オープンダイアローグはいいぞ 終
前向きな自分に出会える
思考が重くて進まず腰が重くて何もできなかった自分が、オープンダイアローグを終えると変わっている。問題に対して、割と気楽に新しいアプローチを取り入れている。自分史上5本の指に入る前向きな私になる。(これは嘘やろ事案だ。全国怠惰選手権があれば、私は三十代の部・市選抜選手に選ばれるくらい腰の重さには自信がある。)
オープンダイアローグは問題を解決しなくていい場だけど、話しているうちに今からできる解決策が見えてくる。そのスピードに思わず解決したと思ってしまうくらい。
でも問題は消えたわけではなくそこにあり続けて、ネガティブな力は衰えてもじっとこっちを見ている。それも大切な気づきで、自分が変わらないと困りごとは変わらないのだ。「困りごとがあること」が問題ではなくて、困りごとで「良くない方に引っ張られる内面」のほうが問題になる。困りごとが出てきても、メンバーと共有することでヘルシーに考えられて問題は取り組みやすくなる。
オープンダイアローグは、プライバシーが守られた閉じた空間での開かれた対話だ。悩みの荷物を共に持ってくれるような仲間との対話を通して孤独感とお別れできることがきっと一番の収穫だと思う。
頑張りや、やる気が伝播する
それでも十分なのにそれだけじゃない。さらに、他の分野のやる気スイッチも押してくれる。自分が聞き手(リフレクティング)の時にそれは強くなる。
その日の、困りごとを話すメンバーの頑張りを知って受け止めた後、自分も素直に頑張ろうと思える。取り置きしていた問題に取り組みたくなる。
例えばダイエットだったら、寝る前にベッドで布団を被りながら尻トレをちょっとしたり。勉強の方法を今の自分に合った方法に変えたりもできた。最近作らなくなったひじきとか切り干し大根を作り置きでたり、なんとなく憧れている丁寧な暮らしの為に何かをできそうになる。
お取り置きをしていた問題
やらないまま見ないふりをしていた問題はいつしか、しないといけないものになっていた。しないまま時間が経って自分にのしかかってくるものだった。
でも、オープンダイアローグを終えた後はできなくて当たり前だからこそ「お取り置きをしていた問題」と意識が変わる。できなくて当たり前だったから、ちょっとでもやればえらいのだ。
ハードルが低くなったから、取り組みやすいし継続もしやすい。明日もこれだけならと少し欲もでてくる。布団が友だちの泥から、真っ当な人間になっていく感覚があった。
これやってみたい、と最近思わなかった事にも目が向く。昔の趣味が顔を出して、また美術館に行きたくなるような新鮮な気持ちを育てたくなる。
ギリギリで生きている
そこで、自分のギリギリさに気づいた。
妊娠出産を繰り返して、育児をしていくうちに「私」はすり減っていって、趣味もなくなり興味も湧かなくなっていく。
ギリギリだなと自覚することは強い。容器から中身が溢れそうな状態だからギリギリなのだ。何か不測の事態が起こると、溢れてしまう。
今まではギリギリに気づいてメンタルが傾くことがよくあった。でも今は、このギリギリに気付いて落ち込んでるのはひょっとして変化の前段階では?と思える。
絶望一色になるのではなく、落ち込んだ先にはよくわからないけど、何か良い変化がか待ってると思えちゃうのだ。強い。すごいぞオープンダイアローグ。
すごいオンニ達とマンネ
オープンダイアローグの2回目の会の時から、私はメンバーに甘やかされてると感じた。スーパーファビュラスセクシー、ビューティグレート、クレバースマートな4人のオンニたちに。たまたま私の末っ子気質なところをくすぐってくれた。意図的に思って甘やかしてくれてるのではなく、自然に甘えさせてもらってる。実生活で甘やかされることなどほぼない私は存分に「マンネ感」を味わった。
オープンダイアローグという信頼できる場で、自分の弱いところを話せるオンニたちは強い。(私も強くなった。)本で読んだりドラマで見た「弱さは強さだ」みたいな言葉もやっと33歳で体感できた。このことかー!と目玉が落ちそうなほど目が開いた。遅すぎるかもしれないが気づけてよかった。
オンニ達は完璧な人間ではない。悩みがあり、苦悩して生きてきた人たちだ。不完全さを感じられるところも好きだ。いつか子どもたちが私の人生の話を聞きたいと言った時に、私の大切なオンニたちの話をしようと思う。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。
オープンダイアローグを経験して、良さを実感した感想をもとに、ひたすらにオープンダイアローグはいいぞと伝えてきました。
そこまでか!?とお思いかもしれませんが、私はオンニ達とのオープンダイアローグで人生が変わったのです。仕事でしんどくなっても、頭の中でオンニ達がまじで励ましてくれるので切り替えが早くなりました。
復職の新生活が始まり割と多忙でした。なかなか筆が進まないなか、現在のイロさんに「文章が上手よ。」とほめていただき、それもエンジンにして書いていました。こんなサポートもあるなんて素敵すぎる。
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