Oculus Quest2が絶対的に普及する5つの理由
今日、2020年09月17日 OculusQuest2が発表・予約開始されました。 Oculus Quest初代とQuest2の性能比較表のツイート書いててこれは確実に普及するわ!と思ったところをまとめました。
OculusQuestってなに?
米国Facebook社からOculusブランドで出ているスタンドアロンVRヘッドセットです。概要については以下の記事を参照。
【速報】Facebook、一体型VRゴーグル「Oculus Quest 2」を10/13発売 3万3800円から、国内量販店でも販売 | PANORA
https://panora.tokyo/archives/10405
「Oculus Quest 2」製品版先行レビュー。性能とコスパからFacebookの本気を感じろ! | Mogura VR
https://www.moguravr.com/oculus-quest-2-prior-review/
5つの理由とは
1.価格
2.販路
3.ハードウェア
4.ソフトウェア
5.社会
順に説明してゆきましょう。
1.価格 圧倒的な安価
Oculus Quest2 64GB 37,100円から
より安くなった!5~6万だった初代Questで躊躇していた人もこれならと思うのではないでしょうか。しかも後述しますがこの価格でこのスペックは唯一無二です。コスパ最強です。
比べてはいけないのですが気になる方へ。スマホを装着して使うVRケース、百円ショップや数千円のよりは確かに高いです。しかし比較にならない安定した高品質なVRを楽しめます。最初に食べた海産物料理(牡蠣とか)でお腹を痛めたのでそれ以降食べなくなった、みたいな感じになってませんか。それはとてももったいないことです。「いきなりこの価格は無理」と思うなら次の章をどうぞ。
2.販路 ついに店頭で買える
やっと、やっと日本でも家電量販店で扱われるようになります。OculusQuest2は店頭で体験できます。その場で買って持って帰れます!
本当に長かったですね。ライバルとなるVIVEシリーズが以前から店頭販売しているのをOculusもあればなぁとか思いながら指くわえて見る時代は終わるんだ…。
9月16日より予約注文を受け付け、10月13日に販売開始する。日本ではAmazon.co.jpのほか、ビックカメラやヤマダ電機、ヨドバシカメラ、GEOなどの店頭で初めて取り扱う。
上記PANORAの紹介記事でもわざわざ太字にするほどのインパクトです。
店に行けばモノが置いてあるっていう存在感は大きいです。店頭で触れる・買える・持って帰ってすぐできるようになるのはまた一歩、普及への大事な進展です。ヘッドストラップなどアクセサリ類もサードパーティ製が出ていますので、一緒に列べられたら実際に手に取って比較検討できるところも良いですね。
複数の国内店舗で取り扱いが開始されるので、ヨドバシカメラやビックカメラなどのネットショップを持つ量販店ならそちらのポイントも貯めることができるのも利点です。さらに・・・
Facebookは日本市場開拓に本腰を入れる様子で、独自の宣伝展開もされそうです。ソードアート・オンラインなどVRを描いた作品やVTuberとのコラボもあるかもしれませんね。Oculusを目にする機会がより多くなってくるでしょう。
などと書いてたらOculus日本公式Twitterアカウントが開設されました!これで英語情報ばかりになりがちな側面も日本語で接しやすくなりますね。
3.ハードウェア スペック爆上がり
このスペック表にマーカー塗ったのがきっかけでこの記事を書いてます。
1要素だけということではなく全体的にあれもこれも上がっています。
プロセッサの性能が倍に上がって、リフレッシュレートもアップデートでPCVRと同等の90Hzに対応する予定ですし、僅かながら筐体は小さくなり重量も70g程軽くなっています。
個人的に嬉しいのが初代Questで軟質プラスチックだったヘッドバンドが布製になっていること。ケースに入れるほどではないがちょっと持っていきたい…というときにアレはすごく邪魔になってしまうので、簡易なレンズ保護も兼ねつつくしゃっとまるめて収納できる布バンドタイプは大歓迎です。ゴツゴツした部品が後頭部に無いので被ったまま寝転がって見れる利点もあります。
このヘッドストラップのサイズ調整・緩めやすさについてPANORAの広田さんに質問してみたところ、返答をいただけました。
ヘッドストラップを頭に装着する際の取り回しも向上しているらしいです。
また、さらに取り回しを良くするEliteストラップもオプションで追加購入できます。PSVRでおなじみの後ろでダイヤルをクルクルっとやるタイプですね。スタンドアロン動作時間を延長できるバッテリー内蔵の有り無しで2種類です。バッテリ付のほうは携帯用ケースも一緒に付いてきます。
イヤホン端子が片側になったことやIPD調節(👀両目距離)が3段階になったことは残念ですが価格やその他の性能アップを考えるとコストダウンとして許容できる範囲と思います。
