【Tips20】ボートフックホルダー試作
あまり使用頻度の高く無かったボートフック。
そもそも私の場合は水の上に係留すると言う行為が少ないし、たまにマリーナの桟橋に着ける時も、乾舷の非常に低いウチのヨットでは、わざわざボートフック使う事なんか無いし。
ところが最近は、帰港の度に使っております。
と申しますのも…
マリーナのスタッフが船台にロープを取り付けてくれまして、帰港して船台にヨットを載せたら、船台を載せているプラットフォームが動き出す時に、艇と船台が(大きく)ズレ無いようロープをクリートに掛けると言う手順が加わる事になったんですわ。
つまり艇を船台に載せてから、毎回海面に浮いているロープを拾うのにボートフックが… と言う流れ。
ウチのボートフックはと言うと、普段はこんな感じでキャビンのトイレの中に置いてありまして、毎回キャビンに取りに行くのが面倒!
じゃあ狭いながらもコクピットロッカーに入れておくか… と思ったら、そこはポケットクルーザークラスの我が愚艇、一番縮めた状態でも長くて入りませんでしたわ…(そんな事ってあるのか…)
仕方がない、せめてセイリング中に邪魔にならない場所に置いておく場所は… となりますと、
・ライフラインに沿わせる?
・ブームに沿わせる?
あるいは…
・ルーフのハンドレールに沿わせる?
オーナースキッパーと同様、見た目スマートなスタイルを目指している(目指すのと事実は別!)ウチのヨットとしてはどれもイマイチですが、どうしてもと言うなら、やはりこのハンドレールに沿わせるのが一番マシかな?
では早速適当な雑索でボートフックをここに… いやいや!
「雑索で物を固定すると貧乏臭くなるから避けよ」
と言う先人達の教えを守るためにも何か作りますか。
ハンドレールの直径は25mm、ボートフックは32mm。
それぞれ0.5mmくらい小さい径(つまりφ24.5とφ31.5)で作れば、ぐらぐらせすにちゃんと保持してくれる… かな??と、iPadでサラサラと3Dデータの図面を描き起こしてみました。
描いたのは2つのタイプ。
1つはフックタイプの
これと↑
据え置きタイプ(って言うかルーフに接地するタイプ)の、
これ↑
出張帰りに、(このためだけに)会社に立ち寄って、早速3Dプリンターでガチャガチャと
印刷して完成。
フックタイプと、
据え置きタイプ。
マリーナに持って行きまして、早速取り付けてみますよ!
まずはフックっぽい方は…
うんうん。
一応
こんな感じで、縦のパイプがはまる溝を作ったので、前後方向に勝手に動く事も無いし、それなりに固定出来ている感じ。
ボートフックをパチン、パチンと取り付けると、
ああ、収まりがいい!イメージ通りに固定されてますわ。
吊り下げ型の方が、ルーフに接触する据え置型よりもルーフが汚れ難いので、こっちの方面で進めますか… と欣喜雀躍しつつボートフックを外したら、ホルダーがハンドレールから外れてボートフックに付いてきてしまいました。
そんな陥穽があったか…(注:陥穽というか常識です)。
そうか、そうだよな… 上からはめ込む形なので、上に向かう力に弱かった。
もうちょっと敷衍して考えないとダメだった… 形を練り直しが必要。
試作1号は失敗したので、ハンドレールから外れないような対策品の形を宿題にします。
因みに据え置き型は、
こっちも思った通りに固定出来ますが、自分でデザインしておきながら、やっぱりゴミが引っかかったり、接地してる部分が汚れたりしそうで嫌だ。
あと、ボートフックを固定する穴の位置が低すぎたよ!ボートフックが外しにくい。
それに外す角度がダメ。真上に引き抜く感じにしないと、これもまた使いにくい。
インダストリアルデザイナーへの道は遠いわ(目指してはいない)。
帰宅後にもう一回、
据え置きタイプは新しい図面を引っ張りまして、(立体)印刷。
フックタイプはなぁ、どんな感じにすればいいか… 悩み中です。
因みに、お風呂場のグラブバー(で通じる?なんか掴む棒)が直径25mmと、ハンドレールと同じ大きさだったんで、
ハンドレール側のテストは出来ます。
しかし、肝心のボートフックと同じ太さのものが、家の中のどこを探しても見つからない。
どこか家の中に、31〜32mmのパイプ無いかしら。
と言う感じです。
来週は、(持っていくのを忘れなければ)これをヨットに装着してみます。
いやぁ、誰にでも役に立つ万人受けする記事だったなー(嘘)。
ここまで2,200文字弱。
これで今週はご勘弁下さいませ。