YOUTRUSTでPdMの長期インターンを採用した話
YOUTRUSTでPdMを務める竹中です。最近は何よりもジムに通うことにハマっていて、ベンチプレスで70kgを上げることを目標に、週3〜5回ほどトレーニングしています。
もしベンチプレスの重量を伸ばすコツがあれば、ぜひいろいろと教えてください!
さて、現在YOUTRUSTではPdMの長期インターン生と一緒に仕事をしています。知り合いのPdMから「PdMの長期インターンって具体的に何をお願いするの?」と質問を受けることが多いので、今回noteにまとめてみることにしました。
まず結論としては、「PdMの長期インターン生を採用してよかった」と心から思っています。
ここでは採用を決めた経緯やオンボーディング、業務内容についてご紹介します。
A. PdM長期インターン採用の背景
私のもとには2つの開発ラインがあり、同時に5つ以上のプロジェクト(PJ)を兼務していたため、それぞれの企画に十分な時間を割けず、クオリティ面に限界を感じていました。必要最低限のリサーチや事例調査にも十分に時間を避けていない状況で、強い課題感があったのです。
少し前になりますが、当時の状況を赤裸々に書いたnoteもあるので、よければご一読ください。
正社員メンバーや業務委託メンバーを採用して、PJごとに任せられる体制づくりは進めていたものの、「PJの中で手が回らないが、比較的誰でもバリューを出しやすい領域」を移譲できるメンバーが不足していました。そこで、PdMの長期インターン生を採用することを決めました。
想定していたメインの業務内容は、私が担当する施策に関連する類似事例や仕様の調査でした。
ただし、調査だけにとどめるつもりはなく、本人の関心や能力に応じて、1つのPJのPjMやPdMを担当してもらうなど、業務を拡張できる可能性も大いにあると考えていました。
当時のHRメンバーから適任の方を紹介してもらい、頭出しから1ヶ月も経たないうちに1名がジョインすることになりました。
B. オンボーディング
長期インターン生に限らず言えることかもしれませんが、私はオンボーディングのテーマとして特に以下の2点を重視しました。
1. サービスを意識的に触る習慣をつけ、さまざまなサービスを体験する
息をするように新しいサービスや機能を試して、自分なりの見解を持つ動きはとても大事だと考えています。自社サービスはもちろん、日常的に利用するサービスや話題のサービスなど、幅広いものに触れる習慣を身につけるのは重要です。
2. ステークホルダーとスムーズに連携できる関係性を構築する
PdMは日々さまざまなステークホルダーに提案を行い、社内コミュニケーションが非常に多い職種です。実際に関わる人たちがどんな人物で、どんな思いを持ち、どんな仕事をしているのかを早い段階で把握するように伝えました。
「〇〇機能については△△さんに聞けば良い」といった感覚は、業務を進めるうえでとても有効ですが、暗黙知として組織に眠りやすい情報でもあります。そこで、できるだけ早くステークホルダーと直接つながりを作ることを意識してもらいました。
入社初日にお渡しした大きな2つの業務
①「各種SNS/採用サービスのサインアップ~チュートリアル~オンボーディング画面のキャプチャを集めて、Figmaにまとめる」
当時チュートリアル改善に取り組んでいたタイミングだったこともあり、各種有名サービスのリサーチをしようと考えていました。そのリサーチをインターン生に依頼することで、
類似サービスのオンボーディング事例をインプットできる
1つ1つの画面を点と線で理解する
Figmaに慣れる
など、複数の学習効果を狙っていました。
現在でも、チュートリアルやオンボーディングを改善する際は必ず目を通す重要資料となっています。
②「各種ステークホルダーと1on1実施」
エンジニアやデザイナー、マーケ、営業など、よく関わるチームメンバーほぼ全員に時間をもらい、1on1をお願いしました。
余談ですが、YOUTRUSTの素敵なところは、長期インターン生からの1on1依頼にも心よく応じてくれるカルチャーだと思います。
C. お任せした業務内容
インターン生は多岐にわたる業務を担当してくれましたが、その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
改善要望のAsana起票から施策リリース
YOUTRUSTでは、全社員が気軽にサービスに対する改善要望を投稿できるSlackチャンネルがあります。
そこに寄せられたアイデアや要望をAsanaへ起票し、簡易的なリファインメントまで対応してくれていました。
また実際の要望から施策のリリースまで対応いただきました。
リリース年表の作成
半年や1年以上前の数字変化と、過去のリリース内容の対応関係を追いかけられるよう、リリース年表を作成してもらいました。営業メンバーがアップデート内容をお客さまにスムーズに伝えられるようにする狙いもあります。
招待機能のプロダクトマネージャー
本人の適性やキャッチアップ能力の高さを考慮し、YOUTRUSTの招待機能についてはプロダクトマネージャーをお任せしました。全社でも重要視していた機能で、事例調査から仕様検討まで、一気に進めてくれています。
非常に複雑な要件をスピード感をもってまとめ上げてくれたおかげで、大きな前進になりました。
(※詳細は本人がnoteにまとめる予定なので、ここでは割愛します。)
D. 当初の期待を超えるアウトプット
総じて業務をお任せできて助かっただけでなく、重要機能のリリースも進めており高い成果を上げてくれたと感じています。
ただ本人の学習意欲や愛される人柄、成果に向けたこだわりが故にYOUTRUSTの求める期待とハマった部分も大きいかなと思います。
YOUTRUSTにおいてはPJにおける重要領域をお任せできただけではなく、PJ自体も推進できるメンバーにジョインいただけてよかったと振り返っています。
当初はPdMのリソース不足を補う目的でインターン生を採用しましたが、結果として組織カルチャー面でも大きな好影響がありました。
まず驚いたのは、大学生ながらも高い思考力とアウトプットを武器に、正社員メンバーを突き上げるような働きをしてくれたことです。施策の検討段階から「なぜその機能が必要なのか」「他の手法と比べてどのようなメリットがあるのか」といった本質的な問いかけを積極的に行い、これまで漠然と進めていたプロセスにも新しい視点や議論をもたらしてくれました。
また、学生が活躍することで、チームのエネルギーや活気が高まっているのも大きな影響だなと感じています。「若いからこそ、遠慮せずに新しい発想でチャレンジできる」という強みが、既存メンバーの意欲をさらに引き上げ、全社的にモチベーションが向上しているように感じます。
こうしたカルチャー面での相乗効果は当初あまり想定していなかったものの、実際に大学生インターンが主力として活躍することで組織が一丸となって変化しているのを肌で感じています。結果として、サービス開発のスピードや品質だけでなく、PdMインターンの採用がもたらすメリットは想像以上に大きかったと振り返っています。
E. 最後に
現在のYOUTRUSTではPdMも正社員3名、業務委託2名、インターン生1名と大所帯になっています。
このように、PdMインターンをはじめとした多様なメンバーを迎えることで、YOUTRUSTのサービス品質と開発スピードは確実に高まりはじめています。今後は、さらなる機能改善や新機能の検討を行い、より多くのユーザーに最高の体験を提供するための取り組みを強化していきます。
私自身、まだまだPdMとしての経験を深めたいと思っており、一緒に切磋琢磨しながら成長できる仲間を探しています。もしこのnoteを読んで少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ気軽にコンタクトをとってみてください。一緒に、YOUTRUSTをより大きく育てていきましょう!