出会えたよテディベア
本屋さんでたまたま見つけた『リンダさんのテディベア』という本。
表紙のテディベアが可愛くて思わず買いました。ぶっちゃけ、くまのぬいぐるみなのになんでテディベアって呼ぶの?って位、テディベアを知りませんでした。
可愛い様々なテディベアと型紙がついていて、それを作るのに必要な材料を売ってる店のアクセスや通販先も掲載されています。
初めて作ったベアはそこらの手芸店で買った真っ白なファーで作りました。初めてなので綿の詰め方や綿入れしたとこの綴じ方にもコツがあるのを知りました。
代官山のカドリーブラウンに同じ材料を扱っていたのでそこを利用してみる事に。綿を詰める道具や毛並みを調えるフィンガーチップブラシやジョイント等、特殊な道具や材料を買い、2体目のベアを作りました。
楽しくてどんどん作りたくなります。
本の著者のリンダ・スピーゲル・ローアさんのベアは他の色んなテディベアの本を買っても1番魅力的でした。
じきにリンダさんのテディベアが欲しくなり代官山のカドリーブラウンに何度も行きましたが、当時の私にはなかなか手が届かない価格でした。カドリーブラウンには他のメーカーのやアーティストのテディベアも扱っており、私は自分のお財布に見合った小さいベアや、ややお手頃のベアを買ってました。もちろん材料も買っていきます。
ハマりまくった私は自分で型紙を作って好きなベアを作れるようになりました。(トップ画はすべて私の自作です)
やがてカドリーブラウンは代官山から原宿に移転しました。すると!なんと、あの、リンダさんがカドリーブラウンに来るというではないですか!!!
私はなんとしてでも会いたくてカドリーブラウンに行きました。リンダさんのテディベアを買うとベアの足の裏にサインを書いてくれるといいます。本に載ってた欲しいと思っているベアはやはりお高くて、でもサインも欲しいので、お店の中で1番安いリンダさんのモヘア素材のテディベアを頑張って買ってサインを貰い、更に私の名前も書いてくれました。
その後バブリーになった私はテディベアをわんさか買い漁るようになり、アンティークベアに憧れ、アンティークベアの様なモヘア生地を使ったドイツのシュタイフ社を中心にメリーソート等の有名なメーカーのベアにかぶれるようになります。
自作ベアもほんわか可愛い系からアンティークをイメージしたものばかり作るようになっていました。
時は流れ、私は針を持つ事が無くなり、テディベアの事も忘れていました。
しかしある日突然、リンダさんのテディベアを思い出したのです。
リンダさんはまだテディベアを作っているのだろうか。外人さんは老けて見えるとはいえ、もうえらいお年を召しててベアリーゼア(リンダさんのメーカー名)は無くなってるんじゃないだろうか。
ぐぐってみた。どれもメルカリとかの中古ばかりで新品を扱ってるところは無さそうだ。
リンダさんのならなんでも良いわけではなく、私の勝手なリンダさんのベアのイメージはベージュのアクリルファーで凝ったポージングではなく、シンプルなやつなのです。
中古でもいいやと思ったものの、好みのが無い。ついに『セカイモン』という海外のヤフオクみたいなサイトに迄登録して探した。
リンダさんはアメリカのアーティストなので、アメリカからの出品が多く、ぽいーのはあるにはあるんだけど、外人は扱いが雑というイメージがあり(失礼)、それで顔が歪んでるのかなー?とか思うものが2つ程あった。商品説明も翻訳して読むのでなんだかわからない。更に海外からの発送なのでその分送料がわりとかかるのですが、それでもかまわない位にはリンダさんのテディベアに執着していました。
メルカリも探し、ヤフオクも探し、1度は検索したもののひっかからなかったラクマをもう1度検索したら、なんとあった!!!私の探してるテディというベアかは出品者もわからないらしく、サイズもテディより少し小さいような気がするのですが、ベージュのアクリルファーにプラスチックアイのあのお顔のテディベアがいたのです。
私は欲しいと思った物に異様な執着心をもつ人間なので、ヴィヴィアンウエストウッドのゴルフロッキンホースも数年かけて探して買ったし、レッドウイングのエンジニアブーツも私の小さいサイズを探しだして手に入れた女なので、テディベアもどんな手を使っても欲しかったのです。←こうして書くと怖いですね。
当然ラクマのテディベアを購入しました。届くのが楽しみでたまりません。こんなにワクワクする買い物は久しぶりです。
リンダさんのサインの入ったテディベアは1番の宝物で、他のは全て手放した今でもリンダさんのはずっと持っています。
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