APDとわかるまで④三度目の正直。これで聴力正常ならもしかしてAPD?

概要
聴力検査では正常に聞こえるのに、日常生活での会話や言葉の聞き取りが難しいことがある、という症状に8年前から悩んでいます。
先月近所の耳鼻科の先生から大学病院を紹介してもらい、検査の結果APDの傾向がある、というところまでわかってきました。
その大学病院ではAPDを詳しく診られないとのことで専門の先生がいる病院への紹介状をもらい、近々行ってみようという段階です。
ここに至るまでの経緯を書いていきます。

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前回までは回想で、ここからは最近の話です。

接客から事務に転職し、4年目となりました。
ほぼ毎日同じメンバーと同じような業務を繰り返すことが私には合っていて、仕事に慣れていくほどに、一部分が聞き取れなくても推測で補えたり、耳と目の情報でダブルチェックするなど自分なりの対策を立てることで日々の困りごとは軽減していきました。

本題からは逸れますが、最近、自分の耳の症状に向き合うことで少し良いことがありました。
仕事で別フロアに内線をかける機会が多いのですが、声が小さめで早口なのでいつも話を一度で聞き取れず申し訳なく思っている男性社員がいます。先日忘年会がありその方の近くに座ったのですが、私の耳は居酒屋のようなガヤガヤした場所が特に苦手で、気まずくなるほど声が聞き取れなかったので、思い切って「私ちょっと耳が悪くて、ゆっくりはっきり話してもらえると助かります」と伝えることができました。お酒の力もありますが聞こえのことでここまで具体的に人にお願いをしたのは初めてでした。
翌日内線をかけると今までよりほんの少しですがゆっくりはっきり話そうと気にしてくれているのがわかり嬉しかったです。
無理のない範囲で配慮してもらうことで円滑なコミュニケーションが取れることはお互いとってメリットがあるなと感じ、今後も必要なときには遠慮せず伝えてみようと思いました。

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本題ですが、日々の困りごとは減ったものの聞き取りにくさは依然としてあり、原因や病名がはっきりしないことがずっと心に引っかかっていました。
APDという特性をもつ人達がいることを知った時期を正確には思い出せないのですが、難聴について調べる中でNHKの動画などを見てうっすらとは知っていました。
なぜ最近まで自分がAPDだという可能性に思い至らなかったかというと、聞きかじった情報でAPD=発達障害の症状のひとつ、という認識でいて
、症状は当てはまるけれど私は発達障害ではないから違う。と深く知る前に自分とは無関係だと決めつけていたからでした。

もう一度耳鼻科を受診しようと思ったきっかけは、お恥ずかしい話ですが夫と口論になったときに「聞こえたふりして返事して、実はわかってなかったっていうこと多いよね。それウザいからやめて」と言われたことが図星で少なからずショックだったからです。
夫と会話していて、
「うん、うん(あー今の聞き取れなかったけどつい相槌打っちゃった)」
「どう思う?」
「(やばい何のことだろう)…ごめん何が?」
というようなやりとりが度々あり、すぐ聞き返せばいいのですが、聞こえにくいことにどこか引け目を感じている意識を変えるためにも、根本的な解決として聞こえの改善を模索するためにも、私の耳は何がダメなのかはっきりさせようと思い前回とは別の耳鼻科を受診しました。

結果はやはり正常。でもこれまでと違ったのは、大学病院で詳しい検査をしてみますか?と提案されたことでした。耳はしっかり聞こえているから音の情報を処理する脳の問題かもしれませんね、と先生は言いました。
受診する前に色々調べていてこの時にはAPDにも少し詳しくなっており、この検査で難聴がなければAPDの可能性もあるなと思っていたので、「ネットで少し調べたんですが、聴覚情報処理障害の症状に当てはまると思うんです」と私が言うと、そうそう、というような反応をされ、そういった検査をしてもらいましょうと紹介状を書いてくれました。まだ何もわかっていないけれど一歩前進したことに安心しました。

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⑤大学病院でも診断が下りない?!「もういいや」と「ここまできたら」の葛藤 に続く。

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