病院選びと先輩からの大切な助言
2023年2月
乳腺クリニックで乳がんと告知され、治療する病院はこことこことここに紹介できますよ、で、どこがいい?と聞かれた私。
いやそんな、本日のランチはこちらとこちらです、どれにしますか?みたいに聞かれても困るわ。
さっそく、2年ほど前に乳がんを経験した友達Mちゃんと、大腸がんサバイバーのKさんに連絡した。この二人は独身時代の職場の同僚・先輩で今でも年に2回くらいおいしいものを食べに行く仲間。病気や治療のことを今までにもいろいろ聞いており、2人とも(少なくとも会うときには)いつも元気なので、それで私もがんと告知されても冷静でいられたのは大きい。
3人のグループラインで「乳がんだった!まずは何から調べたらいい?」と相談。あまりにもあっけらかんと連絡してきたので、逆に2人ともびっくりしていたかも。
KさんとMちゃんからの病院選びのアドバイスは
①他の科(乳腺だけでなく)もあったほうが万が一他臓器に転移しても安心
②その部位のがんの名医がいるかどうか
③放射線治療になるとほぼ毎日通うので、近い方がいい
この時に、私の中では、家から自転車で10分のC病院に決めていた。
有明がん研など、有名病院にも惹かれたけれど我が家からは通うのが難しかった。
実は私は2年前にアキレス腱を断裂しており(ガチのママさんバレー選手なのです)、評判のいい病院で手術入院したのだが、術後のリハビリのために松葉杖で通うには遠過ぎて大変だったのだ。
治療というのは手術と入院だけでは終わらない、必ず検査やリハビリもあると痛感していた。
その近所のC病院は総合病院のため、他科もあったし、乳房再建をするならお世話になる形成外科もあった。
また、乳腺外科の名医100人に毎年選ばれている医師が乳腺外科部長を務めていた。
それで心は決まった。
Kさんは他にもとってもとっても重要なアドバイスをくれた。
「お願いだから、標準治療を受けて。インチキトンデモ医療だけには行かないで」
この時は「当たり前でしょ!」と思っていたこのアドバイスがのちのち大きな意味を持ってくる。
と、ほとんど自分の中で決めたうえで、出張から帰ってきた夫と病院をどうするか相談する。夫も、有明は通いにくいし、近所のC病院なら自分も車で送り迎えしてあげられるからいいのでは、ということになった。
次回、「乳がんと分かって最初にしておくべきこと」に続く