【Tips13】三年に一度のご本尊開帳とアンカーウェル掃除やシュラウドのテンション
20度を超える日が続いておりまして、完全に春ですな(と言うのは先週で、実は今は8度だけど…)。
暖かいのはありがたい事で、そろそろFFヒーターを使わずとも大丈夫な感じではありますが、せっかく取り付けたFFヒーターを無理にでも稼働させたい気持ちもあり、複雑な心境の今日この頃。
そう言えば、12月から2月にかけての、このブログ的な私のnoteでダントツのアクセス数になる、全29回(その間450日以上!)に及ぶFFヒーターの取付記録ですが、3月にもなると、目に見えてアクセスが減っていきます。
アクセスでわかる季節の移り変わりよ。
皆さん、暖かいうちに冬対策した方がいいですよ!
寒いと作業も億劫になるし、接着剤や塗料も扱いにくいですからね。
逆に言うと暖かくなってきましたので、そろそろ塗装ミッション発動、木材部分を綺麗にして塗装する作業が始まりそうです。
因みに、通年を通して人気なのが、船名シールを貼る記事、続いて魚探の振動子を取り付けるパイプの径をなんとかする記事(←こんな作業したの忘れてた)。
この、どうでもいい2つの話が、なぜ人気なのか不明。
おそらく何処かの誰かのページからリンクされてるんでしょうなぁ。
どなたか、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。
初っ端から大きく脱線しつつも、海を見ると、春の入り口に差し掛かった今日の潮は随分澄んでいて、思わず海鼠を探してしまう自分が(漁業権の無い人は獲ってはいけませんよ。私も「獲る」なんて一言も言っていませんよ?)。
しかし、風予報は1日を通して1m〜最大でも2mと、ちょっとセイリングという感じではありません。
船検(中間)の準備や、先週中途半端になっていたセイリング後の掃除等もありますので、海には出ず、その辺の作業を進めますよー。
■ご本尊開帳の儀
先日、ポストを見ると中間検査のお知らせが届いていました。
そうか、もう3年か。
購入時は船検が切れていて、納艇前に業者さんが取ったんですわ。
面倒だから早め早めに手続きするか… と用紙を記入していると
機関の取替えと言う部分が、記入例の紙では期間の取替えになっています。
小型船舶検査機構は時間をコントロールして、何かの期間を取替えたりする能力があるのかな?
検査料が郵便局でしか払えないので、わざわざ郵便局まで行って支払いまして、2週間後の検査日を指定した書類を郵送。
では船検査準備にかかります。
私の船検準備は
以上!
信号紅炎は即座に通販で注文しました。
次に船検バッグ。
船検バッグとはなんぞや?
はい、それはこのPLASTIMOの110リットルの巨大なバッグの事です。
普段はエンジン室横の、一番大きなロッカーに入っていて、滅多に登場しません。
3年に1度しか開帳されない本尊を取り出すかのように、厳かにバッグを開けますと…
普段は決して使う事の無い粗悪品のライフジャケット群、救命浮環、形象物等の船検査用の法定備品が出てきます。一応員数を確認して、OK。
あ、誤解無いようにお伝えしますと、決して安全装備を疎かにしているわけではありませんよ!
普段は桜マークこそありませんが、スプレーフードとフラッシュライトと衛星通信による緊急通報が出来るGPSデバイスを装備した180Nカテゴリーのライフジャケットを着ています(多分、一般的なヨッティの方より安全装備のはず)し、桜マークが無い事はハーネスラインでカバーしています。救命浮環も、こんなガラクタよりマシなやつを普段使いしていますよからね!
これらを当日は雨でなければ、虫干しも兼ねてライフラインにズラーーーっとぶら下げるつもりです。
キャビンもコクピットも狭いからね…
あとは念のため、各灯火類のスイッチを入れて玉切れして無いかの確認をしましたが、昨今はもうLEDだから、断線でもしてない限りは点くよね…
これにて船検準備は終了。
早いな、準備でもなんでもない。
■アンカーウェルお掃除
船検準備が終わったので、それからはお片付け・掃除系の作業を。
先週のセイリングの際、アンカーを久しぶりに打ちました(水深2.5m、近くに暗岩&テトラという場所でエンジンが止まったからね…)。
アンカー周りが海水に浸かりましたので潮抜きしたいですし、それ以前に、久しぶりに開けたアンカーウェルの中は滅茶苦茶汚くなってた!
