ものを買う時は捨てることを考える

何かを買う時に捨てる時のことを考える人ってどれくらいいるんだろう。
今この文章を使わずに溜まりに溜まったマニキュアを捨てながら書いている。
マニキュアを捨てるのは大変だ。
まず中身を捨てる必要があるけど、あの独特な匂いを嗅ぎながら作業するのは非常に虚しくなるし頭も痛くなる。
そしてものを捨てるということは、無駄遣いを認めることでもある。そこに向き合わないといけないから結構怖かったりする。

無職の時にフリマアプリでONEPIECEを全巻買った事がある。丁度ONEPIECEの映画がヒットしていて話題になっていたから、よしブームに乗るなら今だ…とか考えていた。でも、無職であることは忘れないでほしかった。漫画にお金をかけている場合ではない。しかも残念なことにハマりきる事ができずに結局売ったのだ。
売るときも大変だった。母に協力してもらって近くのコンビニまで運んだのだけど、なんせ100冊以上あるためとてつもなく重い。お金を払って、結局苦労して売るってなんなんだ。無駄遣いってむなしい。

そしてその無駄遣いは旅行までもが対象になる。
数年前、東京にてとある人気ゲーム実況者によるイベントがあると聞き、その人達による大きいイベントに行けるのはもう無いかもしれないと思い、行くことを決意した。
が、本当に本当に行きたかったのか。心の底から行きたくてたまらなかったのか？しかも飛行機を使っていくことになるわけだから、旅費はそれなりの金額になるはずだ。そうじっくり考えもせず、チケットも当たったものだから無事東京に行くことに。
イベント会場の人混みは半端じゃなく、そうだよなここ東京だもんな…と思わされた。ただその人混みもイベントを心待ちにしていれば苦ではなかったかもしれないが、勢いできてしまったものだから本当に辛かった。
書いていて思うけれど、本当になぜ行ったのだろう。全然楽しそうに見えない。

私はこの手の無駄遣いをいつまでするのだろう。
国内旅行の次はどんな無駄遣いになるんだろう。　
ノリで海外行っちゃおうかなと思って実際に行けるのであればそれはそれでバイタリティが凄いということである。