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【人力化計画07】(私の)支持が得られない支柱作り
前回の
からの続きです。
セイリングが見たいお方は、しばしお待ちを。
これが終わったら、近くの浜辺も(当然)海水浴客が居なくなったので、前からやりたいと思っていた「ビーチング」の練習をする予定なので。
あれ?でもそれはセイリングではないか…
タイトルの通りヨットの人力化計画の、もう今回で7回目ですわ。
なんか工作のブログみたいになってますが、ヨットのブログですよ。
青い空に輝く太陽、真っ白なセイルに風を流し、蒼い海を切り分けながら走るのをイメージしながら読んで下さい、うむ。
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無理矢理ウチのヨットの写真(アニメGIFだけど)を貼りますわ。
なぜなら、ヨットのブログだから…
しかしねぇ、マリーナでペダルドライブ関係の作業していると、マリーナのスタッフから冷ややかな視線を浴びてる気がするんですよ。
普段なら(普通の)作業してると、マリーナの人がその作業に関してなんやかんやと話す事が多いんですな。
ところがですよ、こんなペダルの付いた、明らかに足で漕ぐっぽい機械を取り付けてたら、色々とツッコミどころ満載じゃないですか?
しかし敢えてそれに触れてはいけない、アンタッチャブルな何か…みたいな扱いを受けている感が。
例えて言うなら、
髪の非常に薄い気難しい部長が、週末を挟んで月曜日に出社したら、急に人工毛髪を付けて来た時の部下達の反応的な…
こんなくだらない事をしている私の被害妄想?
ま、いいか。
前回はこれ↓
そう、サドルの取り付け方を考えるのにPVC製のパイプを買って仮組みをしましたが、なんとなく壊れそうな見た目に弱気になり、ストラットを追加する事を、嫌々ですが考え始めたんでした。
今回はそのストラットを作ってみるために、
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500mm×2本のPVCパイプを追加購入して、前回作った部品(45度継手とドライブに当たる基部)で、
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こんな事が出来るようにします。
更に追加部品。
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図面を引いて、
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出力して、
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本番と同じサイズの取り付け部品を作りました。
なぜこれを作っているかと言うと、「この部分ってちゃんとスイミングラダーの裏側に入るんだよね?」って急に心配になってきたんですわ。
計算上は10〜14mmくらいの余裕があるはずなんだけど… ほら、私って“合わぬなら、合わせてみせようホトトギス”的な(かなりいい加減な)モノづくりの仕方が多いじゃないですか?
やっぱり心配を払拭するのには紙の上だけではなくて実物(と同サイズの模型)で試したいのが人情。
いや人情っていうか、実際に作ったけど使えないでは経済的にも精神的にもインパクト大き過ぎるわ。
そんなわけで新たに作った部品と買い足したPVCパイプを持って、マリーナに来ましたよ。
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そして、今付いている部品と差し替えて、スイミングラダーの裏側に突っ込んで固定位置に…
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うんうん、杞憂に終わって良かった。
ギリギリ10mmくらいのクリアランスで入りますね。
一応計算通りだった、助かった。ふー。
ここは樹脂製ではなく金属製になったら、装着作業中にガンネルにぶつけて傷付けないよう保護しなくちゃダメだなー。
とりあえずサイズについてはOKな事がわかったので、次は|ストラット(支柱)にかかります。
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トップチューブに、作って来た45度継手を入れて、組んでみますよー。
測って、パイプを切って…
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あとはそのパイプを差し込むだけだから、一瞬で完成。
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確かに片持式じゃなくてこっちの方が見た目の安心感はあるよね。
安心感だけでなく、実際に安定もするだろうし。
でもやっぱりここまでやっても、まだ気持ちの奥底でストラットに否定的な理由は、
・ペダルドライブのアームの強度が心配
・キャビンにしまうのに大きいと邪魔
の2点が気になるからなんですわ。
どうするかは2週間以内に決めますわ、多分そのくらいまでに作り始めないと、年越ししそうな気がするから。
それは避けたい、こんな事を来年まで持ち越したく無い。
そして前回も各所測りましたが、今回のストラット版でも念のためもう一回色々と測っておきます。
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こんなのキャビンにあったら邪魔だよな… と考えつつ、
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これは写真に残すためにiPhoneの計測アプリでざっくり測ったバックアップ用(±10mmくらいの誤差が出る)で、ちゃんと金尺でも測りましたよ。
サイズ備忘録(最新版)
ヘッドチューブ 380mm
ステップの間隔 240m
トップチューブ 550mm+130mm
下のステップとヘッドチューブセンターのオフセット 65mm
ストラット 510mm
測り終わったところで、ヨットの上から見てみますか。
ここまでは工業、ここからは思索の時間。
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やっぱりこれは絶対怖いよな…と、再度確信。
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そして、意外とアイポイントが高い。
前方視界だけは良さそうだけど、なんでル・コルビジュェみたいに図面にモデュロールを落とし込んて試してみなかったんだろ…
これからキャビン内の機器の配置やデッキの艤装なんかをするセイラーの方は、簡単でいいからポンチ絵描いて、厚紙でもなんでもいいのでモデュロール人形作って試した方がいいよ!
プロペラドライブの設置場所や方法については、もっと別の最適解があったかもしれないなと後悔。
例えば数年前のAC艇で、ニュージーランド(だけ)がグラインダーを腕じゃなくてペダルで
漕いでましたが、あんな感じでコクピット上で漕ぐ方法もあったかもしれない。
さすがにもう、方針は変えられないけども。
注:これはペダルでスクリューを回してるんじゃなくって、漕ぐ事で油圧ポンプを回して動力の無いヨットに油圧を与えてるだけですよ。
ま、慣れればいいんですけどね。
さて、今日作ったストラット付版とは別に、ストラット無し版の図面も書いてはあるんですよ。
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図面って言うか、立体データも。
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やはりこっちの方が捨て難い。
そもそもね、カール・ベンツ(メルセデスベンツの祖)の素晴らしい名言、「シャーシはエンジンより速くなければならない」と言う大原則を考えると、スイミングラダーよりサドルフレームは弱くないと、何かあった時にサドルフレームは無事なのにスイミングラダーや、最悪はガンネルが破壊!みたいな事にもなるわけで、そんなにサドルフレームを強靭に作るってどうなん?って思ってもみるわけですな。
今週はここまで。
来週はもう流石に工作には飽き飽きしてるし、ヨットを海に浮かべてセイリングを楽しみたいと思っております。
まぁその前に、
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かなりヤバい感じに散らかったこのキャビンを片付けないと、海に浮かべるどころか、海までヨットを動かしている間に巨大な雪崩が起きそうですけどね。
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