【チーク掃除】チークの掃除で木材嫌いに拍車
◼️チークより、まず駅弁だ
みなさん、淡路屋さんのひっぱりだこ飯(駅弁)は買いましたか?
この蓋を開けると…
ドーン!
先週から発売になったこのバージョンは…
ライフジャケット着用、連絡手段の確保、そして海の緊急通報118番が描かれた…
海上保安庁コラボ、
海の「もしも」は118番ひっぱりだこ飯
ですよ!!!
関西の人は新神戸へ急げっ!
その他の人は各地で行われる駅弁大会や淡路屋の通販へ急げっ!
食べ終わった後の器は、逆さまにする事でウインチカバーの役目をしてくれるとかしてくれないとか(こんな小さなウインチはありません)。
でも臨検に遭った時、これを見せると一回免除って聞きました(嘘)。
この駅弁の変わった部分、やはり器の素材ですわな。
峠の釜めしと同じく陶器で作られております(因みに峠の釜めしの器は益子焼って知ってた?)
陶器は経年劣化が少ない素晴らしい素材。
我が家には40年くらい前に買った峠の釜めしの器や、20年くらい前に買ったひっぱりだこ飯の器が、完全に放置されているにも関わらず、今も買った時のままの姿で置かれています。
◼️最悪の素材、それは木
そんな素晴らしい素材がある一方、色々手のかかる素材もあるわけで、その代表格が「木」。
木の素晴らしさを説く人がよく「手入れすれば一生使い続けられるから」と申したりしておりますが、それってつまりメンテナンスし続けないとダメになっちゃうって事じゃないですか。
私がドイツにいた時の借家(石造)、普通に築600年だったけど?
木造建築の多い日本で築600年の家ってそんな無いと思うよ?法隆寺じゃあるまいし。
それをしたり顔で「ずっと使える」と言われてもねぇ…
と、若干イライラ気味に思うのは、私が最も不得手な素材であったりもするからですが。
別に金属や樹脂等が得手なわけじゃないですが、それでも木を扱うよりはまだマシな方。
金属、樹脂、ポリマー、炭素繊維等と違い、木材に関しては基礎的な勉強もした事無いし、興味も相当薄く、開孔・切断・切削等の加工、ヒビや欠損部の補修、表面の塗装やニス塗りに至るまで何一つ知識が無く、どの工程も満足に出来ません。
木で知ってる事といえば「捨てる時に燃えるゴミで出せるから楽だよね」くらい(捨てられる大きさや長さは自治体によって異なりますよ!)。
ああ、あと接着には酢酸なんとかエマルジョン系のやつを使うと言うのも、なんとなくどこかで習いました。
とは言ってもウチのヨットも一般的なヨットと同様、デッキにはチークが貼られ、キャビン内もテーブルやトイレの壁、シンクやキャビンロッカー、センターボードケース… そう言えばキャビンと機関室を隔てる隔壁なんかも木製ですね。
外のティラーも木製か。
むしろ国内メーカーと比較して木材部分は多いかも…
そんな感じで、色々な加工をする時に避けて通れない程度に、私の進む帆船道には木が立ちはだかっています。
そうそう、そう言えばティラーで思い出しましたが、3〜4年前にティラーが折れた時も、
嫌々ながら再び木でティラーを作り直しましたが、苦行の日々だった… 二度と壊れて欲しくありませんが、もし今度壊れたら絶対芯にステンレスパイプを入れたカーボンで作って木目の屋外用ダイノックフィルム(←3Mの製品)を貼ってやろうと思ってるくらい木が嫌(なんであの時、この方法を思いつかなかったのか…)。
今回はその木がテーマ。
いや別にテーマじゃないか、ただチークが貼られたコクピット周りを掃除するだけですわ。
◼️洗剤を買ったら説明がおかしい
この3年ちょっとの間、一度も洗剤とかを使って洗っていないチーク部。
毎回の上架後のエンジンの冷却系を洗う時に、ついでに水をかけるくらい。
そんな放置状態なので…
苔のような黒い汚れがこんな感じに付着していて、ダメ感を醸し出しています。
流石になんとかしないと、このままでは見た目ベイチモ号(←Baychimoの話を知らない方はクリック!)状態になりますわ。
オイルだとかニス塗りみたいな「*ていねいな暮らしライクなケア」は結構ですので、とりあえず何か簡単に綺麗になるような都合の良い専用のシャンプー的な物を探すと、どうやらAmazonのTeak Prepと言うのが手軽っぽい。
あ!これってGAFAの一翼のAmazonじゃ無くて、Marine Development & Researchと言う米国のマリンケミカル会社ののブランドね。
そのTeak Prepを
買いました。
買った時から微妙に漏れ出しているこのクオリティ…
ボトルに書いてある説明を読みますと、
え???
