雨の匂いがする

自己紹介のタグを開いてみたものの、紹介する自己がない。ない、ということにしておきたいのだ。それはなんとなく分かっているので、まあ、いろいろな人の手を借りたり借りなかったりして考えて行こうと思う。
さて。
僕はどうにも交流、と名のつくものが苦手だ。インターネットに作品を放流しておいてそれはないだろう、と思うだろうが苦手なのだ。どうやって返して良いのか分からない。ありがとうございます、で良いのだろうと思うけれど、それは僕は今まで〝学んで〟きたことのように思えてしまって不安になったりする。意味が分からないと思うが、普段は大丈夫でも突然そういう思考に陥って抜け出せなくなるものはいる、のだと思う。少なくとも此処に一人いる。それはもしかしたら違うもので、少し角度を変えたら納得が生まれるのかもしれないが、今はまだ此処にいる。
よく、Twitterなんかを見ていると感想の話が定期的に上がる。僕なんかはあまり感想を多く貰うようなタイプではないのだが(まあ、いろいろと理由があって「感想が欲しい!」と言っていない部分もあるのだと思う)(作ったフォームも簡素なものであるし、その簡素さはそのレベルで充分です、という意味ではあるのだが、あれを見て拒絶感を感じる人もいるのだと思う)(やっぱり交流というのは苦手である)、それでもあたたかい言葉をいただけることがある。それは勿論大事に取ってあるし、嬉しいとも思うのだけれど、同時に自分はこんな言葉をもらっても許されるような存在なのだろうか? と思ってしまうこともある。要するに卑屈なのである。その卑屈さの根っこが結構な深い場所にまで張っているので、今すぐどうこうというのは無理というのを、この間友人と話していてやっと認めることが出来た。こういうことを話せる友人がいることはすごく恵まれたことなのだと思う。
そんなこんなで、どうやっても独り言をずっと言っているようなことしか出来ないものですが、遠くでゆらゆらしている陽炎を見遣るような気持ちで眺めていただければ、と思います。時折こっそり聞かれるのですが、別に感想を貰うこと自体は嫌ではないので(それをすべて喜べるかどうかはともかく)(僕にも価値観というものがありますので)、もし送りたいなと思ったら、それくらいに僕の作品が、貴方の心に何かを残したのなら、簡易フォームの方でも押してくださればと思います。

結局、どうも卑屈なものです、という自己紹介になったな。

#自己紹介

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