解像度が特にとんでもない。
両目併せてほぼ4K、片目あたり横1832 x 縦1920ピクセルの液晶に。初代Questは片眼あたり1440×1600ドットの有機ELでした。どのくらい見た目が変わったかはmoguravrのレビュー記事が詳しいです。
(Quest 2でウェブを表示中に撮影。文字の自然さと白の発色に注目。ここがQuest 2との明確な差だ)
Quest 2は1に比べ、発色が改善し、スクリーンドア・エフェクトも小さくなった。ゲームでわかりやすいのはもちろんだが、文字表示などもかなり違う。今見ると、Quest 1は「文字をちょっと無理して読んでいる」感じがしたが、Quest 2ではまったく苦もなく読める。
レンズにカメラ直付げ撮影でさえはっきりと分かるこの画質の向上は、Quest2を使った後には1には確実に戻れなくなるでしょうね。
では、他のPCVRヘッドセットならもうちょっと綺麗なのかな?というと実はそうでもないのです。
このvergeのPCVRとQuest2の比較表では、唯一Quest2より解像度が上回っているのはHP Reverb G2だけでした。解像度情報をまとめている方がいたので図に起こしてみたのが以下になります。赤いラインがQuest2です。
注意すべきなのはこの図が被って見える視界の広さの「視野角」ではなく「解像度」であることです。約90~114度の視野角はほぼ変わりません。ツイートでも付記していますがドットの粒度のみが進化しているのです。このスペックで価格もダントツの最安$299。とんでもないでしょう?
このQuest2も初代同様OculusLinkによりVR対応PCとUSB接続して利用できるので、ケーブル一本でこの微細になった綺麗な視界を楽しめます。その点についてはまたmoguravrのレビュー記事から以下引用。
Quest 2のOculus Linkを体験すると、「あれ、今度こそ、真面目に、専用機はいらないのでは?」という気分になってくる。
そのくらい解像度が高く、鮮明で快適な体験だからだ。編集部の全員に試してもらったが、「Quest 2のOculus Linkは、すでにRift S以上の体験ではないか」という意見で一致した。反応をさばくのに十分な性能と解像度の高いディスプレイを備えているためだ。
すごい。上記記事にはOculusLinkで接続したときのレンズ越し撮影写真も掲載されているので是非その目で確認してみてください。これ正直、これまでのPCVRヘッドセットを博物館へ追いやるレベル。
4.ソフトウェア スタンドアロンとPC両方対応
ゲームやアプリは既に多数ありBeatSaverなどヒット作も出ています。激しい攻防戦が楽しめる日本発のVR剣戟アクションソード・オブ・ガルガンチュアや、ストイックなボクシング体験のThe Thrill of the Fight、美麗な映像空間に没入するテトリスエフェクトはこのハードウェアアップグレードの恩恵を受けよりクッキリした視界で楽しめそうです。さらには視聴覚をゆさぶる共感覚シューティングのRez InfiniteがまもなくQuestに登場します。あのパーティクルの海を最高の解像度で!
また、Quest2では文字の読みやすさが上がるので、標準搭載Webブラウザで長文記事や小説サイトなどをより利用しやすくなるでしょう。
👆再生時間1分頃~巨大ブラウザを3画面表示している様子
文字を読むといえばアドベンチャーゲーム。
最近クラウドファンディングが成功した東京クロノス続編 Altdeus: Beyond Chronos (アルトデウス:ビヨンドクロノス)も新たなVRゲームの姿を魅せてくれそうで期待大ですね。向上した視界の恩恵をうけて初代QuestよりもQuest2なら多くの文章を一括表示できたりしそうです。
スタンドアロンのQuest用アプリの数はPCと比較するとまだ多くはないですが、元OculusJapanの井口さんのツイートでこんな話がありました。
発行されたURLを直接開くことでストアページを開くことができ、アプリを配布できる
OculusQuest用のストアにゲームやアプリを列べるには、かなーり厳しい審査を通さないと出せない現状があります。英語での提出や文化的差違もあって特に日本的ゲームが並び難いのです。それがストアには並ばないけどリンク一つでアプリ配布できるようになればもっと裾野が広がってその中から思いも寄らないヒット作が生まれるかもしれません。
ゲーム以外では、VRライブアプリのVARKがOculusQuest対応。VARKはPCVR版がないのでQuestを除けばPSVRでしかVR参加できません。こちらのVRライブ会場では既に初音ミクや多数のVTuberたちのライブが開催されています。
VRライブについてはバーチャルSNSのcluster代表加藤さんがその体感できる熱さを語ってくれています。
バーチャルが故に、距離が近いという体験ができるんです。もみくちゃになっても、手が触れる位置にいても、なんなら身体が重なる位置にいても大丈夫なんですよ!
