見出し画像

【Tips17】【惰話】人の振り見て我が振りカッコ良くするシートストッパー(後半はちょっと八丈島)

先週末は知人のヨットで愛媛、瀬戸内海をクルージング
じゃあ今週末は自分のヨットで… と言うわけにも行かず、急な野暮用で日曜日の夕刻まで自宅を離れますので…

真っ暗だわ

時は金曜日。
会社に行く前、日の出もまだと言う朝4時半にマリーナに来ましたよ(会社は自宅から3km程度ですが、マリーナへは70km以上あるんですけどね…)。

会社で会議と言うミッションが待っていますので、ダッシュで作業。
最初は暗かった(しかも小雨が…)事と、急いでいましたので、今回写真少なめ。

◼️コクピットにリードされている動索

今回はクリート… と言うかシートストッパーの交換。
前振りなんですけど、頭の悪い私は「リグ・艤装は、より単純・シンプルに」がモットーでして、多少かなり不便になってもいいから動索(ランニング リギン)を減らす無くすと方向でヨットを退化させ続けております。
(デイセイラー的なヨットですから)リーフ縮帆関連の物は全て取り去りましたし、トッピングリフトもレイジージャック兼用と言う暴挙に出ました(一応、今はなんとかなっています)。
コクピットに残っている動索ランニング リギン

  1. ジブファーリングライン

  2. ジブシート(左右各1本)

  3. メインシート

  4. センターボードホイスト

  5. ブームバング

  6. 名前は知らないけれど、メインセイル(ガフスパー)を下ろすロープ

の6種類7本だけです。
その中で5は無くてもなんとかなりそう(念のため残してる)、6に至っては存在意義が分からず多分不要。しかしこの艇を購入した時から付いていてガフリグ故に何かに必要なのか?と残している謎のロープ。

6のセイルを下ろすロープは一瞬リーフの時用かと思った事もあったのですが、メインセイルの上にブームより長いガフスパーが備わっている故、ピークハリヤード(バミューダリグで言うメインハリヤード)を緩めれば、セイルはたちまち落ちて来るんですよねぇ。
しかもピークハリヤード(メインハリヤード)はマスト直下にあるストッパーとウインチでの操作ですからコクピットまでリードされていません。
それならセイルを下ろすロープを、わざわざコクピットまで引っ張って来る理由は無いような…

本編とは無関係に、謎に思っている事の吐露


◼️瀬戸内海で見た格好良いヤツ

再び話は1週間戻って先週末、愛媛でヨットに乗せて頂いたじゃないですか?
繰り返しになってしまいますが、ウチのヨットと同じヨットビルダーのヨットで、ウチのサイズアップ版なんですわ。
ラダーとかティラーとか多くのパーツが共通で、ふんふんと見ていましたが、お?これは?と思ったのがトッピングリフトやセンターボードホイストに使われているシートストッパー。
写真は撮ってないんですけどね、動きが格好良いんです。

これは現行モデル

↑こんな感じのやつなんですけどね。
検索したら普通にたくさん出てきましたので、ご存じの方はご存じなんでしょうけれども、私はこのタイプのヤツは初めて。
ウチのヨットで同様の場所には

これはセンターボードホイストのラニヤード

こう言うクラムクリートが使われています。
機能的にも信頼性も全く不足無し。
操作性も良く不足どころか、むしろ完璧パーフェクト
Simple is bestで最高艤装の鏡ですよ。

でも何だろう、ゴージャスじゃないイメージ。
向こうは「高級ブランデー」ナポレオン、こちらは「いいちこ」下町のナポレオンみたいな、間には越えられない壁な感じ。

買って取り替えるゴージャスにするか!

と、思い立ちまして検索すると、8,000円とかするのね。
2つで16,000円か…

格好だけでこの値段の価値は無いな。
そもそも信頼性って部分では、今のクラムクリートと違って可動(動作)させてシートをロックするタイプですので、可動部に不具合が発生したらロックされない、あるいはロックが外れないと言うリスクはありますよね。

いやっ!しかし、それを補って余りある(動作の)格好良さ。

んーー

ヨット重要度天秤

多少犠牲お金を払ってでも、格好良さを取るか…
少しでも安いところを探そうと色々と検索していると、なんと!個人で売られている中古品を発見!

