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【番外セイリング06 DAY2-3】大島を回って、翌日はなぜか黒潮香る…

瀬戸内海を知人のヨットで楽しむシリーズ、

↑こちらの1日目から続きで、今日は2日目です。

■DAY2

ホテルで目覚めた朝の空は、

水平に撮ってるのに地形のせいで斜めに見えるな

今日も暑そうだ…

何度も言いますが、本当にもう日本の夏のセイリングはダメだと思う。
マリンエアコンの効いたキャビンから操船できるようなモーターセイラーなら別ですが、そうでないなら夏はもう休もう。

そんな誓いとは裏腹に、せっかく飛行機代を出して来ているわけで、その分はしっかりヨットを楽しませて頂いて、潮っ気をチャージしますか。

今日は新居浜マリーナの横にある大島をぐるりと周ってみますよ。
え?弓削とか尾道とか行かないのか?と?
夏は無理です!(きっぱり)

事前にSHIMADASで勉強した大島は…

フリー素材でいくらでもあるな…

やだっ!日本の大島多すぎ!

知ってた。

日本には36の大島があり、今いる愛媛でも2島、長崎に至っては7島もありますわ。
なんていうか、その土地土地の歴史や伝統を大切にするのと地名をそのまま使い続けるのは違うと思う。
それなら淡路市南あわじ市で漢字と平仮名だったり、埼玉県という漢字表記があるのにさいたま市とか呼ぶ平仮名下位互換問題をなんとかした方が良い気がするな。
そっちの方が歴史を蔑ろにしてるよ、平仮名にしした瞬間に名前の持つ意味が消えてるじゃん。
いっそ魚のように標準和名と通称みたいな感じにしてはどうか?
標準和名:イズカサゴ 通称:オニカサゴ みたいに、標準和名:新居浜大島 通称:大島みたいな運用はどうですかね、国土交通省さん。
政令指定都市に中央区という区が多くて混乱するように、定められた名前がだぶってるのはなんとかしてよ!

*オニカサゴという標準和名を持つ別種の魚がいますので、そこでアカデミアの世界と漁業・水産・遊漁の世界で混乱はありますが。

クロビシカマス=スミヤキ とかね

ま、そういう文字数稼ぎは置いといて、海に出ますか。

オートヘルム壊れてて、誰かがずっとティラーを握ってないといけないけどね…

グリップが加水分解しててベトベトなのでシャフトを握る

マリーナを出た横の新居浜東港には

神戸まで日々往復している四国開発フェリーの「おれんじホープ」が。
愛媛ならオレンジじゃなくてみかんでは?と思いながらセイルを展張。

機走5.5ノットに対して風は真向かいから5.5ノット。
つまり風は無い…

まぁ、それでもなんとか走りつつ島の北部まで来ますと

一番高いのが瓶ヶ森、標高1,897m

四国らしい風景、伊予三名山の一つ、瓶ヶ森かめがもりが大島の向こうに見えていますわ。
その手前、よーく見るとオレンジのブイがありますが、その辺が「舟かくし」。
村上水軍が軍舟を隠していた小さな入り江とか。
さすが「隠す」だけあって、どこだかわからないわ。
多分、

ここな気がする。
気だけね、実際はわかりませんわ。

随分前に読んだ村上海賊の娘に思いを馳せつつ、この「舟かくし」についても色々と思うところあり。
義経が逃れるときに舟を隠したとかの源平物パターンと、XX水軍が…とかの水軍パターンで全国にあるよね、舟隠しって。
今まで色々な観光地で3~4個見てる気がするな。
おそらく一回でも余所者が舟で来て狭いところに入れたら… あるいは実際にそんな事実無くとも地元の人が「あそこは昔誰それが舟を…」と話し始めてそんな呼ばれ方をされる気がする。

*大島の舟かくしに疑義を唱えるものではないですよ!