これはちゃんと洗わないといけません。
アンカーやチェーン、ロープは全てデッキに出して水で洗いまして、いよいよアンカーウェル内部。
小手調べに
水を入れてみますと…
ドレインホールから水はチョロチョロとしか出てこない詰まりっぷり。
クルーズ船のように、デッキにプールが出来ちゃったよ。泳がないけどね。
仕方がないので、ドレインホールから逆にホースを突っ込んで水を中に吹きつけたりして、なんとか導通。
この後、何度も水を流す→ブラシで擦る・雑巾で拭くの繰り返しで…
実際はまだまだ汚いレベルですが、体力の限界&元々かなり汚かったので、すごく綺麗になった気がする… 「良くなった!」感が湧き上がってきました… まるで、
これと同じで、かなりのマイナスが、せいぜいゼロになった程度ですわ…
いっそ、ハイターとか塩素系の物で漂白したろうか(FRPに塩素系はダメですよ!)。
アンカーウェルの掃除はこれで終了!アンカーやチェーン、ロープを乾かすのに、次回ヨットに来る時まで外に出しておく事にします(来週後半は雨が降りそうだし、来ない予定だから2週間放置かな)。
■シュラウドのテンション
ちょっと前のセイリング映像を使って、先週はヨットの“映える”自撮りを考えると言う記事を書いたじゃないですか?
そこで動画を見ていて気になったのが、シュラウドに付いているレーダーリフレクターのブラブラ感。
毎回(風下側なら)結構揺れてるんですが、なんか今回は特シュラウドの弛みが激しいような??
と言うわけで、2月の頭にもチェックしましたが、再びシュラウドのテンションを計測する事に。
テンションゲージで両サイドのシュラウドのテンションを測りますと…
???
たまたま先月に計測・調整したばかりなのに、今測るとポートサイドとスターボードサイドで30kg以上も違います。
なんでや???風はないし、下は平坦よ??
ウチのヨットのマストは可倒式で、工具無しでマストが倒せるようになっているんですが、その際にサイドステイ(シュラウド)を緩める必要があります。
その時も工具が必要無いよう、ターンバックルにハンドルが付いてたりとか、確かに普通のヨットよりは回りやすいと言えば回りやすい… しかし、そんなに簡単に回るか??と自問自答。
緩みをチェック(ターンバックルの余ってるネジ山数)しても、先月と変わらず。
???もしや先週のセイリングでマストが曲がったとか???
と、色々な部分の緩み確認や曲がり確認をする事20分、張力数値以外の異常は見つからず。
左右のテンションの違いから、もし曲がってるならどれくらいの角度?という計算ができないかと、紙とペンを出しまして、テーブルの上にペンを置くと、コロコロとテーブルの縁まで転がる…
あれ??
iPhoneに入れた水準器アプリを起動、コクピットに出て床面の水準を計測すると…
X軸(左右方向)で6度も傾いてる!!
ん?そう言えばなんかキャビンもコクピットも傾いてる気が急に…(←ブラシーボ的感覚)
ヨットから降りて、距離を取って真ん前から見てみると…
すっごい傾いてる。
陸ヒールと名付けたいレベルで小首を傾げてますわ。
全然気が付かなかった…
そりゃあこんなに傾いてたら正しいテンションなんか出ないわ。
電動ハンドリフト(←船台を動かすやつ)とかジャッキ(←車に積んでるやつ)を噛ませて計測しようかとも思いましたが、そこまでは面倒くさい… テンション調整は次回まで持ち越し。
■機関室の防音材
あとは、機関室の防音材(なのかな?)がですね、
こんな感じで剥がれてきておりましてですね、これはいかんと、剥がれてきた周辺をIPAで拭いて、元々の糊的なやつを綺麗にして…
IPAが乾きましたら、こんな時に便利な信越シリコーンのKE45を塗布。
KE45は湿気に反応して固まるし、固まると弾性体だし便利ですよー。
クランプで固定中。
次回ヨットに行った際に、クランプを外せば直ってる(はず)。
それまで放置。
この状態は、入り口のステップを1つ外した状態、次回キャビンに入るときに絶対踏み外す予感がしますな。
■気になる事…
あとは、一つだけ気になる事がありまして。
それがビルジ。
まず、PSS周りは…
3時間以上エンジンを回した直後でも、まったくのドライで、安心出来ます。
さすが1月にメンテナンスしたばかりのPSS。
しかし一方で他の場所では… (そのうち続きます)
■〆のラーメン
お昼は、自粛期間を終えて、やっとマリーナのレストハウスも開きましたので
マリーナで採れたワカメ入りのラーメンで〆て終了!
この時期の採れたてワカメ最高!
次回は船検です。