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【23-09】防大のヨットを見て自分のバカに気づくセイリング

小学校や中学校は今日(今回のセイリングの日は21日でした)から夏休みですかね?
今日はそんな夏休みにふさわしい暑さっぷりで、太陽がジリジリと周囲を焦がし、灼熱の地獄。

とは言ってもマリーナに来て、ヨット出すんですけどね。
ここ3週間?かな?マリーナに来た時は全く風がない日ばかりでしたが、今日は昼までなら3mの風予報。
全くの無風よりはマシなレベルなのと、7月に入って一度もヨットを出せていませんので、なんとしても出したいところ。
人の住まない空き家が早くダメになるように、使わないヨットもダメになるのが早くなるような…(個人の感想)。

◾️暑い夏のセイリング

そんなわけで、朝一でマリーナに来ますと、

車でも普段はこんな車庫入れはしない

なんかすっごい壁際に寄せられている我が愚艇… なんでや…

車でもこんな際々攻めないだろ…
横の配電盤との間をシクネスゲージ(隙間の間隔を測る計測工具ね)で測れるレベル。
動かす時大丈夫かしら…

デッキはデッキで、

うをっ!?蜂!!

と一瞬身構えましたが、よく見ればトラカミキリ甲虫だ。
ホント蜂にそっくりだなお前は… 見るたびにびっくりさせられる。

しかし夏を感じさせてくれるのは、虫以上に強い日差しと気温。
時刻は8時にしてキャビンの温度計は32度、強い日差しがメラニンをジリジリと浮かび上がらせます(注:実際の日焼けってそんな仕組みじゃないです、単なるイメージで書いてます)。

早く風にあたって涼まないと、ヨット出す前に熱射病になっちゃうわ!
手早く

・ヨットの服に着替え
・顔や腕、足に日焼け止めを塗る
・キャビン窓カーテン開
・座面板のセット
・固縛しているティラー、ジブシートの解放
・オートヘルムのセット
・スタックパックを開けトップバテン挿入
・ブーム固定治具取り外し
・センターボード上げ

などを40秒で支度して(嘘)、さらに秒で億を稼ぎ… はしませんが、出港届を書いて、海に出ました。
秒で届けを書いたの(だけ)はかなり真実。
なぜなら、

マリーナの出港届を1枚持ち帰ってスキャンしてPDF化、必要項目の記入に加え、行先等を複数パターン記載したバージョンを作っているので、あとは日時だけ書けばOKと言う変則技を使っているから。

◾️相模湾へ

本日も

風としては三浦半島西側の方が条件が良いので、相模湾方面に出ます。
ふー、それにしても暑い。
こんな暑い日は、

ペットボトルが6本入る小さなクーラーボックスがすごくいい仕事する。

6本入るところに4本だけ入れて、真ん中には1kgのロックアイスがぴったり(そりゃそうか)。
キャビンにはバッテリー駆動のクーラーボックス(HiKOKIのやつね)がありますが、デッキでは邪魔だし、重いし、スプレーや雨も気にしないといけない。
足下に転がしておける手軽さは何物にも代え難い。
コクピットで座ったまま冷たい飲料が飲める幸せ…ですわ。

さて、セイルを上げる前に

コンビニの冷たいおにぎりも人肌(以上か)に

ティラーに掛けられたコンビニ袋の中身を頂きますか。
つまり朝ごはんです腹ごしらえ

最初に深川飯を知ったのは、中学生の頃読んだ池波正太郎の剣客商売

江戸っ子らしく、深川めしですよ。
いや、私は千葉出身だったわ。

◾️セイルアップ

朝食を済ませたら、腹ごなしのセイルアップ運動で、

バーン!

弱めな風ではありますが、まぁそれなりには走るくらいは吹いてます。
風向きは一定してるし、悪くは無いですな。

しかし強い日差し…
これくらい日差しが強いと、ヒール傾斜方向とは無関係に、常にセイルの影の方に座る自分がいますわ。

ウチの小舟ではブームが低く、コクピットのスペースも狭いからビミニトップは無理。
大阪のオバちゃんが自転車に付けてる器具あるじゃないですか?
傘を固定するアレね。
アレを買ってきて、日傘でもさそうかな。

◾️そしてドローン

さて、ではドローンを出します。

え?お前この間酷い目に遭って、シングルハンドの時にドローンやるの懲り懲りって言って無かったかっけ?
ふふふ、今日は新兵器投入なんですよ。
今まで飛行時間が10分程度だったドローンですが、ちょっと良い感じにアップグレードしまして飛行可能時間がグッと伸びたんです。
つまりセイリングしてるところを撮影し終わったら、その後セイルを下ろして海上でプカプカ浮いた状態のヨットに着陸させる作戦です。
これなら余裕でしょ。

早速離陸!

