私を誰だと思ってるの!?
大貝第一中学生徒会長…
相田マナよ!
/ええーっ!?\
・私を誰だと思っている!!?内閣総理大臣、愛多間七であるッッ!!!
何方が生存るか死滅るか、今アツい勢いを発するダークヒーローバトル漫画『忍者と極道』……に度々出てくる作者が好きなプリキュアシリーズネタについて皆にも広く知ってもらおうと前回の記事を執筆した。
前回はいわゆる「フラッシュ☆プリンセス!」の元ネタであろう「フレッシュプリキュア!」について書いた。しかしどうしても“あの作品”についても書きたいのだ。愛多間七という名前を音読みするとキュンキュンなあの子になっちゃう“総理大臣”なんて出されたら書かざるを得ないのだ。
この方の言う通り「忍者と極道」を読むなら「ドキドキ!プリキュア」についても知っておきたい。ドキプリも放送開始から7年経過しているしプリキュアファンにも知らない人だっているかもしれない、ましてやそもそもプリキュア見たことない人だっていっぱいいる。それならばとみんなに知っておきたいために今回も執筆させていただく。胸のキュンキュン、止まらないよ!
・ドキドキ!プリキュアとは
ドキドキ!プリキュアは2013年に全49話放送されたプリキュアシリーズ10作目の作品である。
この作品はプリキュアシリーズ長き歴史においてもかなり特殊な立ち位置になっている。何がどう特殊なのかというと真っ先に挙げられるのが主人公がめちゃくちゃ強い。語弊なきよう言うと最初からめちゃくちゃ強い。たいていの娘はいくら輝いても歳相応の女の子な部分を備えており物語を通じて成長したりするが、このキュアハートこと相田マナは別格で最初からものすごいスペックを見せてくる
数少ない欠点といえば「乗り物酔いしやすい」と「すさまじい音痴」とギャグ描写で片付けられる程度くらい。そんな歳相応を遥かに超えたハイパースペックガールが主人公というだけで17年以上続くプリキュアシリーズにおいて特異的な作品であると象徴するほどである。
しかしなぜ最強でいられるかというのにもちゃんと理由がある。モチのロンで自分自身が強いというのもあるが1話の時点で既に親友に支えられてるという自覚を備えているのだ。その親友が一人というのがキュアダイヤモンドこと菱川六花(ひしかわ りっか)。
六花だけではない、さらにはもう一人とんでもない親友がいる。大企業である四葉財閥のお嬢様にて自分自身も実際に経営者としての手腕を発揮しているというトンデモレベルのスペックを誇るキュアロゼッタこと四葉ありす。
そんな幼馴染トリオだけでなくドキプリには既にプリキュアとして戦っていた戦士が存在する。別次元に存在するトランプ王国に仕える歌姫兼プリキュア、キュアソードである
最初は正体不明の戦士だったがこれまた四葉財閥の指紋・足のサイズ・毛髪採取の科学捜査で判明(女子中学生がやるスケールじゃないだろ!!)それを手掛かりにマナちゃん達と知り合うことになり、トランプ王国を元に戻すために彼女たちと共に戦うことに。そしてここにハート・ダイヤ・クラブ・スペードとトランプのスートが揃ったのだ。心に剣、輝く勇気……
他にもファンの間に語り継がれるとある話があるが(見た人なら文脈で分かるアレである)それは自分の目で確かめてほしいとして……さきほど“キュアエース”なる単語が出てきたようにドキドキ!プリキュアにも赤き追加戦士、愛の切り札・キュアエースがいる
前回話したキュアパッションみたいにあからさまではなく、さらにはドキドキ!プリキュアという作品が伏線をうまく張り巡らせつつ視聴者の予想を覆す衝撃のストーリー展開なのもあって正体が誰だかマジで分からなかったのだ。その正体とは……“彼女”については後で話しましょう。アデュー
もちろん今作にも妖精はいる。しかも各自に一人ずつパートナーとしている大所帯だ
そして物語の鍵を握る人物、マリー・アンジュ王女。
トランプ王国を滅ぼし、さらにはこちらの世界をも我が物にせんと侵略してくる今作の敵である“悪魔”…その名はジコチューである。……なんか緊張感の無い名前だって?甘く見てはいけない、奴らは人が誰もが持つ、それでいて良心で抑えている「我欲」に漬け込み増長させ怪物に仕立て上げる厄介な敵なのだ。まさに甘い囁きで堕落への最後のひと押しを促す悪魔そのもの……
ここあたりが大体の主要キャラ……おっと、大切な人を忘れてた。
「また会えたね、ベイビー」
(追記)
そして残るはもちろん……
・“友達”だったら困ってる時は力になりたい、それが普通でしょ?