この(新居浜の)大島、SHIMADASの受け売りですが、周囲9.2km(2.14㎢)、人口190人の有人島で、渡船が1日13便来ていて…と、したり顔で話していると

良いタイミングでその実物の渡船がやってきましたわ。
渡船というかフェリーなのか、なるほど。

瀬戸内海の島々には公営フェリーが多くて、その島々の人達の暮らしを感じられ、情緒を感じます。
車で乗って通勤かーとか、自転車で来て通学かーとかね。

さて、ヨットが北向きのコースになる頃には島影も相まって、無い風が余計に無くなり、ジブを収納。
メインセイル+機走で淡々と

進みます。

おっと、あれは… 電線?

島民190人を支える電気はここから

四国本土から大島への電気は、こうやって海を渡っているみたい。
海底ケーブルとかじゃないのか… この方が確かに保守は楽で安価そう。
人は船での行き来なのに、電気は上空で繋がっているって事ですね。
このインフラを用いて野猿やえんのような人員搬送出来ないのかな?などと考えている間に、

セイルよ、あれが新居浜パリの灯だ

もう新居浜マリーナが見えてきましたよ。
こんな短距離・短時間のセイリングでも全員暑さでグロッキー。
早々に帰港し、

上架して、セイリングは終了。
と言うダイジェスト動画がこちら。


上架後、誰も何も言わずとも、
「この暑さでは明日は無理だ、明日は観光でもして帰ろう」
という無言の合意が取れております。
今回学んだ事は、

来年の夏は家でゆっくりしておこう。
次回は9月ではなく11月以降にしよう。

でしたね、うん。

トラック航跡はこんな感じ。

テスト航行くらいの短さですが、本当に無理なんだって、この暑さでは。

船体を洗うのは一休みしてからにしようという事で、

近くのお蕎麦屋さんで

冷たいぶっかけ系の蕎麦を手繰ってクールダウンの後、

水がどんどん乾いていく…

ジリジリと体を焦がす日光を浴びながら、這う這うの体でお片付けしました。

■DAY3

3日目は1時間半程かけて高知に行きまして、
え?ああ、車でね!
ヨットでは無いです、うんうん。

鰹の

ひろめ市場の観光客向けのやつ

塩たたきの丼や握りを食したりしましたわ。

おっと、これは

私の好物のウツボじゃないですか。
高知はウツボのたたきとかありますよねー。
ウツボと言えば、千葉南部、伊豆大島、南紀、そして高知のイメージですからね、もっとウツボ食文化が広まって欲しいですわ。

あとは、車中から

高知城見たり(暑いから車から降りたくない)してから、空港のある松山に再び戻りました。

そうそう、前回来た時、通った道の横に掩体壕えんたいごうのような物を一瞬見た気がしたんですよ。

ああ、掩体壕と言うのは今で言うところのHAS、つまり軍用機を護るための壕ですわ(←隠すためじゃなくて護るためね)。

↑こんなやつ。

あのチラッと見えたのは絶対掩体壕だったはず… と、今回はわざわざ見に行ってみると、

やっぱりそうだ
掩体壕独特の形
市の有形文化財なんですって
尾翼が入る部分

やっぱり掩体壕でした。
しかも綺麗だし、わざわざ資料なんかが掲示されれます。
松山市の有形文化財なんですって。
千葉やドイツの大戦中に使われていた掩体壕を何基か見学した事がありますが、だいたい朽ちるに任せてるようなところが多い。
ドイツのも千葉のも畑の横にあって、農機具置き場として使われてるのがありました。
敗戦後の軍事施設再利用方法が同じだ!と思いましたね。
でも、ここのはしっかり「展示」って感じがしますわ。

そんな感じで、松山空港では

んー…

じゃこカツライスバーガーを食し、飛行機で家路に。

翌朝は高知で買い求めた

四万十川のりをご飯にのせて。

と言う感じの2泊3日の四国旅行でした。

え?旅行?お前はセイリングしに愛媛に行ったんじゃないのか?

そうだったそうだった… もうね、きっと暑さで頭までおかしくなっちゃいましたわ。

ではまた来週。