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20 ポケビの署名を校長に直談判して斬られたあの先生は今、校長先生で僕がこの仕事を選んだ理由な話

こんにちは。中堅小学校教員です。
3連休です。強い。3って強いんですよ。
三角形って強いでしょう? そして3タテってプロ野球ファンからしたら魅惑的な言葉ですよね。ね。3って強いんです。

ええ、バレましたか。
夕方から焼酎ソーダを家で飲んでます。グビグビ。酔いにまかせて書いていきましょう。


今日は僕がこの仕事を選んだ理由を書いてみようかなと思います。
だって3連休ですし。3というのは強いんで。


小6担任 Y先生

小学校6年生。担任の先生がY先生でした。
異動したばかりのアツい元気な先生。
当時29歳。

めっちゃ怒るし、めっちゃ泣くし、

すぐに「君らはどんなクラスにしたいんや!」とかスイッチ入るし、僕が出場した子ども陸上大会の400m走直前に手作りはちみつレモンを奥さんと共に届けにくるし、まあアツくてアツい人だった。


好きな先生だったな。


30年近く前のTVショー

僕が6年生のときは、「ウリナリ」というウッチャンナンチャンがドーバー海峡を横断しようとしたり、社交ダンスに挑戦したりする番組が大人気だった。

番組内から登場した音楽ユニット「ポケビ」(ウッチャン、ウド、千秋)は爆発的人気だった。

おそらく僕と同じアラフォーなら
「もしも、生まれ変わっても?」と問うと

ご機嫌に
「また、わたしに生まれたい」と言うはず
だ。そうだろう、アラフォーたちよ。ええ!?



そのポケビが番組内で署名活動を始めた。
詳しくは調べてくれ。
ともかく100万人署名を集めなければならなかったんだ。


学級委員の僕はクラスのみんなを集めて署名活動を始めたいとパワフル女子とともにY先生に訴えた。

毎週、お題を決めて学級会をするのが6−1のルールだったからだ。



署名お願いします!
と子どもたちが頑張る様子が毎週TVに映っていて憧れたものですよ。


叶わない署名活動

僕らの圧に、Y先生は
「おもろそうやな!」と返してくれ、そして

「校長先生に相談したい。納得させられそうな案をここからはつくっていこうか。」
と返した。


あーだこーだと話しあい、
数日後にY先生と僕、そしてパワフル系 女の子リーダーで校長室にお願いをしに行った。




結果は校長先生に諭され、終了。撃沈だった。
僕らの動きなんかは関係なく、ポケビは170万人近く署名を獲得し 名曲を生み出した。

あの名曲powerは最高だったな。


みどり、優勝掴んでよ

秋になると運動会シーズン。

目立ちたがり屋な僕は、応援団長になった。

僕ら、6年1組は応援歌をつくろうと放課後にワイワイ話し合いながら準備をしていた。その頃、流行っていたTMレボリューションとか安室奈美恵とかシャ乱Qとか候補はたくさんあった。

Y先生は一言。
「我々は、もちろん ポケビのpowerでしょう!ね。」

とお茶目に意見をくれた。
禁止された署名の自己満足的 意趣返し である。くっくっくっ。



〜みどり、優勝掴んでよ 溢れる想い〜♫


低学年にも教えに行き、
雨天延期した運動会本番。

僕は校長先生から優勝旗を受け取った。クラスのみんなも、うちのオカンも、Y先生も笑っていた。

いや、Y先生はちょっと目が赤かったかな。



流した汗はうそをつかない

卒業式直前。
みんな、卒業アルバムに寄せ書きをし合った。

Y先生からは、
「流した汗はうそをつかない」という言葉を書いてもらった。


この言葉が、なかなかに僕は気に入ってしまい、節目節目にその言葉をよく見直したものだ。


あれから時が経ち、僕は教師になった。


Y先生のように熱く、時には涙しながら、子どもたちと向き合っている。(たぶん)
気づけば、あの頃もらった言葉を、今度は僕が子どもたちに贈っているのだから不思議だ。

「流した汗はうそをつかない。」

努力したぶんだけ、何かが返ってくる。簡単じゃないけれど、僕はこの言葉を信じて、これからも教室に立ち続けるんだろう。

Y先生、あなたがあのとき僕にくれたものは、確かに今、ここにありますよ。



今は校長先生になられた噂をオカンから聞いたので、懐かしい気持ちになり書いた記事でした。


皆さんが、今の仕事に就いた理由はありますか?
よければ聞かせてくださいね。

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