⑦マリンドゥケ島ビジネスプランから新たな海外ビジネス展開へ!
私はワクワクが止まらない気持ちのまま、宮城の実家に向かっていた。
父にホテル建設状況の報告と、私が考えた女性雇用ビジネスプランを提案する為だ。
「このプランなら女性がキラキラ輝ける!」と確信していた私は、自分が島の女性達と一緒に笑っている情景を頭に思い描いていた。
前回のお話は👇から読んでください。
久しぶりに帰った実家は全てが贅沢にリフォームされ、玄関の入り口には大きな大理石の虎が私を睨んでいた。
久しぶりに会う父は、変わらず凄いパワーとオーラを放っていた。
「この人が父親で良かった…。」父に会うと世界一幸せな人間に思えるから不思議である。
すぐにホテルの進行状況と、女性の目線で見たマリンドゥケ島の視察結果を伝えた。
「マリンドゥケ島は、素晴らしい神秘的な島だったよ。」
「あの島なら大人の女性が1人旅をして、リフレッシュできる場所だよ!」
「そして私が考えた島の女性も輝けるビジネスプランがあるんだけど…。」
父は私が考える新しい事業に賛成で、父と一緒にビジネスできると思うと嬉しくてたまらなかった。
しかし、その時だった!
義母が鬼のような形相で部屋に入ってきたのだ。
勝手にマリンドゥケ島のビジネスに関わらないで!
「えっ?」
報告が終わったなら帰ったら!
「ええっ?」
義母のやきもちが爆発したのだ。
いくら父が説明しても義母の嫉妬は収まらず、私が部屋から出ていった後も2時間以上は口争いが続いていた。
私は2年前から寝たきりになっている祖母の部屋に避難し、祖母に抱きついていた。
「父はどうしてあの人を選んだんだろう?」
「父の決めた事だから、いろいろ言うのはおかしいけどど…。」
不思議と冷静な自分に驚いていた。
ちょつといい!
ヒステリック状態の義母が部屋に入ってきたのだ。
あの島の土地もホテルも私の物だから!
ホテルは私が住む家なんだから!
と泣きながら義母が怒鳴り込んで来た。
実家には二度と来ないで!
マリンドゥケ島に関わるなら、あなたは蛇の毒で死ぬから!
「えっ?蛇の毒ってぇ…私に殺意を持つくらいの嫉妬なんだぁ…。」
「バリバリ働く女性が充電できる島だったのに…。」
「島の女性が家族と笑顔で暮らせるビジネスプランだったのに…。」
「父と一緒にビジネスできると思ったのに…。」
しかし、義母の口から出る
「死ぬ」
と言う言葉を聞いているうちに、私が頭の中に描いていたビジネスプランは煙りの様に消えていた。
「早くこの家を出よう!この女性とは次元が違うから離れよう!」ハイヤーセルフに促され急ぎ足で新幹線に飛び乗っていた。
新幹線の中で自問自答していると、自分の奥底の本心が分かってきたのだ。
今までいつも心の何処かに、父の会社や海外事業の事があり最終的には自分が必要とされると思っていたこと。
最終的には助けてくれる大きなバックアップがあると思い込んでいたこと。
しかし全てが違っていたのだ。
自分の人生を、好きに歩めば良いことに気が付いたのだ。
私が輝けるビジネスをしょう!
自分の好きな道にチャレンジしょう!
自分が楽しいと思うことやろう!
そして私は自分のブランドをスタートさせるのだ。
マリンドゥケ島の旅を振り返ると、私には必要な体験だったと思う。
あの旅が人生のターニングポイントになったからだ。
マリンドゥケ島ビジネスプランは私が進む道ではなかったと今は実感している。
私の心が試された試練だったと…。
あの旅は、遠い昔の話しではなく4年前の話だ。
そして私の海外ビジネスは、世界中の女性を輝かせながら日本の高齢者雇用に繋がっている。
私の周りは皆んなが常に前向きで、素敵な笑顔で溢れているのだ。
だから愛犬にこまる😊も毎日笑顔なのだと思う。
困難に打ち当たっても必ず抜け道はある。
全ては自分の考え方次第だから。
柔軟な考えで、自分が楽しい方へ。
一度きりの人生を笑顔で。
Renaママ