七石(席)目。 bed side編
断!捨!離!今日は服を捨てる。ポイポイ捨てる。動機は古い布には悪いモノが吸収されるという…。恐ろしい…。とんでもなく今までガサツに生きてきたけど、そういう云われのない迷信にも何故かビクッとくる年齢にも差し掛かってきたわけで。何よりも周りがそう言うのだ。ミニマリスト最高!みたいな。俺はそういう同調圧力的な何かに精を出す奴らが非常に嫌いなのだ。
だってミニマリストなんて関係ねえだろ?って。先進国、故の荷物過多なだけであって。その余計な横文字や構文に虫唾が走るんだ。皆んなでこぞっていうんじゃねえ!不要なモノを捨てるだけなのに仰々しくおっ始めやがって、終いには、自身まで棚にあげて、ソレ!捨てた方が良いですよ?って!もはや断捨離すらも懐疑的…。
あはは!ひでえ話をまたつらつら書いてしまった。兎に角、打ち捨てるだけなんだし何かのイベントみたいにするなと。理由はどうあれ、それだけ断捨離という言葉は凄くコンビニエンスな言葉で最も迷信に近いはずなのに一人歩きしてちゃんと自立歩行までしている。正に魔法の言葉。捨てても良いという大義を作ったわけではある。大したヤツだよ。断捨離。断捨離様とか呼べば良いかしら…?
しっかし、いかんせん物持ちが良い俺にとってこの捨てるという作業がかなり苦手なのである。そもそも、持っている洋服は古着ばっかり。もう我が家の敷居を跨いだ時点で古布になりかけているわけで…。これに悪いモノが憑くの?ねえ?憑くんですかね?むむー!大義に潜む悪態的理由じゃない?捨てたいが為に理由をこじつけて思想を植え付けようとしている。とか…疑えば疑うほど捨てるという概念に遠ざかるわけなんだけど。確かに云われてみれば、古着屋の店員は異常なほどテンションが低い…。やっぱり憑きモノに憑かれているのか?なんて。まあ、テンションも高いヤツもいるからどの道、憑かれてるってことは間違いなし。骨董品屋も古紙を集めてるヤツもどれも一筋縄にはいかない気がする。恐るべし古布!
じゃ、捨てよ。迷わず捨てます。古布こわすぎ!思わず字ヅラ的で言いたくなる''古布カルマ"!古布に潜む残留思念と因縁と共に思想も捨てるってことでポイポイとビニール袋に詰めてガッツリ捨てた。
が…今となったらなんか然るべきところに渡せば良かったと後悔した。何も捨てなくとも…。再利用出来るじゃん。やっちまった。結局、ヤツらの残留思念だけが残って、モノすらなくて、因縁だけが部屋を立ち込める。全然スッキリしねえ。ストレスマキシマム…。