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㊴もしかしたら、一生「先生」なのかも

こんにちは。中堅小学校教員です。
アラフォーです。


前勤務校の運動会を見に行ってきました。
以前、担任をしていた子達の最後の運動会。
外部の人間が行くのもな〜と思っていたのですが、

今、担任している子にご親戚の子がいたり
習い事が同じ子がいたり
バッタリ街で会ったときに

とにかく「プリングルッス、ワイらの最後の運動会を見に来てくれ!」
とアツいメッセージをここ最近いただいていたので、う〜む…と思いながらも、朝から見に行ってきました。
(体育主任をしている後輩に連絡をいれ、あたたかく迎え入れていただきました。感謝。)



本部席に行ったりはせず、遠巻きに
見るかと行ってきました。
しかし、行ってよかった。


成長した彼ら

グラウンドに着いたら、子どもたちに見つかり声をかけてもらいました。

子どもたち、

体が大きい。
声変わりが始まっている子も。
顔つきがグッと大人になった子も。
あれ、君は敬語が使えるようになったのか。

「僕は◯組の団長です」
「あの色旗は私が描いたんだよ」
「リレーで初めてアンカーしたねん」

イキイキしていて、とても嬉しく思いました。
みんな充実しているのでしょう。


色々あるのでしょう。でも、真っ直ぐな彼らに会えてうれしかったです


実は、僕は新任の時を除いて

これまで担任した子たちを
必ず6年生で担任してきました。
卒業式で最後に見送るのは、いつも僕と仲間たちだったのです。

今日、見に行った子たちも
個人的には波長が合っていたので(と僕は思っている)きっと卒業するときは僕が担任しているのだろうと、うっすら思っていました。

異動したての 今年の春あたりなんかは、
「あの子らと運動会やりたいな〜」
「あの子らと修学旅行で絶叫乗る約束してたな〜」

なんて思い出す夜もありました。(さすがに今はそんなこともありませんが)



しかし、今日の彼らを見て、話してみると
これで良かったなあと心から思いました。

6年生の担任団も、学校全体も
彼らをリーダーとして立てて、導き、
彼らもそれに答えるように大きく成長しているように感じました。

やっぱり「いなくなって困るような人間なんていないし」「誰かいなくなれば、また誰かが穴を埋めるのです」



泣けるねん、やめてくれ

お目当ての6年生の表現が始まりました。

愛する前任校伝統の1〜5年生の表現の曲メドレーで入場してきます。思いっきり裸足で走りながら。彼らとの思い出が蘇ります。

まわりには、早くも保護者の方が涙をぬぐう様子が。
6年間って長いですよね。大きくなりましたね。


そんなことを考えると、もうグッと1回めの波がきます。



今年はオリジナルTシャツを作った様子。
おそらくCanvaでデザインしたイラストを一人ひとり印刷してアイロンプリントしたのでしょう。

担任していたときに、たくさん向き合った一人の男子児童と目が会いました。彼は ウン、と一瞬頷きました。視線は彼のTシャツへ。
彼の胸元には、デカデカと僕のオリジナルキャラクターがありました。


何で2年前のキャラ、まだ大事にしてんねん。
そんなデカデカと描いて恥ずかしくないのか。

色々頭に浮かびましたが、もうグッと2回めの波で涙は流れました。



表現は中盤〜終盤へと進みます。

◯指揮台の先輩、僕の兄貴的先生は時おり微笑みながら彼らを見つめます。

◯補助に走る後輩は何かトラブルが合ったのでしょう、子どもたちにそっと伝えます。でもなるべく邪魔にならないように、成功を祈るように支えています。

◯入場門で見守る主任先生は、口パクで「がんばれ」「いけ」「立て」なんて呟いています。


きっと裏側のストーリーがあるのでしょう。
眼の前の素晴らしい表現を見ると、どれだけこの日に向けて考えて動いて働きかけてきたのか伝わります。
運動会練習だけではない、きっと4月から始まっていたのです。

考えるとアツくてアツくて、グッと3回めの波がきました。


もうね、アツすぎるのよ。
泣けるねん、やめてくれ。最高です。このグラウンドにいる人、みんな最高です。



あのTシャツはいいなあ。
後輩が考えたのでしょう。やるな

僕は、一生 「先生」

運動会の間、たくさんの方にお声掛けいただきました。
6年生の子どもたちだけじゃない、

彼らの保護者。
卒業した元教え子の中学生や高校生。
何ならもう成人している元教え子。
去年やその前の保護者。

もう僕はこの学校の教員ではないのですが、みんな言います。
「先生」と。

どうやら、僕は一生 「先生」なようです。
今後、この仕事をやめたとしても。


「先生、中学で◯◯部に入ったよ」
「先生、今はどこどこで働いているよ」
「先生、オレ、先生のせいで中学で駅伝してるよ」
「先生、◯中学の先生になってよ」
「この前、めっちゃチャリこいで焦ってる先生見たよ」
「先生の目撃情報がうちらのライングループで流れているよ」
「先生、飲みに行こうよ」
「先生の本、買って読んだよ」
「先生が水泳で水着破れてたこと、たまに思い出すよ」


どうやら、僕は一生「先生」なようですね。


先生として、かっこいい生き方をしていきたいと思う。
エネルギーが満ち溢れてきた土曜日でした。

今日会った同僚や子どもたち、みんなに感謝です。
いい仕事ですね、本当。


ただ、やっぱり今担任をしている子も
今の職場も大切。
僕はまだまだ現役のイチ教師なのです。

今宵は少し過去にふけって、また僕の「今」目の前の子たちのために頑張ろうと思います。よし、やっぱり今を、毎年を自己ベスト更新していきたいものですよ。

また頑張ろう。


読んでくださりありがとうございました。
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