なんか思ってたのと違う… チーク下の隠れた水分を取ってくれるってなんだ??
汚れ取りじゃないのか??
だって、購入元のサイトのO社、そして同製品を売っているKY社のサイトの説明ではそれぞれ…
この2社は塗ったら汚れが浮き出てきて、あとは流すだけみたいな説を提唱。
ボトルに書いてある事と随分違うので、検索して他の通販屋さんで同じ製品を販売しているページの説明を見てみると、
クリーニング後に1回塗って、その後チークオイルと混ぜて塗布しろ説のM社。
クリーニング後に内部の水を蒸発させるために塗る説を唱えるT社。
T社の説明はボトルに書かれている方法・効能と同じですな。
んー、これ絶対にT社以外は、別製品の説明を通販サイトに書いてないか?
しかしこの事に気がついたのはマリーナに着いてから。
もういいか… 気づかないふりをし、これをクリーニングシャンプーとして扱おう!
もう掃除する気満々になっちゃってるので、後戻り出来ない感じ。
とりあえず掃除道具として…
チーククリーナーを使うしかないですね…
◼️クリーニングする
まずは準備として、ジブシートやジブファーリングライン等のチーク部の上にあるような物はなるべく他の場所に動かして、それからウォッシュボードの
ベンチレーション部や隙間から(あんまり)水が入らないように、養生テープで目止め。
高圧洗浄機使いますからね、今日は。
そしておもむろに、チーク部にさっきの何かを刷毛でじゃぶじゃぶと
塗布!
そしてコクピット周り以外も
バウステップ、ガンネル周り、スライドハッチレールまで、全てのチーク部に塗布したらボトル1本使い切り…
これ30ftクラスのヨットなら足りないな。
これでO社の説明によると「5〜6分待つと汚れが浮き出てきます」となっていましたが、5分後も10分後も特に変化無し。
最初っからチーク部が全部が汚れてるので浮き出てくるように見えないのか、或いはやっぱりこの説明の商品ではないからなのかわかりませんが、なんと無く予感していた通り、特に変化は無し。
ま、そんなもんか。
これ以上待っていても変化は無いでしょうから、リンスしますよー。
多分今回は、こっちのリンス工程がメインなんだろうな…
BOSCHの高圧洗浄機に15mのホース(ウチのヨットの場合だと15mあれば使い続けたままヨットを一周出来るので楽ちん)。
これで各所を洗い流して… と言うか、むしろこの高圧の水流で今から汚れを飛ばす感じ?みたいな事をしました。
と言う動画がこちら↑
2時間以上かかりましたわ。
そして実際どうなったかと言うと…
んー、確かに汚れは落ちたけど、それはただ単に高圧洗浄機の水圧のおかげでは?
まだ水が乾いてないのでわかりませんが、チークの色が茶色っぽくなりました。
これはTeak Prepのおかげなの?
湿度が低いとは言え、この気温(5度くらい)ではなかなか乾きませんわなぁ…
明日もう一回来るか!
◼️クリーニング翌日
と言うわけで翌朝、再びヨットに来ると…(因みに家からマリーナまで片道80km)
トンビに汚されています…
オマケに
柚子の皮だとっ???
くっそーーー!!!
で、肝心の洗浄結果は?と言うところですが、
えー、あ、うん…っていう微妙な感じ。
結局、微妙に茶色っぽくなって、微妙に黒い苔みたいのが取れただけでは??
白っぽく何かが浮いている感じの部分もあるし、ダメだこりゃ…
サンドペーパーで表面を削ってニスでも塗ればいいのかね?(そんな事する気もおきないけど)
ま、帆船時代にパウダーモンキーがヤシ殻でチーク甲板を磨いたなんて話もありますが、ウチのヨットは女王陛下の物ではなく我が家の所有物です、やりたいようにやらせてもらいますわ。
そんな中で、今後もチーク部は水洗いだけかな…