すぐ購入!

↑ここまで一気に進めましたが、やはり信頼性の部分では今のヤツオリジナルには敵いません。

と申しますのも。

センターボード、フルダウン

これは先週乗せて頂いたヨットを上架しているシーン。
船台に載せる都合でセンターボードを上げておかないといけませんが、悲しくも落ちた状態。
上げるのを忘れたわけではなく(そもそも私が上げたのよ!)、ホイストのロックが外れた物と思われます。
そう、ロープを解除方向に引くと簡単にロックが外れるようになっているのですが、それが諸刃の剣となって、ワンアクションで外れる=誤って外れやすい
になってしまって、今回こうなったのでは?と思っています(結局船台に載せる時に人力で持ち上げて格納させた)。

こういうクレーンのタイプなら良いんですが、ウチの場合は

↑こうやって船台に載せるんですよ。
載せるって言うか滑り込ます感じ?
これでセンターボードが間違って出てたら大惨事じゃないですか?
何があってもセンターボードを下げる事は出来ません。

そこで思いつくのがさっき低重要度の5と6のロープ。
これなら外れてもロックしちゃっても(セイルが下ろせないとかの)大きな影響は無いし、導入しちゃってもいいのでは?

と思ったわけです。

ま、長々と書きましたが、ようは
「見た目(だけ)を格好良くしよう」
と言うだけの話ですわ。

で、日の出前の暗い中ゴソゴソと作業しまして…

取り替え完了!

って… あれ、交換したけど満足感が薄いぞ?

多分、機能的に何も改善してないから、自分でやっといてなんですが、エンドルフィンが分泌されない?

やはり、シンプルな方が良かった気がする。

うーん… せっかく作業したので、これはこのままと言う事で。

◼️全然関係ない話

マリーナでシートストッパーを付けた後、そのまま会社に行きまして夕刻には仕事を終えて帰宅。
そして21時半頃には竹芝の客船ターミナルに行き…

さるびあ丸、素晴らしいデザイン(BY 野老朝雄氏)

「さるびあ丸」を眺めてですね、その横の

橘丸は今日は珍しい左舷付け
乗り込みも5甲板からですね

「橘丸」に乗りまして、ちょっと用事があって八丈島に行ったんですよ。
朝に少し時間があったので車でぶらぶらしていると、初めて通る裏道で…

偶然の再会

このヨットが現れました。
バウに書かれた艇名は「丹娜7世」。
私はこのヨットを知っています。
八丈島に唯一置かれていたヨット、丹娜7世。
艇名的に八丈の丹娜婆たなば信仰(←八丈島民の始祖とされている女性への民間信仰)から付けられた可能性大ですので、島民の方がオーナーなんでしょうか?
8〜9年前くらいまで?夕焼けをバックに八丈島の海を優雅に闊歩している姿を見かけましたし、神湊港で係留されている姿も見ていました。

2012年に垂戸沖にいたのを撮影

八丈島には年に何回か来ていますが、近年は見かける事が無く、どこか島外に引っ越されたのか、あるいはもしや廃船?なんて思っていたのですが、こんな裏道に船台に載せられて存在していたとは…

艇種はおそらく岡本造船所の27か28でしょうか?
マストは抜かれていますが、シャフトの具合的にエンジンは積まれている模様。貼られているシールから、4年前までは船検的には生きていた感じ。
つまり2015年にはJCIの検査を受けたって事よね?
今この艇のオーナーさんは?

実はこれから、更に八丈島に行く機会が多くなりそうで、このヨットに非常に興味があります。
もしこのオーナーさんをご存知の方がいらっしゃれば、是非教えて下さい。
私が再び海に… と言うところまでは無責任に言えませんが、ある程度は…