プリキュアの話してたのにいきなり「忍者と極道」に戻してどうしたと思うが、今から彼女について触れるには出さねばならない。そう、レジーナについてである
自分のしたいことをやる、他人のことなど知ったことないという自由奔放な我儘娘、これぞまさしくザ・自己中といった女の子。ちなみに共感する部分が多かったのかメイン視聴ターゲット層の女児たちにも人気が高かったようで、去年NHKで行われたプリキュア大投票ではキャラクター部門(プリキュア以外のキャラ)で5位を獲得するという大人気キャラだ。
「どうして?あなたはアタシの友達でしょ?なのにどうして他の子のことも考えるの?」
「マナの友達はアタシだけよ。マナはアタシのことだけ考えてればいいの!他の子なんていらないの」
5つのクリスタルが揃った瞬間、クリスタルは空高く飛んでいってしまった!20話「クリスタルの導き!王女様のもとへ!!」ではレジーナ含むジコチュー達と四葉財閥所有の人工衛星を頼りに(いちいち規模がでかい!)プリキュアがクリスタルを追っかける!辿り着くは夏でも雪積もる山のクレバス内……落下してしまったレジーナとマナは底の地下洞窟で氷塊に閉ざされたアン王女を発見する。
しかしレジーナはアン王女と共に連れ去られる。そして21話「トランプ王国へ!王女様を救え!」で……
「ねえマナ……アタシとマナは何なのかな……」
「友達だよ」
「マナは…変わらないね。アタシね、マナと会ってからおかしくなっちゃったみたい…マナに優しくしてもらうと胸がドキドキするようになったの。マナが辛そうな顔すると胸がズキズキするの。ねぇ、何なのかな、この気持ち?」
「それは……人を思いやる気持ち、“愛”だよ。」
「“愛”……これが……そうなんだ…………」
「マナ……だいすき……」
落ちて……ない?
「諦めちゃダメ!」
「でも……」
「でももだってももいりません!こんなの全然ピンチじゃないよ!
私を誰だと思ってるの!?
私は大貝第一中学生徒会長よ!!
ついにこの時を迎える。そう、22話「ピンチに登場!新たなる戦士、キュアエース!!」だ!
彼女は何者なのか!復活したアン王女か!それとも愛に目覚め成長したレジーナか!アイちゃんの力を借り変身するキュアエース、その正体は!?
……
……
……
全くの新キャラでした〜!ってアリかよこんなの!?
・未来、悲しみが終わる場所…
もう7年前の作品だってのにここまで放送当時のノリを持ってくるのもあんまり良くないかもしれないが……おまたせしました。彼女がドキドキ!プリキュア5人目の戦士・キュアエースに変身する円亜久里(まどか あぐり)だ!(cv.釘宮理恵)
【追記】さて、以上の5人がドキドキ!プリキュアなのだが案の定というかもしやと予想された展開が発生した
……ってレジーナは!?キュアエースが別人ってならレジーナはどうしたの!?
レジーナはキングジコチューに……パパにジャネジーを直接注入され完全なるジコチューと化したのだ……瞳も我欲に染まりし赤に、さらには衣装も紫とダークに。皮肉にもマナを通じて家族という愛を知ってしまったその日に、大切な家族によって塗り潰されてしまったのだ。
……さて、個人見解だが『ドキドキ!プリキュア』の最大の魅力は「伏線をうまく張り巡らせつつ視聴者の予想を覆す衝撃のストーリー展開」だと思っている。キュアエースの正体もそのひとつだ。しかしそれだけではない、亜久里ちゃん登場以降も物語の謎はさらに加速し多くの伏線が張られ最後には怒涛の回収が起こり非常に高いドラマ性を生み出すのだ。
「私は…すべてを知りました……自分が何者なのか、どのような宿命を課せられて生まれてきたのか」
「好きだから。わたし、レジーナが好きだから……それだけじゃダメかな?」
(47話「キュアハートの決意!守りたい約束!」から)
・おわりに
勢いで書いた「忍者と極道」から始めるシリーズ。前回のフレッシュのと今回のドキドキをある程度知っておけばパロディ元にも気づけてより楽しめることだろう。今のところは。
どうして「今のところは」をつけたかって?作者のことだからまだまだプリキュアネタのストックがありそうだからだ。その機会が起こる度に今回みたいに書くかもしれない。次はなんだろ【追記】“まるで未来から来たかのような”となんだか匂わせる展開が出てきたメポ!
ともかく前回の記事を通じて「プリキュアシリーズ知らなかったけど興味を持った」という声をちょくちょく見かけて、自分としては頑張って書いてよかったと本当に思ってます。読んでくれてありがとうございます。この場で感謝の意を表明します……フレッシュやドキドキだけでなく他にもプリキュアシリーズはいっぱいあるからその中で自分の心に響くのがあることを願う。dアニメストアなら月額440円で数多くのプリキュア作品を見れるのでオススメだ!
それでは!
……忘れるなかれ。これはあくまで『忍者と極道』。極道によりおびただしい数の犠牲者が生まれるダークヒーローバトル漫画である。そして愛多総理とその永遠のともだちが出てきた四章“幼狂死亡友戯”はこれまでとは一線を画する残虐なる殺戮が行われる……そして彼らも……
プリキュアが元ネタだからって死なないとでも思っていたのかい?
(『忍者と極道』44話「Re:set」より)