動物虐待といえる出来事
今のアカウントで書いたか前のアカウントで書いたか忘れたが身近にあった虐待の話を改めて書いていく。
俺からみて母方の祖母の姉が鹿児島に住んでいた。
この人は俺の幼少期に東京にいて一緒に住んでたこともある。
ウチの家族に対して凄く優しく俺としては父方、母方の祖母よりも一番大好きなおばあちゃんだった。
70歳を超えて田舎の空気の中で生活したいとのことで自分が生まれ育った鹿児島へ戻っていった。
鹿児島の本家の近くに家を建てて犬と一緒に余生を過ごしていた。
それから時が過ぎてばあちゃんの年齢は98歳になってから事件は起きた。
その時に飼っていたシーズーは10歳くらいだっただろうか。
さすがに99歳という高齢になったので1人で生活が出来なくなり施設へ入ることになった。
気がかりなのは持ち家とシーズー。
本家の方は猫を飼っていたので犬は飼えない。
そこで登場したのは本家の次男(当時60代)だ。
この人は結婚離婚を繰り返して当時は独り者だが恋人がいて同棲していた。
この叔父はお金にだらしないタイプで多くの人から借金をしていた。
俺の死んだ親父からも数百万を借りていた。
こんな叔父だが再起のチャンスをあげようと親戚で話し合いシーズーの面倒をみるのを条件にばあちゃんの家に住ませてあげることになった。
住み始めて数ヶ月が経った頃、俺の母に連絡がきた。
「姉さん、ばあちゃん家が傾いて戸が閉まらなくなって直したいからちょっとお金を貸してほしい」
ほんの数万円だったし自分が世話になったばあちゃんの家だからとお金を貸した。
また数ヶ月すると同じようにお金の催促。
そしてまた数ヶ月すると
「犬のエサやトイレシートを買うから金を送ってくれ」
さすがに呆れ始めてきた母は
「こっちからシートを送るからお金は送らない」
と言い放った。
すると返ってきた答えは
「そんなのいいから早く送金してよ」
とのこと。
それも叔父からではなく一緒に住んでる女からだった。
会ったこともないのに女から言われた母はすぐに電話を切り本家の長男に連絡。
すぐにばあちゃん家の様子を見に行かせた。
確認した結果、家に壊れている箇所はなし。
エサもトイレシートもある。
ただ単に女の金遣いが荒くてお金が無いだけだった。
この時は厳重注意で生活を改めるよう諭して終わった。
そらから2年後、施設に入っていたばあちゃんが亡くなった。
101歳だった。
葬儀で俺と母は鹿児島へ行った。
東京にいる母の妹たちも一緒に行った。
葬儀も終わり皆でばあちゃん家の様子を見に行こうとすると頑なに行かせようとしない叔父。
あまりにも態度がおかしいので本家で食事をしてる最中に叔父がトイレに行ったタイミングで数人でばあちゃん家に向かった。
トイレから出てきた叔父は数人がいなくなったことに気づいて慌てて後を追ったが時すでに遅し。
様子を見てきた母たちに連れられて叔父も戻ってきた。
緊急家族会議の始まりである。
末っ子である叔父を囲むように母を含めた姉たち3人と兄夫婦と俺を含めた甥っ子たち。
俺は現場を見てないのだが話を聞くとばあちゃん家は女の趣味で魔改造されていたらしい。
ばあちゃんから家を大事に保つことが条件のひとつだったので全員が激怒。
更にシーズーは痩せ細り毛は伸び放題。
女性陣は涙を流しながら叔父を責めた。
「お前の女を今から呼び出せ!」
そう言われても叔父は謝るばかりで呼ぼうとしない。
この膠着状態が2時間ほど続いた。
結果としてはお金を渡すから病院でシーズーの健康状態をチェックすることとトリミングをすること、できる限り家を元の状態へ戻すこと。
この時はこれを約束させて終わりにした。
兄姉として末っ子のことを最後に信じてみたのだがこれが失敗に終わるのだった。
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