【番外セイリング05 DAY3】粟島から新居浜へ帰港、非讃岐なうどんを食して〆
3日間のセイリングの記事を2週間も引っ張ってきた春の瀬戸内海セイリングも、3週目の今回の記事で終わり。
↓先週は2日目を書きましたが、
今週はその続きです。
来週から書く事が無いな…
◾️あとは帰るだけ
楽しい『春の瀬戸内海セイリング2024』も最後の1日。
幸いな事に雨も降らず、良い天気のまま終われそうです。
私が普段、どんなに行いが良いのかを体現たセイリングですな。
朝食前、早朝は島のパトロール。
産卵で上がってきたアオリイカでもいないもんかと堤防を歩いていると、
パン… ダかな?
パンダでした。
なぜこんな場所に?
パンダの先に見えるケッチは金属ハルの58ft艇。
↑ドイツから来た夫妻が錨泊しています。
ヨット旅10年目、日本は2度目だとか。
と言う情報は、昨日来島していた本人達とのやり取りから。
ホテルで朝食後、そそくさとヨットへ。
日曜日の夜の「明日から仕事か…」感のある憂鬱さを若干感じつつ、それはなるべく気にしないことに。
今日は「ホームポートに帰港する」と言うだけの目的で、特段のイベントもありませんから若干消化試合的な感じが無いでもないですが、お天気も宜しいのでゆるゆると行きますか。
舫を解いて出発!
天気は快晴も、やはり風は今一つ。
◾️イタリア人疑惑のドイツ人夫妻艇を表敬訪問
港を出て、最初の方に書いたドイツ人夫妻のケッチを表敬訪問。
ゆるゆるとアプローチ
Guten Morgen!(←できもしないドイツ語、スペルもテキトー)
メルケルさん(仮名)が出て来てくれました。
エールを交わして離脱、ごきげんよう。
ああ、エールと言ってもビールじゃない方ね。
ドイツ人だからと多分朝からビールを酌み交わしたりはしません。
互いの今後の安航を願ってのエール交換ですな。
しかし10年もバガボンドとは… どうやって食ってるんだろ。
「ドイツ人は1ヶ月をイタリア人になるのに11ヶ月はドイツ人として働くんだ!」と大学院で同じ研究室だったドイツ人が言っていましたが、ご夫妻は実はイタリア人なんじゃないだろうか?
ドイツ人なんだから働こうぜ!(←ステレオタイプ)
◾️備後灘を進む
そんなこんなで粟島から離れ、クリアな海域に出ると
メインセイルのみ展張。
ヘッドセイルが出せるような風ではないですわ。
ねっとりとした海面を機帆走し、
再び浦島太郎伝説の箱浦漁港と箱埼灯台を左手に見ると、粟島に遮られていた風がセイルを撫で始めました。
鯛や平目の舞い踊りは見られませんが、セイルは舞っている。
そして荘内半島の西端、讃岐三埼灯台…
を越えれば備後灘から燧灘ですが、
あんまり近づきすぎると、この御幸石 がありますから、ご注意を。
半島の先と御幸石の間ってヨットで通れるのかなー?
怖いから通らないけど。
この御幸石、最初は遠くの股島が見えてるのかと誤認してましたわ。
◾️燧灘へ入り、島々を楽しむ
讃岐三埼灯台を越え、コースを北西から南東へ転針すると、風は再び荘内半島に遮られて、
海面もねっとりした感じになり、風はますます弱くなりました。
もうここからはほぼ一直線なので、皆思い思いにアルコール摂取や炭水化物摂取等を決め込んで過ごします。
左手に霞む伊吹島を見る頃に、右手には
円上島も見えてきます。
絶壁に囲まれた無人島ですが、東側に古い堤防があるとか無いとか(うろ覚え)。
この島の南東1/4マイルくらい(?)にはオゴ岩という岩が突き出ていて、浮標が設けられていますので、気持ち避け気味に。
さらにその先には、
股島(左)と小股島(右)が浮かんできます。
どちらも今は無人島なので、小股が切れ上がった良い女は不在でしょうな。
島々を通り過ぎ、振り返ると
左から股島、小股島、円上島の尾道三部作… ではなくて香川三島の並ぶ姿が。
いや、香川は他にもたくさん島はありますが…
ちなみに股島は香川県最西端、1960年代まで有人島だったっという驚きが(SHIMADASより)。
あれ?島の話ばっかりだな… 他にないからね、話題が。
そして残りのレグを淡々と進めば最後に出てくる
この新居浜大島を過ぎれば、
もう新居浜マリーナですわ。
3日間、大きなトラブルもなく走れてよかったよかった。
上架して、水洗いして楽しい春の瀬戸内海セイリ…
あ、
違うわ!その間、粟島の商店(自称:コンビニ)で買ってきたうどんを食べたの忘れてた。
◾️うどんを食す
ジンバル?何それ揺れないの?と言いつつ、普通のカセットコンロをキャビンのテーブルに置いて、
うどん5玉、揚げ、じゃこ天(沈んでて見えない)を茹でて、
食べましたわ。
香川・愛媛に来て、讃岐では無くて普通の冷凍うどんを食す。
これもまた旅ですな(そうか?)。
と言うのを約1分にまとめた動画がこちら↓
Google Mapsでのトラックはこちら↓
Walkmeterでのデータはこちら(クリックして下さい)↓
粟島→仁尾マリー25.58マイルを5時間5分
平均速度 5.02ノット
でした。
機帆走だから速いよね。
↓Reliveの動画はこちら(クリックして下さい)。
■今回のセイリング総まとめ
今回の全トラック
いやぁ、本当に普段は東京湾と相模湾の南端をちょっと撫でる程度のセイリングしかしていませんので、今回もこのようなセイリングにお誘い頂いてオーナー様には感謝です。
ありがとうございました。
これをお読みのヨットオーナーの皆さんも、バラスト要員が必要、アルコールが余っていてキャビンが狭いので消費してくれる人が必要等のお悩みがありましたら、一声かけて頂ければ馳せ参じますので、何卒宜しくお願い致します。
直線でラットやティラーを握る、カップラーメンのお湯を沸かす… くらいは出来ますよ。
それ以上のスキルを要する、セイルをトリムするとか、艤装を再考察するとか、ロープエンドをスプライスするとか、エンジンを整備するとか、効率の良いナビゲーションコースを算出するとかの難しいことは無理ですが。