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バドミントンのガット張り|なぜ横糸を強く張るのか?科学的に検証!

バドミントンのガット張りでは、「横糸を縦糸よりも2ポンド(または10%)強く張るのが一般的」 とされています。
これは経験則だけではなく、力学・弾性・摩擦といった科学的な理由がある のをご存じですか?

今回は、なぜ横糸のテンションを強くするのか? それによってどんな効果があるのか? を徹底解説します。


横糸のテンションを強くするのはなぜ?

バドミントン業界では、ほとんどのプレイヤーが 「横糸を縦糸より少し高めに張る」 という方法を採用しています。
その理由として、一般的に以下の3つが挙げられます。

フレームの変形を防ぐ
打球感(弾き)を向上させる
ガットの寿命を延ばす

これらは、科学的に見ても理にかなった張り方なのでしょうか?
次の章で、物理的に考えてみましょう! 💡


科学的に考えるとどうなる?(力学・弾性・摩擦)

📌 力学:フレームの変形を防ぐ

ガットを張ると、フレームには「縦方向」「横方向」の2つの張力(テンション)が加わる ため、バランスが崩れるとフレームが変形してしまいます。

📌 縦糸だけ張った場合

  • 縦糸の張力によって フレームは外側に広がる 力を受ける

  • そのままだと フレームが変形し、最悪の場合ひび割れや陥没の原因になる

📌 横糸を張ると

  • 横方向にも引っ張る力が加わり、フレームが内側に収縮しようとする

  • 横糸のテンションが弱すぎると、内側への引っ張りが足りず、フレームが変形したままになる

  • そこで 横糸を少し強く張ることで、縦と横の張力が均等になり、フレームの形を維持できる!

📌 つまり、「横糸を強く張る」ことでフレームの歪みを防ぐ効果がある!


📌 弾性:打球感(弾き)が向上する

次に、ガットのたわみ方とシャトルの飛び出し方 を考えてみましょう。

📌 縦横同じテンション(例:24×24ポンド)

  • ガットが均等にたわむため、シャトルがガットに食い込む時間が長くなる(ホールド感UP)

  • しかし、ホールドが強すぎると弾きが悪くなり、スピード感が落ちる

📌 横糸を強く張る(例:24×26ポンド)

  • 横糸が強くなることで、ガットのたわみ方が変化

  • シャトルがガットに食い込んだ後、早くリリースされる → 弾きが良くなる!

  • スピード系プレイヤーにとっては**「シャトルの離れが速くなる」=攻撃的な打球が出しやすくなる!**🔥

📌 つまり、「横糸のテンションを高めにすることで、弾きを向上させる」ことができる!


📌 摩擦:ガットの寿命が延びる

バドミントンのガットは、シャトルを打つたびに 縦糸と横糸が擦れ合う摩擦 が発生し、これが摩耗の原因 になります。

📌 縦横同じテンション(例:24×24ポンド)の場合

  • ガットの交差部分の摩擦が均等 → 特に縦糸が削れやすくなる

  • スマッシュやクリアのインパクトで縦糸が先に切れやすくなる💥

📌 横糸のテンションを高めにすると?

  • 横糸が強くなることで、摩擦のバランスが変わる

  • 縦糸がスムーズに動きにくくなるため、摩耗が軽減される

  • その結果、ガット全体の寿命が伸びる可能性がある! 🎾✨

📌 つまり、「横糸を強めに張ることで、縦糸の摩耗を軽減し、ガットの寿命を伸ばせる」!


実際の張り方による違いを比較!

テンション設定打球感フレームへの影響耐久性縦=横(例:24×24)ホールド感強め変形しやすい縦糸が削れやすい縦<横(例:24×26)弾きが良いフレーム安定縦糸の摩耗が軽減縦>横(例:26×24)ホールド感強めフレーム変形リスクありガットの寿命短め

💡 一般的には、縦より横を2ポンド強めに張るのが最適とされる!


じゃあ例外は?横を強く張らないほうがいいケース

コントロール重視のプレイヤー → あえて縦横同じテンションで「ホールド感を活かす」
特定のラケット(超硬フレーム) → フレーム強度が高すぎると、テンションバランスが変わる
特定のガット(極端に細い or 太い) → 張力のかかり方が異なるため

📌 とはいえ、ほとんどの場合「横糸を高めに張る」ほうが安定する!


🔥 まとめ

横糸を強く張るのは、フレームの変形防止・打球感UP・ガットの寿命UPのため!
物理的・力学的に考えても、この方法は理にかなっている!
基本的には横糸を2ポンド or 10%強く張るのが最適!


🔥 バドミントンのガット張りには、こうした科学的な理屈がしっかりある!
「なんとなくそうしてた…」という人も、これで理由が納得できたはず!
これからガット張りをするときは、ぜひ「横糸のテンション」にもこだわってみてください! 💪✨

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ガット張る人@姫路🏸
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