見出し画像

第八弾 初の全体オフ

チャットの常連参加者たちから
「オフ会とかやらないの?」
と何度も問い合わせがきてた。
個人的なものやプチオフ会はしてきたけど大掛かりなものは面倒なのでやってなかった。
でも管理人であっても最年少の俺はみんなのお願いを断れるはずもなく一ヶ月後に開催を決めた。
不思議とチャットメンバーの半分くらいが東京都下や神奈川県在住が多かったので場所を立川に決めて告知を出す。
条件としては
・チャットに週2回は参加をしているか管理人、副管理人に認知されている
・飲んで暴れない
・人の嫌がることをしない
・店に迷惑をかけない
・前金制
などの守ろうと思えば誰でもできる簡単なもの。
参加締切を開催日2週間前にした。
すると応募してきたのは男性12人、女性7人の19人プラス俺とマク子の21人。
思ったよりも多く集まってしまった。

オフ会当日の18時待ち合わせ。
駅だと人が多すぎてわからないので店の前で待ち合わせをした。
参加者には前日までにチャットやメールで俺の服装を伝えておいたので来たら声を掛けてもらった。
いつも思うのだが文字だけでやり取りをしてる人に会うとギャップがあって面白い。
みんなちゃんとしていて待ち合わせ5分前には1名を除く20人が集まっていた。
遅刻者も事前に言われてたのでOK。
店に入り個室に案内される。
席順はマク子が部屋の入口に立って先頭の人から順に座る席を指示してる。
男女がうまくバラけるようにするマク子のセンスの良さ。
そして宴はスタート!
マク子の音頭で乾杯を済ませると俺から自己紹介をしていく。
それぞれの自己紹介中にツッコミが入るので全員が終わるまで30分もかかってしまった。
イケメンもいればブ男もいる、女性も様々。

そして自己紹介が終わった時にちょうど遅れていた最後の一人が登場して空いている俺の隣に座った。
男性陣みんなの視線を集めながら座ったのはアルだった。
やはり可愛いので多くの男性陣から声を掛けられてる。
もちろんマク子以外は俺と付き合ってるのは知らないから席替えを希望したり後ろに立って声を掛け口説こうとしてる人もいた。
チャット部屋のコンセプトが20代独身男性(実際は30代もいたが)と30代主婦の出会いの場だから相手が嫌がらなければ口説くのは自由だし。
しかし宴会も終わりのほうに近づくとガンガン口説いてくるヤツもいてアルも困り顔になってきた。
それに気づいた他の女性が注意しても止まらないので痺れを切らしたマク子が俺と付き合ってることを暴露。
ほとんどの参加者は
「管理人さんなら仕方ないか」
という感じで受け入れてくれたんだけどそいつだけは納得してなかった。
しかし
「普段ロムってるだけでチャットでほとんど喋らないクセにうるさい」
「管理人さんが部屋を作ってくれてるからこの会があるんだろ」
「見えないところで部屋にいる女性みんなに見境なくメッセージを送ってるクセに!」
「文句あるなら帰れ」
とみんなから責められてイジけるように帰っていった。
兄さん姉さん方に助けられて泣きそうだった。
変な終わり方だったけど楽しい宴会は終わって二次会はそれぞれに任せてアルと2人で帰った。

その後はチャット部屋でも公認カップルとして楽しく話すことができた。
俺らみたいなカップルが誕生した部屋として「ちゃんと出会える楽しい部屋」というのが広がり更に人数が増えていったがもう管理人主催のオフ会は開催することはなかった。
あとで聞いた話だとオフ会を期に付き合い始めたカップルが3組いたという。
俺としてもみんなの役に立てて嬉しい気分だった。
(マク子はそのオフ会参加者の男12人のうち8人とデートできたと喜んでいたがプレイ内容は聞いてないのでネタにできません。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?