蛍光色
少年の頃、単身赴任をしていた父の家に行くと見慣れないものが。
プラスチックのケースに鮮やかな色合いのペンが12色ほどあった。
ケースには「蛍光ペン」と書いていた。
少年の僕は思った。
「このペンで書いた文字が暗闇で光るんや!絶対そうや!!」
当時、蓄光素材を用いた光るパジャマが金塊に見えていた僕にとっては大大大発見だった。
早速裏紙に文字を書いて電気を消す。
光らない。。。
光の充電が足りていないのかと思い、しばらく電気をつけて光パワーなるものを溜めてから電気を消す。
やはり光らない。
おかしくない!?????!?!?!
だって「ほたる」に「ひかる」やで!?!?!
光らんわけない。光るの必然!絶対絶対!!!
そんな絶望を経て大人と呼ばれたりたまにしなかったりする今、思うことがある。
「光るもの少なくない??????」
僕の今言う光るものとはいわゆる電気などの必要な灯ではなく、僕の少年時代に期待に胸踊らせ、正面から爽やかな突風を受けた感覚になった本来の意味ではない”蛍光色”だ。
大人用光るパジャマだって絶対あったほうがいいに決まってる!
食べ物だって飲み物だって暗くなれば光るものがあって然るべきだ!
なんなら、肉は暗くなったら赤色に光り野菜は緑色に光る、米やパンなどは黄色に光るくらいのことをしてくれれば楽しくバランスよく食事ができる!!
全国の研究者諸君に告ぐ!
今すぐできるだけたくさんのものを”蛍光色”にして僕を照らしておくれ!!!
ん?
ちょっと待てよ?
ここで僕は一つの問題点に気づいた。
食べ物に色をつけると言うことは、その色の要素も吸収する、、、、、、、、、、、
!?
!?!?!?!?!?
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
鼻くそとか屁とかも光るかも!!
それサイテー!!絶対ナシナシ!!断じて拒否!!!!!
夜に鼻くそが出ていたらぼんやり光るの?
ゲボでちゃう!ノー!ノーサンキュー!!
赤色の屁が出たってことは肉後の屁ってこと判明!?
臭確!!無理無理無理無理!!!!!カブトムシのサナギを口の中で成虫にさせるぐらい無理!!!!!!
くそぅ、夢破れる。
岸田首相含め全国の皆様、この問題について如何お考えでしょうか。