あまりにもおいしすぎるラーメンは人を殺す
『2日酔いには家系ラーメンが効く』そう夢の中で先祖からお告げがあった自分は、早速家系ラーメンを食べることにした。
つい最近リニューアルした家系ラーメン屋。リニューアル前は可もなく不可もなくといった味だったが、果たしてリニューアルしたことによってどのような変化が起こったのだろうか?気になった私はその家系ラーメン屋に向かった。
注文方式は自販機(のようなもの)みたいな機械にお金を入れて、そして注文したい商品のボタンを押すと券が出てきて、その券を店員さんに渡す。というオーソドックスなラーメン屋の形式なのだが、ここで問題発生。
最近銀行からお金を下すと見たこともない謎のおじさんがプリントアウトされた物体が出てくるようになった。その謎おじ物体をラーメン屋の自販機に入れると必ず拒否される。謎おじは受け付けていないのだ。なので、店員さんに謎おじを見慣れたおじさんと交換してもらい見慣れおじを自販機に通して注文をする。。
ラーメンを1つ注文するのにもこんなにも苦労が増えるなんて、日本の今後が心配だ。
注文内容は一番なんか具がむっちゃトッピングされてるスペシャルっぽいラーメンと角煮を選択。
店内に入ると肥満体型の滅茶苦茶不健康そうなおじさんがすでに席に座っていた。先客である。これは期待できる。ラーメン屋は不健康な客が多ければ多いほど美味しいとされている。
期待を込めながらラーメンが来るのを待ち、そしてついに着丼。私はラーメンで一番最初に食べるのは大体麺だ。麺は普通の中太麺。しかしスープがめちゃくちゃ美味い!濃厚な豚骨の臭いと味!めちゃくちゃしょっぱい!くーこれこれ!うまい!これこれが食べたかったんだよ!という味のラーメンが来た!リニューアル前と比べて、 ラーメンのクオリティが上がっている。これはいける。
うますぎて人が死んでしまう!このままではうますぎて人が死んでしまう!隣に座っているめちゃくちゃ不健康そうな体型のおじさんが死んでしまう!
不健康おじの命を守るために私は急いで半ライスのおかわりをもらった。おじさんが食べるライスの量を減らすためだ。これ以上おじを危険な目に合わせるわけにはいかない。
麺を楽しんだところで次なるコーナー。ご飯にラーメンスープをかけて、汁でひたひたになった海苔でライスを包んで食べる。これが家系ラーメンの一番美味しい食べ方だ。うまい!やっぱり家系ラーメンはこれが一番。これをしてこその家系ラーメンだ。ご飯が進む。進む。なぜこんなに美味しいのか分からない。とにかく体の全身が家系ラーメンを求め、喜んでいる。
チャーシューを食べて、そしてご飯を食べる。たまに海苔。そんなことを繰り返してラーメンの量が半分ぐらいになったところで、変化を求め角煮を口の中に入れる。ムム!めちゃくちゃうまい!口の中でトロトロとほぐれる角煮!味が染み込んでいて心が幸福を感じる!うっま。今まであまりラーメンに角煮を入れて食べるということはしてこなかったが、これめちゃくちゃ合う…!おいしい。今度からラーメンに角煮のトッピングがあったら絶対に入れるようと思う。
そして家系ラーメンのデザート枠と呼ばれている煮卵。こちらもめちゃくちゃうまい。ラーメンでしょっぱくなった口の中にまろやかな煮卵が口の中に広がって相乗効果がすごい! 美味しすぎて脳が気持ちよくなっている。やはりこのラーメンは危険だ。いつか人を殺してしまう。
私は過去に1回、医者にラーメンのスープを飲むなと注意をされたことあったので少しだけスープを残し終了した。あまりのおいしさに医者も驚愕だろう。 いやー大満足。
ちなみに隣りの不健康おじはライスを5回おかわりしていた。