↑こんな感じで撮りました(動画の最初の方はiPhoneとGoProですが)。
いや、撮る分にはさして難しい事は無いんですよね、飛行時間伸びたし。

難しいのは回収。
今回はどうだったかと言うと、頭にGoPro付けて着陸させたので、その動画をご覧ください。

あかんやん…

ブームギリギリをかすめるように降ろせば所定の位置に着陸出来る…と思ったら、ヨットのローリングでブームがドローンを叩いてしまいました。
それに、思ってた以上にヨットと言う物は、空と言う空間に対して止まらない。
幸いな事に破損は免れました… 良くは無いけど良かった。

ここまで危険を犯して、シングルの時にドローンを使う事は無いか…
(前も同じ事言ってた気がする)

◾️帰港時に気づく己のバカ

この後は再びセイルアップして(方向的には)江ノ島の方に向かって進み、その後何回かタックしたのかな?適当なところで折り返し、三崎港の入り口近くに着いたのがマリーナのお昼休みの時間。
スタッフの方々の休み時間を上架で潰してしまうのも申し訳ないな…と思いまして、機走で

城ヶ島の南側から東に抜けて…

安房埼大根灯台を横目に北上し、三崎港東1番ブイを越えたら城ヶ島大橋方面に西進。

おっと、城ヶ島大橋手前では、フリート艦隊を組んだかのようなヨットの隊列と反航すれ違いですわ。

バウに書かれている艇名は… 「アカデミー12号」
デミだ。
防衛大学校の海上要員海自に行く人達の訓練と、校友会部活で使われている国有艇お国のヨット
校友会ではなく海上要員の方(記憶では10号だったか11号から始まって、最初の4杯が要員訓練用)ですので、乗っている人のほとんどは、将来的に一度は護衛艦の艦長に就く方々でしょうなぁ。
しかし…

「仕事とは言え、この暑い中ヨットとは大変だ…」

と思いましたが、よく考えれば

こっちは仕事でも無いのに、むしろ自腹でヨットに乗ってる真っ最中だった。

しかも誰の何の役にも立たないのに…
なんか冷静に考えると時間とお金と労力をかけてヨットに乗ってるのがバカみたいな気が。

いやいや、心が豊かになるからいいの!!

と(無理矢理)納得。

さて、その後

橋と言うのは、何度くぐってもテンション上がる

城ヶ島大橋をくぐって、無事に帰港しました。

いやぁ、今回ドローンを(破損しなかったとは言え)墜としたのは痛かった。
前も危なくて、這う這うの体で着陸。
二度と一人でドローンはやるまいと誓ったのに、喉元過ぎればなんとやら、すっかり忘れてた…

◾️帰宅後

さて、ヨットを洗って帰宅し、エレベーターに乗っているいると…

痛ててて!!

腕が…

UVカットグローブの功罪…

熱い!痛い!
よく見たら、メチャクチャ日に焼けてるじゃん!
日焼け止め塗ったのに…
そうか、普段はラッシュガード着てるのに、今日は暑いから面倒で…

そう言えば去年も同じ事して、来年はどんなに暑くてもラッシュガード着るぞ!と誓ったんだった… 今思い出したよ。

これもまた、喉元過ぎれば…か…

結局、様々な経験は、全く何の役にもたっていないのか… ただのバカだ。
いいの、いいの。
スティーブ・ジョブスも

Stay hungry, stay foolish.
お腹がペコペコでバカがいい。

嘘だからね!

ってスピーチしてますからね。

◾️セイリングデータ

GoogleMaps上でのトラック航跡はこちら。
赤い方はドローンのトラックです(因みにドローンの飛行距離は2.5km弱)。

Walkmeterの記録はこれ(クリックして下さい)。
17.5マイルを4時間でした。

Reliveの動画はこちら。

ま、今回はこんな感じで終わります。