第3話 成人式2.0
成人式。
毎年二十歳になった若者が、会場で暴れる話しは聞くけれど、年々恒例にならなくなってきた感触がある。
地方の故郷に帰った若者たちが、一升瓶を持って暴れ回る。
集団暴走する。
毎年そんなニュースが流れていた気がするんだけど、最近はマスコミが、必死にカメラで追って、ようやくネタになる袴姿の若者をカメラに収める...
しかし、最近の輩はいわゆるマイルドヤンキーが多くて、実は根はいいヤツだった。
普段はせっせと真面目に働く好青年で、この成人式で立派な袴や、名前をあしらった旗をつくり、この成人式のために大金をつぎ込む。
ましてや、暴れるのは会場の外で、ある種のパフォーマンスにすぎない。
時代も変わり暴走族も絶滅し始めた今、彼らの中でヤンキーとは何か再定義されたのかもしれない。
しかし、いつまでも古いまま、古典的ヤンキーが荒らすだけの地域がある。
圧倒的大都市、横浜市。
北九州はいいヤツがコスプレ(と言ったら怒られそうだが)をし、沖縄は一般人でさえ笑ってしまうパフォーマンスをする中、未だアウストラロピテクスから進化できなかった新成人たちが集う、横浜。
「会場で新成人が暴れました。」
もはや、その全国代表が、横浜になってきました。
・2020年
You are being redirected...
www.kanaloco.jp
・2019年
市長のあいさつ中に複数人が騒動 横浜成人式
市町村で最も人口が多く、約3万7000人が新成人となった横浜市の14日の成人式では、複数人が壇上に登ろうとしてもみ合いに
www.sanspo.com
・2018年
You are being redirected...
www.kanaloco.jp
何を隠そう、記事を書いている私も横浜市出身、自分は4年前、2016年の成人式に参加している。
2年続けてのトラブルで一時、式典中断も! 2016年の横浜市の成人式の様子をレポート! - はまれぽ.com 神奈川県の地域情報サイト
きょうは成人の日。横浜アリーナで行われた横浜市の新成人の様子はどんな感じ? | 『はまれぽ.com』とは...横浜、川崎、
hamarepo.com
当時の様子はこの神奈川ネタを得意とする「はまれぽ.com」が一番分かりやすくまとめてくれている。
自分は横浜市青葉区にある私立男子高校の出身。ここまで書けば、ほぼ特定されるが。
ヤンキーとは程遠い、慣れないスーツを着た冴えない男子たちの中に、僕も慣れないスーツを着た冴えない男子として、新横浜にある横浜アリーナに向かう。
男子校だったため、晴れ着を着た女性と成人を祝う機会は皆無。
「ヤンキー怖いな」
「あの子かわいいな」
ぐらいの会話しか生まれず、あとは
「あいつ、〇〇大学行ったらしいよ」
「あいつはまだ浪人しているらしいよ」
ぐらい。
私立の自称進学校って、学歴の会話しか出てこない。
「横浜の成人式は人が多すぎて途中で入れなくなるらしい」
という根拠ない噂を信じた冴えない男子たちは、誰よりも早い時間に横浜アリーナに入場してしまい、最前列に座ってしまう。意識高すぎだ。
当時の流れ(午前の部)は、
1.林・カジノ・文子市長のありがたきお言葉 feat. ヤンキー「うるせえよババア!!」
2.新成人代表の言葉
ここでヤンキー達が壇上突入〜代表は俺らだ〜
3.猿との衝突により一時中断
横浜市って、お金あるくせに、かなりケチなところがある。
他の地方は、お餅が配られたり、高そうなペンがもらえたりするらしいが、
横浜の記念品はない。
この言い訳の苦しさよ。
それっぽく若者の嗜好の多様化について書いてんじゃねーよ。
なら、コンドーム を配布するところの方が1000倍マシやわ。
横浜での成人式で誇れるとされることは、
・会場が有名な横浜アリーナであること
・全国で一番参加人数が多いこと
・"横浜”で行われること
以上。
ネームブランドに誇りを持って内容伴わない残念な式だ。