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韻の残骸集:押韻解説

1

為せば成る 枯葉散る頃 彼は知る
風は舞う 明方来るも 闇深く

為せば成る(aea-u)枯葉散る頃(aeaiuo)彼は知る(aea-u)枯葉×彼は
風は舞う(aea-u)明け方くるも(aea-uo)闇深く(aiuau)

2

夜通しキノコの胞子が影法師落としとうに緑は覆われた

夜通し(o-i) 胞子(o-i) 影法師(o-i) 落とし(o-i) とうに(o-i) 緑(o-i)

3

信頼、親愛、隣人愛?今に言いたい。身体は甚大な自愛しか求めていない。未来など知らない、死にたいと院内で言い散らしたい。

信頼(i-ai) 親愛(i-ai) 隣人愛(i-ai) 今に(iai) 言いたい(i-ai) 身体(i-ai) 甚大(i-ai) 自愛(iai)いない(iai) 未来(iai) 知らない(i-ai) 死にたい(i-ai) 院内(i-ai) 言いちらしたい(iaiai)

4

「その通り、尊いトムボーイは飛ぶ鳥を追うように予告通りその行為を成し遂げた」
黙々とそう説く盲目の長老。

その通り(ooo-i) 尊い(ouo-i) トムボーイ(ouo-i) 飛ぶ鳥(ouo-i) 追うように(ouo-i) 予告通り(ouo-i) その行為(ouo-i)

黙々と(ououo) そう説く(ouou) 盲目の(ououo) 長老(ouou)

5

いくらこうべを垂れようと茫然と表面の光景しか思い出せない

こうべ(o-e) 茫然(o-e) 表面(o-e) 光景(o-e) 思い出せ(oia-e)

6

身代わり地蔵でも気変わりしそうなほど機械的思想だね

身代わり地蔵(iai iou) 気変わりしそう(iai iou) 機会的思想(iai iou)

7

憩いの地は濁り生き残りの人々は祈祷師にひとしきり祈りを捧げ、悲壮に暮れていた。

憩いの地(ioioi) 濁り(ioi) 生き残り(ioi) 人々(ioio) 祈祷師(ioi) ひとしきり(ioi-i) 祈り(ioi) 悲壮に(ioi)

8

同時刻、炎地獄に自業自得な仁王ポツリ

同時刻(o-iou) ほのお地獄(o-iou) 自業自得(o-iou) (仁)王ポツリ(o-oui)

9

ザ・シークレットは二十面相 懐中電灯がシルエットうつす あれから二十年後… 今ではすっかりマイフレンド

ザ・シークレット(aiueo) は二十面相(aiueo) 懐中電灯(aiueo) がシルエット(aiueo) ら二十年後(aiueo) マイフレンド(aiueo)

10

姦しい交わりは快楽主義の誤り 間立つもたじたじ 人生はあみだくじ そんな曖昧な現実に開いた口が塞がらない 焼き増しの明日には期待ない 旅立ちもせず働きアリたちのように最愛の我が家にしがみつく これ幸いか ただ頭が足りたいだけか 同じガムを味わい吐き出し繰り返す日々に飽き飽き ただ有難いと感謝もしないのは 立場の違いか?はみ出し者が故か

かしましい(aiai) 交わり(aiai) 快楽主義(aiaui) 誤り(ai) 間立つも(aiauo)  たじたじ(aiai) あみだくじ(aiaui)曖昧(aiai) 開いた口(aiaui) 焼き増し(aiai) 明日に(aiai) は期待(aiai) 旅立ち(aiai) アリたち(aiai) 最愛(aiai) 幸い(aiai) 足りない(aiai) 味わい(aiai) 吐き出し(aiai) 飽き飽き(aiai) 有難い(aiai) 感謝もしない(aoiai) 立場(aia) 違いか(iaia) はみ出し(aiai)

11

やんごとなき天邪鬼 大都会のナショナリズムに頭を悩ます

やんごとなき(aoai) 天邪鬼(aoau) 大都会(aoai) ナショナリズム(aoaiu) 頭を悩ます(aoau)

12

社会の中に紛いものがいる
私の託したい事 隠したい過去
悪臭を放つ者と握手を交わす事

社会(a-i) 中に(a-i) 紛い(a-i) がい(ai) 私(a-i) 託したい事(a-iaio) 隠したい過去(auiaiao)

悪臭を放つ者(auoa-uo) 握手を交わす事(auoa-uo) 悪臭×握手

13

毎夜毎晩愛憎半ばの最高裁判所 人を責め落とす才能開花 結局あいつは心療内科へ

毎夜毎晩(aioaia) 愛憎半ば(aioaia) 最高裁判所(aioaia) 才能開花(aioaia) 心療内科(aioaia)

14

恥かいてもいい歌詞書いてる俺まじかっけえ

恥かいて(aiaie) 歌詞書いて(aiaie) まじかっけえ(aia-e)

15

異形の業態に校舎崩壊 理想と後悔 未曾有の状態 希望はもうない 希望はもうない

異形の業態(io-oai) に校舎崩壊(io-aoai)  理想と後悔(io-oai) 未曾有の状態(io-oai) 希望はもうない(io-aoai)

16

寝る前に意識を巡らせ哲学的思考に耽るも夢現 チカチカしている蛍光灯が前頭葉を幻想郷へ導く

寝る前(euae)めぐらせ(euae)哲学的(euauei)耽る(ueu)夢うつつ(ueu)蛍光灯(eoo)前頭葉(eoo)幻想郷(eoo)

17

木こりの命と引き換えに ヒノキの匂いが蘇る

木こりの命と引き換えに(ioioioioiaei)
ヒノキの匂いが蘇る(ioioioiaoiaeu)

18

全て疑う記憶現実 自分知るため拾う鉛筆 哲学宗教広く堅実に
勉強し頭に問う定義集 親は信仰を持てと祈り念じる 反抗心 like a 一人戦時中 理解されなくて気持ち滅入る また鉛筆握り精神集中

記憶現実(ioueiu) 拾う鉛筆(ioueiu) 広く堅実(ioueiu) に問う定義集(ioueiu) 祈り念じる(ioieiu) 一人戦時中(ioieiu) 気持ち滅入る(ioieiu) 鉛筆握り精神集中(eiuieiu)

19

大仏ライクなライフスタイルは 毎分毎分がだいぶ辛いっす

大仏ライクな(aiuaiua) ライフスタイルは(aiuaiua) 毎分毎分が(aiuaiua) だいぶ辛いっす(aiuaiu)大仏×だいぶつ(らい)

20

勝って嬉しい花いちもんめ 負けても人生はまだ一問目 己を信じ我武者羅に行こうぜ 馬鹿と天才は紙一重

花いちもんめ(aioe) まだ一問目(aioe) がむしゃらに行こうぜ(a-ioe) 紙一重(ai-oe)

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