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【Tips20】ボートフックホルダー試作

今週末は静岡県の某造船所にて「あおがしま丸」のドックでの作業を見学させてもらったりとか、駿河湾フェリーに乗ったりとか、清水駅前の清水もつカレーの名店で呑んだりして、更には東海道広重美術館で浮世絵眺めて、擦り体験したりとか、由比漁港で桜えび食べたりとか、非ヨットな感じで遊び呆けておりまして、これは先週マリーナに行った時に溜め込んでいたネタになります。

つまり、無理にネタを絞り出した宣言

あまり使用頻度の高く無かったボートフック。
そもそも私の場合は水の上に係留すると言う行為が少ないし、たまにマリーナの桟橋に着ける時も、乾舷の非常に低いウチのヨットでは、わざわざボートフック使う事なんか無いし。
ところが最近は、帰港の度に使っております。
と申しますのも…

マリーナのスタッフが船台にロープを取り付けてくれまして、帰港して船台にヨットを載せたら、船台を載せているプラットフォームが動き出す時に、艇と船台が(大きく)ズレ無いようロープをクリートに掛けると言う手順が加わる事になったんですわ。
つまり艇を船台に載せてから、毎回海面に浮いているロープを拾うのにボートフックが… と言う流れ。

ウチのボートフックはと言うと、普段はこんな感じでキャビンのトイレの中に置いてありまして、毎回キャビンに取りに行くのが面倒!
じゃあ狭いながらもコクピットロッカーに入れておくか… と思ったら、そこはポケットクルーザークラスの我が愚艇、一番縮めた状態でも長くて入りませんでしたわ…(そんな事ってあるのか…)

仕方がない、せめてセイリング中に邪魔にならない場所に置いておく場所は… となりますと、
・ライフラインに沿わせる?
・ブームに沿わせる?

あるいは…

・ルーフのハンドレールに沿わせる?

オーナースキッパーわたしと同様、見た目スマートなスタイルを目指している(目指すのと事実は別!)ウチのヨットとしてはどれもイマイチですが、どうしてもと言うなら、やはりこのハンドレールに沿わせるのが一番マシかな?

では早速適当な雑索ロープでボートフックをここに… いやいや!
雑索ロープで物を固定すると貧乏臭くなるから避けよ」
と言う先人達の教えを守るためにも何か作りますか。

ハンドレールの直径は25mm、ボートフックは32mm。
それぞれ0.5mmくらい小さい径(つまりφ24.5とφ31.5)で作れば、ぐらぐらせすにちゃんと保持してくれる… かな??と、iPadでサラサラと3Dデータの図面を描き起こしてみました。
描いたのは2つのタイプ。
1つはフック吊下型タイプの

試作品でもちゃんと角を落とす美学

これと↑
据え置きタイプ(って言うかルーフに接地するタイプ)の、

が、飽きてくると角はそのままの部分も…

これ↑

出張帰りに、(このためだけに)会社に立ち寄って、早速3Dプリンターでガチャガチャと

印刷して完成。

フックタイプと、

据え置きタイプ。

マリーナに持って行きまして、早速取り付けてみますよ!
まずはフックっぽい方は…

習作なので耐UVじゃなくて普通の樹脂
本番は当然耐UV樹脂で作る予定

うんうん。
一応

こんな感じで、縦のパイプがはまる溝を作ったので、前後方向に勝手に動く事も無いし、それなりに固定出来ている感じ。
ボートフックをパチン、パチンと取り付ける入れ込むと、

ハンドレールの曲がりを計算して作った甲斐あり

ああ、収まりがいい!イメージ通りに固定されてますわ。

吊り下げ型の方が、ルーフに接触する置く形になる据え置型よりもルーフが汚れ難いので、こっちの方面で進めますか… と欣喜雀躍しつつボートフックを外したら、ホルダーがハンドレールから外れてボートフックに付いてきてしまいました。

そんな陥穽かんせいがあったか…(注:陥穽というか常識です)。

そうか、そうだよな…  上からはめ込む形なので、上に向かう力に弱かった。
もうちょっと敷衍して考えないとダメだった… 形を練り直しが必要。
試作1号は失敗したので、ハンドレールから外れないような対策品の形を宿題にします。

因みに据え置き型は、

まだ朝露に濡れるルーフ

こっちも思った通りに固定出来ますが、自分でデザインしておきながら、やっぱりゴミが引っかかったり、接地してる部分が汚れたりしそうで嫌だ。
あと、ボートフックを固定する穴の位置が低すぎたよ!ボートフックが外しにくい。
それに外す角度がダメ。真上に引き抜く感じにしないと、これもまた使いにくい。

インダストリアルデザイナーへの道は遠いわ(目指してはいない)。
帰宅後にもう一回、

持ち上げる動作でボートフックが外れる角度にした

据え置きタイプは新しい図面を引っ張りまして、(立体)印刷。
フックタイプはなぁ、どんな感じにすればいいか… 悩み中です。

因みに、お風呂場のグラブバー(で通じる?なんか掴む棒)が直径25mmと、ハンドレールと同じ大きさだったんで、

ハンドレール側のテストは出来ます。
しかし、肝心のボートフックと同じ太さのものが、家の中のどこを探しても見つからない。
どこか家の中に、31〜32mmのパイプ無いかしら。

と言う感じです。
来週は、(持っていくのを忘れなければ)これをヨットに装着してみます。

いやぁ、誰にでも役に立つ万人受けする記事だったなー(嘘)。

ここまで2,200文字弱。
これで今週はご勘弁下さいませ。