言いたいことは明日言え。
この言葉を知って何年経つのか。
僕が敬愛してやまないアーティストにSURFACEというアーティストさんがいます。彼らを知ったのは小学校5年生の時。当時少年ガンガン読者だったにますけ少年は『まもって守護月天』がアニメになると知ってテレビにかじりついていた。夕方6時(だった気がするんだよなぁ)ともかく、定刻になり始まるアニメ、そこで流れるオープニング曲が彼らとの出会いだった。
なにがなんだかわからなかった。イントロから鳥肌が止まらなかった。かっこいい、かっこよすぎる。なんだこれは。
そんな感想が脳内を駆け巡っていると、気付けばアニメが始まっていた。正直既に本誌や単行本で読んでしまっているので内容はわかりきっていた。そんなことよりも(そんなことって言い方は失礼だが、まさにそんな勢いだった)さっき流れた曲はなんだ、なんて人が歌ってるんだ、曲名はなんだ。そんなことしか考えられなくなっていた。その折、アニメはCMに入る。そこに流れてくるあのかっこいいサビのメロディー。
さぁ 吸い込んでくれ 僕の寂しさ 孤独を全部君が
SURFACE ニューシングル さぁ
そんなCMだったと思う。手元にあった宿題のプリントに急いで聴いた音をメモした、よりにもよって筆箱の一番手前に入っていたサインペンで。
さーふぃす さぁ
とデカデカと書かれた算数のプリント。 やっちまった!と思ったけどもその名、その曲名を忘れてしまうより、算数のプリントを失くしたと嘘をついて怒られる方がマシだと、小学生とはおよそ思えない打算的な考えがよぎり、深く考えるのをやめた。
その日は興奮して寝付けず、頭の中にずっと流れ続けている、あのサビのメロディー。明日学校が終わったらCD屋さんに行ってみよう。そしたらプレステ(初代)に入れて聴けるんだ!そんなことを考えたらワクワクして眠れなかった。
なぜそんな話を書いたかというと、表題の
言いたいことは明日言え
高校生も佳境になったにますけ、限りあるパケット代を費やして見ていたのはSURFACEのボーカルである、椎名慶治さんのSo-netで書いていたコラム、タイトルが言いたいことは明日言え。だった、どっかにIt can say tomorrowって書いてあった記憶がある。高校生から変えていないある項目に未だにそれをもじった物を使っているので記憶違いではないはず…
氏のコラムのタイトルは全てことわざになっており、国語の教養を得ることも出来る凄いコンテンツ(と言い聞かせ)と楽しく読んでいて、肝心のタイトルの言葉を恥ずかしながら聞き覚えの無かったので調べてみた。
そこで知った意味、それを念頭に生きていこうと何故思ったかはわからないが、それを念頭にここまで生きてきた、と思っている。 この言葉に出会えた経緯等を書き残したくてわざわざ小学生まで時を遡って書いたのだ。
そんな私も3x歳になったが、未だにSURFACEが大好きで一生聴いていくんだろうなぁと思っている。一時活動休止した時もあった。
どうか皆には僕らのこの決断を許さないでほしい
活動休止にあたり椎名さんが言った言葉だった。僕の人生の教科書とも呼べる彼らの詞が無くなる喪失感は凄かった、何も手に付かない。絶対に許さない。と心に誓った。
そして上げた写真が再始動ライブのDVDに入ってたポストカード。椎名さんは個人名義で曲を出し続けていた。それももちろん聴いていた、でも満たされ度は100にはならなかった。やはり俺はSURFACEが好きだから。 そんな再始動ライブのトレイラーがYouTubeに上がり見た最初の光景
舞台袖で肩を組む二人
解散から8年
『あの日の僕等2人の決断を許してないアナタへ』
流れるRe:START
涙が止まらなかった。家で号泣してるのを人に悟られたくなかったから、DVDを持って家を飛び出し車を走らせ人気の無い場所に車を止めて車で見た、嗚咽をもらしながら、大声で泣いた、8年間我慢した何かが決壊して止まることなく、泣いた。気持ち悪くなるぐらいに、止まらなかった。
人気の無い道端に停まる車、中には30越えた男が号泣して嗚咽をもらしながらライブのDVDを見てる。
怪しすぎる、何となく俯瞰でそんなことを考えていたけど、そんな体裁なんかどうでもよかった。俺は今この瞬間に生きたい。そんなことを考えていた。
瞬間、窓をノックされる。
こんばんは、お兄さん、ここで何してr…!? 大丈夫ですか!?何かあったんですか!?
パトロール中の警察官にみつかった。
この!!!!俺の!!!!8年間分の!!!!!苦労を!!!!!邪魔を!!!!!と瞬間湯沸かし器の如く怒りは沸点を突き抜け天まで届きそうなぐらいだったが、そんな時に脳裏によぎったある言葉。
言いたいことは明日言え
少し待って、事情を説明してすぐ帰ると言ったら、気を付けて帰ってね。と言われ彼らは去っていった。
こんなとこで役に立つなんて、人生よくわからんもんだな、なんて思った。
そんな大切な言葉。自身で忘れないように、もし他人の目に触れる事があるならば、その人の心に1ミリでもこの事象を残せるようにここに記しておくことにする。
思ったこと、起こったこと、忘れたくないこと
そういったことを残す場所を探していて、Twitterは少し違うと思っていたので、ちょうどいい機会にnoteに触れる事が出来たので、書いていこうと思う。
それでは、また。