しかしclusterはスタンドアロンのQuestには非対応。なので今後に期待です。スペックの上がったQuest2限定ならいけるかも? (対応お待ちしております)
そこでQuestをUSBでVRPCに繋げられるOculusLinkを使えばclusterができます。この機能があるので物足りなくなったらPCを買い足せるという安心感は大きいです。VR対応ビデオカードがあったのが3~4年前からだったので、中古のパーツを選べばさらに手に入れやすいでしょう。
👆PCVR版BeatSaberで遊ぶ様子。
5.社会 感染予防のニューノーマルへ
感染症への警戒をしながらの社会生活が求められる現在の状況で、イベントや知人に会いに行けないのは辛く思う人が多いでしょう。VR SNSであれば電話やビデオ会議よりも遙かに”そこに一緒に居る感覚”を味わえます。VRライブ会場であればたとえアイドルが隣にいても問題になりません。
VR SNSはFacebookからも出ます。Quest2発売と同時にHorizonベータ版がプレイ可能になるそうです。他にもVRCHATやRecRoomでは毎日のようにイベントが行われています。今はGoとPCVR版のみのambrもOculusLinkで。
在宅需要がある中でOculusQuest2をゲーム目的で買って、VRの中で人に会う体験を味わってその価値に気付く人が今後増えるでしょうね。
沼の深さにはお気を付けくださいw
どこで買えるの?
メーカー公式サイト 日本語化されていますが住所入力は海外式順序かつローマ字です。クレカまたはPaypalが使えます。
Oculus Quest 2: Our Most Advanced All-in-One VR Headset | Oculus
https://www.oculus.com/quest-2/
Amazon.co.jp
※定価以上の転売屋にご注意ください(転売屋からの購入は故障時にサポート外と断られる恐れあり)
Amazon.co.jp: OculusQuest2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—64GB: ゲーム
https://amzn.to/32CFflD ※定価は¥37,180 です
Amazon.co.jp: OculusQuest2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—256GB: ゲーム
https://amzn.to/3iF3JjA ※定価は ¥49,280 です
ヨドバシカメラ ポイント1%還元
https://www.yodobashi.com/?word=oculus+quest
ビックカメラ ポイント1%還元
https://www.biccamera.com/bc/category/?q=oculus+quest
他にヤマダ電気・同系列ツクモ各店、GEO(ゲオ)でも販売されます。
まとめ:Oculus Quest2が絶対的に普及する5つの理由
・価格 めっちゃ安い
・販路 いっぱい増えるし国内宣伝も本腰
・ハードウェア 安心の進化スペックとPC接続のスケーラビリティ
・ソフトウェア ゲームもライブイベントも充実してきている
・社会 感染予防しながら距離を超えて会える・集まれる
以上、5つの面でOculus Quest2が売れて普及しそう!と思った事をまとめてみました。コスパ最強VRヘッドセットOculus Quest2の威力が伝わりましたでしょうか。
これだけ各方面で要素が揃っていたらキャズムを越えてアーリーマジョリティの山までいけるんじゃないかという期待をしてしまいますね。
今のスマホのように、沢山の人が当たり前にVR機器を持ち生活の一部となっていく、そこから広がる新しい未来が楽しみでしかたないです。
最後に
スクショに登場している猫耳の子は、
アイドルグループGEMSCOMPANYの水科葵ちゃんです。
Youtubeにお歌とトーク動画いっぱいあります。
お歌めっちゃ上手い・関西弁・あんこ大好き・猫耳だけど犬好き・めざしパーカー娘なので是非動画見てみてね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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