New音源「ロンリー・アイビー/ブランコの宴」発売開始

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New音源「ロンリー・アイビー/ブランコの宴」が発売開始いたしました。早い方はもう到着した頃ではないでしょうか??

2020年初めに「ライブ活動休止」をお伝えしてから、とにかく新曲を作りまくって時間が経つこと約1年半。皆様はどのような気持ちで受け取ってくださっているでしょうか??

もし僕の大好きなミュージシャンが「毎月2曲新曲出します!!」という活動をしてくれたら、もちろんめちゃくちゃ嬉しいしワクワクするけど、一年半ひたすらそれだけが続くようだと、少しずつその新鮮味やワクワクがなくなる瞬間もあるかもしれません。

そんなことを二人で話し合いながら次のリリースについて打ち合わせしている中で、浮上したのが、過去の未Rec曲の音源化でした。

「ライブ活動休止」の要因はいつくかありますが、大きな要因が、「インプットの時間を設けたかったこと」、そして「歌唱、演奏技術の向上」です。

過去の曲たちを再レコーディングすることは、リスクを伴うと考えています。「ネタ切れなんじゃねえの??」という印象も与えてしまいますし、「今の自分たちを発信する」というコンセプトからずれかねないし、「こうなったらいろんな過去曲をレコーディングしてほしい。」というなんでもありなムードを作ってしまいます。

しかし、現在休止している要因の一つ、「歌唱、演奏技術の向上」というコンセプトにスポットを当てた時、過去の曲の"歌い比べ"というべきか。自分たちで現状を把握し、前進を自覚するという意味でひじょうに有意義な方法だと感じました。

また、「ロンリー・アイビー」は、当時まだ20代前半だった僕らが、思い描いた男性像だったり、大人の恋愛象だったりを、少し背伸びしながら書いていた曲で。当時、"爽やか"なイメージが定着することにすごく恐れがあって、キラキラしていたり、明るく、好青年、なんてイメージが着いてしまうと、一生そこから抜け出せない気がしていて、自分たちのろくでもない部分だったり、陰りのある部分を含めてちゃんと表現していかないといけない。だって俺たちはいうほど爽やかでも好青年でもないぞ。いつかバレるぞ。などと小っ恥ずかしいことを考えていました。自分たちの中にある「格好いい」に追いつこうと背伸びしていたのだと思います。デビューが決まり、自分たちをプロデュースしていく中で「にこいちがこれから作っていくイメージに似合わない」という方針から、この手の曲はあまり披露する機会を失っていました。

当時はそういった意味で少し背伸びをしていた歌の世界観ですが、数年を経た今の僕らにとっては、無理して作り上げた世界観にはならないと感じています。今のにこいちで、今の状態で音源化することで、どのように皆様に届けることができるのか、むしろとても興味深く感じでいます。

「ブランコの宴」に関して、少し曲の説明を加えないと、伝わりづらいのかな??どうなんだろう。。たしか10年くらい前に勤めていたお好み焼き屋のアルバイトから家に帰宅する途中で決まって会う野良猫がいて、そいつがとても人懐っこくて、僕の足に身体を擦らせてきたりして。僕はバイト帰りにそいつに会うのがすごく楽しみで、バイト先からシーチキンや肉をくすねては、そいつにあげてました。帰り道にあるブランコに僕が腰かけたら、そいつが目の前にちょこんと座り、夜が明けるまで一緒に過ごしたことも何度もありました。一年くらいでそいつが顔を見せなくなり、少し寂しい気持ちと、想い出を記録するように、書き留めたのがこの歌です。

2曲ともとても情景がイメージしやすい曲だと思うので、ぜひ聴いていただきたいです。絶賛発売中。ぜひぜひ!!


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