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【ダブスタ】どのディビジョンに投票すればいいのか分からなくなってしまいました。【ヒプムビ考察②】


※過去記事を閲覧した上で本記事を読むことをお勧めします。


こんばんは。最近寝ても覚めてもヒプノシスマイクのことばかり考えている男です。

今回は、前記事での予想・考察をひっくり返す、新たな説を用意してきたので、是非最後までお付き合いください。


先にお願いしておくと、「前と言ってること違うやんけ!」とか言わないで欲しい。例の考察書いた後に思いついちゃったんだもん。許して。


・・・てか考察記事、もっとアクセス数伸びろよ。こちとら次の朝迎えるギリギリまで徹夜して書いたんだかぜ?ヒプマイはドル箱コンテンツって聞いてたのに全然読まれてねえじゃねえか。あれか?優勝予想に入らなかったディビジョンのファンがキレてるのか?記事内でマットリをイジったのがマズかったか?



・・・とりあえず本題行こう。

まず前提として、前回記事での考察はドラマCD・漫画版で描かれたストーリーを主軸に深堀りしたものだった。しかし今回は『ヒプノシスマイク』という作品が持つテーマを軸に語っていきたい。

じゃあヒプマイのテーマは何ぞや?という話になっていくわけだが、私は「音楽最高!暴力反対!」だと解釈している。

物語開始前、本作では第三次世界大戦が起きており、争いが絶えず人々は困窮の日々を送る・・・まさに暴力の世界だった。

それが変わるきっかけとなったのが、乙統女が制定したH法。武力を完全に排除し、ヒプノシスマイク片手に言葉で戦う時代に突入し、暴力の世界は消滅したかに思えた。

一方で、違法マイクの流通による犯罪の増加でH法制定以前よりも世界が混沌となった側面もある。『.言の葉党』でこの事実を乙統女自身が自覚している描写もあるため、公式としても意図した描写だろう。

上記を踏まえた今後のストーリー展開はこうだ。

「武力による争いは無くなったけど、ヒプノシスマイクに手段が成り代わっただけで本質は変わっていない・・・。そうだ!ディビジョンラップバトルなんてやめよう!このマイクはラップを楽しむために使うんだー!」

はい。ざっくりだがこんな流れになると予想している。ドル箱コンテンツ故、今後もコンテンツ自体は続いていくだろう。勿論ヒプノシスマイクを使ったラップバトルも定着し続けるが、従来のディビジョンラップバトルが持つ領土争いという側面は消える。誰も傷つかない、ラップの楽しさ重視のカジュアルな方向性になっていくだろう。


上記を踏まえたうえで、前記事での私の発言を振り返りたい。

当時私は「ヒプムビで優勝すべきはバスブロだぁ!!!」と意気込んでいたのだが、先述したテーマ性を加味した結果、この考えが揺らいでしまっている。ハッキリ言ってしまうと、山田一郎ディビジョンラップバトルで優勝すべきではないのだ。


根拠は、彼が持つ過去にある。

縦ピザ事件の直前
BATの過去篇より引用

見ての通り、一郎H法制定前、反グレとして生計を立てていた。まさに暴力の世界に生きる人間代表と言えるだろう。

その背景には「まだ幼い弟たちを養っていくため」という大義名分があり、彼らが生きていくために必要な悪行だった。それ自体を咎めるつもりはない。ただ、当時高校生で親もいない中、自分一人の腕っぷしだけで生活が出来ていたという事実。それはあの世界において、一郎が強者側の人間だったことを意味する。「ヤクザの末端として生きることが強者なのか?」という点に関しては議論の余地があるが、闇金貸しや領土争いに加担し、より立場の弱い人々から搾取していたという構図の時点で、一郎自身は弱者ではないといえるだろう。

そんな彼がディビジョンラップバトルで優勝した場合、暴力の世界である程度の立場を築いていた人間一郎が、暴力がない世界でまたもや地位を得る形になる。つまり、本質的には暴力の世界が続くことを意味するのではないだろうか?

本来、ヒプノシスマイクは武力を持たない人々のための力だ。たとえ喧嘩で勝てなくとも、対話能力ラップスキルと音楽性さえ持っていれば地位を築ける。いわば暴力の世界で苦しい思いをしてきた人々への救済という側面がある。

そんな中で、かつて拳を振るう側であった一郎が、新たな時代で覇権を握った場合。暴力の世界で苦しんでいた人々は、この時代H法制定後でも報われない形になってしまう。結局、力があって時代に順応できる人間が支配者となる構図が変わっていないのだから。

誤解してほしくないのが、私は「過去に暴力を振るっていたから、何が何でもディビジョンラップバトルで優勝してはいけない!」と言っているわけではない。どんな大罪を犯しても、何かしらの贖罪、禊を済ませさえすれば、胸を張って表舞台に立つ資格があると考えている。

では山田一郎はどうか?


・・・残念ながら私は、彼は罪の清算をしているとは到底思えない。


改めて一郎の過去を振り返ってみよう。『-Before The Battle- The Dirty Dawg』2巻にて、一郎は自身が所属していたヤクザに謀反を起こし、組織自体壊滅した。その後Dirty Dawg結成までは土木工事などのバイトで生計を立て、左馬刻からの助言をきっかけに萬屋ヤマダを開業している。

ここまでの流れで、彼が反グレ時代の悪行を悔いたり、罪滅ぼしをする描写が一度でもあっただろうか?萬屋ヤマダを通しての人助けがそれに該当するように見えなくもないが、あくまでビジネスが前提にあってこそ。ハッキリ言ってしまえば、「昔散々悪い事ことしてきたくせに、いつの間にか善人ヅラしてる奴」に見えてしまっているのだ。

まぁこれは、そもそもコミカライズでの描き方も問題だとは思うけどね?ただBAT側の過去篇でも、一郎が反グレだったという描写自体は統一されている以上、一郎の悪行は公式設定として受け取らざるを得ない。



・・・ここまで一郎のキャラ造形に批判的な考察をしてきたわけだが、私は決して一郎のアンチではない。むしろ上記で挙げた不満を解消した形で優勝して欲しいとも考えている。できればヒプムビ内で禊の物語をやって欲しい所があるのだが・・・正直あんまり期待はできないな。せめて後日談的なドラマCDが出た際、自身の過去について何かしらの言及をしてくれたら私の魂も救われる・・・・はず。



今回は以上。タイトルにも書いた通り、映画公開された際誰に投票すべきか、今メチャクチャ悩んでます私。この記事を読んだ方々、自分の推しを布教するチャンスです。おススメのディビジョンが居れば、コメント欄に力説してもらえれば。



※今度こそ結論出ました。


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