類がある事が分かりましたが、薄いラグ的な物が多く
こんな感じに凹凸(と言うか水平ではない部分が多い)のある自艇のキャビンには難しそう。
ウチのヨットは小さいので、左右の床面が斜めになりそのまま壁になってるんですわ。
厚手の物、特にPPとかのマットに植毛っぽくしてるやつですと、すっごい高かったり、安いのだと「誰がこれ買うんだよ?」みたいな変な色しか取り揃えて無かったり。
カットして自分で好きな形に出来る車用のマットを発見しましたが、これは厚さは素晴らしいものの流石に車用、どれもサイズが小さすぎます。
と、値段と厚さで(自分の中では)バランスの取れたフリーカットカーペットを見つけました!
早速サンプルを取り寄せてみます。
色は三色。
オリジナルに近いのは真ん中のベージュですな。
個人的には汚れの目立ちにくそうな右にあるブラウンが良い気がします。
家人に聞いて見ると「これ!」と選んだのは左のグレーでした… 予想の斜め上を行くチョイス。
ウチのヨットのキャビンは
クッション類とテーブルクロスのブルー系
ゲルコート部のホワイト・ベージュ系
木部とカーテンのライトブラウン系
の3系統の色でまとめられていますが、そこに新たにこの色が…
とは言っても、部屋の片隅に古い薄汚れたマットを置かせてもらってる身ですから無碍には出来ません。
まぁこのグレーにするか、ダメな見た目ならまた変えるし。
大きさは…
実物を取り出すのが面倒なのでさっき撮った写真から推測するとこんな感じなので江戸間3畳(1760mm×2610mm)と言うサイズで間に合いそう。
もう、与沢翼並みに秒速で注文しまして…
届きました。
さっそく切りますよー。
まずは裏返しに広げて、
古いマットをその上に裏返しに広げてやり…
マジックでトレースしました。
次はカットですが…
裁ちバサミなど持っている訳もなく、普通に文具のハサミでチョキチョキ切るしかないですね。
意外と切り易いですが、つまり、結構ふにゃふにゃという事です。
多分、もっと高いマットならしっかりしてるんだろうなぁ…
かなりクズが出ますね。
穴の部分はコンパスカッターで、
丸くカット。
テーブルの脚の穴はオリジナルだと少し大きいので、気持ち小さくしました。
もう一つの穴はテーブルを畳んでベットにする時の支えになる柱の受け手ですが、使う事がなさそうなので今回はパスで。
次に切った部分の処理ですが、
「ほつれ」っぽいところとかがあり、後々ゴミも出そうだったので全周をライターで炙りました。
家にライターがなく、鍋料理とかに使うカセットコンロでやろうと思うも家人の鋭い目があり、仕方なくコンビニでチャッカマンをわざわざ買ってきましたよ。
くそー、家人のリモートワークが恨めしい。
はい!最後に裏表両方に掃除機をきれいにかけて完成です。
ここまで1時間強、小型のヨット故にカットする長さも短くて簡単でした。
安かったし。
新旧比較、
多分、ちょっとキャビンの雰囲気が変わるでしょうね。
そしてマリーナに来まして、早速
バーン!
当然ですが、それなりにフィットします。
テーブルの脚受け部の処理もいい感じだし。
前のマットと比較すると…
こんなな感じになりました。
オリジナルのマットで過不足があった部分を修正してカットしたので、これまで隙間があってゲルコート部が出ていた場所やちょっと余り気味だった場所が解消され、良いフィッティングです。
思った程ではありませんが、それでもオリジナルのマットより薄いので床から若干マットが滑り易く、つまり多少ズレ易くなりました。
想定内ではありますが、今後もし気になるようならカーペット用の吸着テープとか滑り止めマット的なやつを昔どこかで見たことがあるので、それを使おうと思います。