第一弾『MSNチャットで出会った人々』
20数年前の話。
MSNというMicrosoftが運営してるHPがあった。
今のYahooみたいなものなのだがその中にアカウントがあれば誰でも出来るチャットがあった。
そこでは普通にリアルタイムで会話する部屋もあったり画像のリンクが延々と貼られてる部屋もあった。
中には無修正画像だけが貼られていく部屋があり俺はそれを目的にアカウントを取った。
そんなMSNチャットも現在では廃止されていてとても残念に思う。
今回の話は俺自身がチャット部屋を建てて「主(管理人)」として活動していろんな女性と出会った話です。
チャットを始めた頃は他人が作った部屋を訪れて世間話をしているだけだった。
そうやっていろんな部屋を訪れていくうちにチャットにも慣れていき仲間も増えていった。
俺のアカウントがちょっと変わっていたこともあり少しずつ名が知れていくようになった。
そのうち他人が建てた部屋では動きに限界があると思った俺は部屋を建てるようになる。
部屋主として部屋を管理する鍵を持てるフリーソフトも入手した。
これがあると「荒らし」が来た時に強制退出させることも出来たので主になるには必須のアイテムだった。
部屋を建てるにあたって思ったのはメンバーを固定出来る仲間意識の強い部屋を作りたいということ。
毎日部屋を作る時間を決めて部屋の名前やジャンルも変えず利用者の記憶に残ることを重点として建てたのが
「20代シングル男と30代主婦が集まる部屋」
というターゲットを絞った部屋名。
当時の俺はヤリたい盛りで年上主婦ならイケそうと思っていたからだ
今の俺は芸能人の不倫問題とかディスってるけど実は自分もしてたから強く叩く資格はないんだけど…。
今思うと旦那にバレて慰謝料請求とかされなくて良かったとつくづく思う。
部屋を建てるのは平日20時から23時までの3時間だけ。
自分が手の空いてる時間ということもあるけど主婦が家事から解放されたり旦那が帰ってくるまでの空き時間で利用してもらいたかったから。
この作戦が見事にハマって以前に仲良くなった条件に当てはまる男女がすぐに集まるようになり毎晩そこそこな人数が来るようになった。
自分の部屋から客を奪われたと文句をいうヤツも毎日のように現れたが相手にはしなかった。
自分で盛り上げて客を増やせないヤツに言われる筋合いはないし。
部屋では毎晩喧嘩することもなく皆が趣味の話や世間話で盛り上がっていた。
常時20人くらいいたので話題に困ることもなかった。
しかし裏ではいろいろな駆け引きが行われていた。
MSNチャットでは皆で書き込んだ内容が流れるメインチャット画面の他に皆には見られずに個別でチャットできる「ささやきシステム(通称 ささ)」があった。
これは興味なければ通知を無視してもいいし任意でブロックも出来たので内緒話にはもってこいのシステムだ。
次回からここで出会った女性たちとの話を不定期に投稿していきます。