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すいか通販|山形EDEN 就農物語⑦

すいか通販におすすめ!山形農家EDEN

今回は代表の我妻拓也の担当記事です。
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独立就農した当初は、付加価値型農業をやろうと思っていました。
土地もそんなに広くなかったし、無肥料無農薬栽培で取り組み、オリジナルブランド野菜をマルシェなどのイベントや産直での販売、ネット販売で売っていこう!と。
また、カフェやレストランとの独自取引で地産地消にも取り組めればと思っていました。 そのために、就農直後は農作業と並行して(妻が)ホームページ、SNSでの情報発信、にも積極的に取り組んでいました。
しかし、これがなかなかうまくいかない・・・!
僕の住んでいる土地の産直では近隣の農家さん達が作る野菜がたくさん揃っています。
直売所でいくら自分たちでオリジナルブランドで野菜を出しても、横にはずらっと同じ品目の野菜がかなり安価で並んでおり、全て売り切るのはなかなか難しい。 (妻が)レシピを考え、添付して販売などしてみましたが、激安野菜がてんこ盛りの地元の産直では労力と販売価格が見合わないという課題もありました。

すいか直送農家になるまで
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でも捨て売りの様な値段で売りたくはないし・・と悩むこともしばしば。
僕個人的にはしゃべるもの、SNSも苦手でもちろん営業は不得意分野。
その上農作業で手一杯でマルシェやイベントに出る時間が作れない。
妻が寝ずに立ち上げたネット販売ではなかなか注文が入らず、SEO対策の営業電話がくるばかり。
しかし、広告宣伝にかけるお金などありません。
都会では珍しい野菜栽培や多品種栽培で、お店との取引やおしゃれなマルシェ販売がメインでやっていけるかもしれません。
でも田舎者の自分達が真似してみた結果、地元のお店との取引ではそんなに数が捌けない、都市部のお店とでは鮮度や送料面で個人取引はなかなか続かないとなりました。
そして内部的にも個別注文で発送が数件入ると、畑作業に穴が開き作業効率が悪くなるという状況。
いろいろやってはみるものの、それが結果的に売り上げに結びつかない事に頭を抱えていました。

すいか直送農家になるまで
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これから数年後のブランディングを見越して同じやり方を続けるもの手でしたが、僕はやめる選択をしました。
自分たちの強みは何かを考えてみたのです。
田舎という土地柄、農地は比較的集まりやすい。
ある程度さまざま揃っている義父の農機具や作業場を借りることが可能。
そして市場がすぐ近くにある。
こういった恵まれた環境を生かすべきだろうと思いなおし、現状無駄だと思うことはきっぱりとやめ、市場出荷を主とした規模型農業に方向転換していきました。
実際そうすることで、限られた中でも分散されていた労力が農作業に集中でき、作業効率も上がったし、心身ともにお互いの負担が減り、結果的に売上アップにもつなげることができました。

すいか直送農家になるまで
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確かに、世の中では付加価値型農業でやっていっている人もいる。
現にITやブランディング関連セミナーもたくさんあるし、 それで成功している人もたくさんいる。
でも必ずしもそのやり方が全ての人にあっているとは限らない、と僕は思いました。 人には向き、不向きがあって、少なくともきっと僕には合っていなかったのだと思います。
もちろん、これから先も時代の流れやその時の状況でまたやり方を見つめなおす機会は出てくると思います。
無理にこのやり方を押し通すのではなく、その時も僕は前向きに自分のベストを出せるように取捨選択していきたいと考えています。

すいか直送農家になるまで
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ただ、方向性を変えたとしても、最初に抱いた信念は変わりません。
農業を明るく楽しくかっこよく!をモットーにしている笑伝。
明るい未来に農業のバトンをつないでいくためには、自分達が農業を好きでやっていく事が大切だと思うし、明るく楽しくやっていけないのであれば未来は切り開けないと思っています。
そもそも、ただ泥臭くてきついだけで、自分達がイヤイヤやっているような農業なら、未来へとバトンをつながないほうがいいのではないでしょうか。 大変なことも多いのは事実ですが、その中でもやりがいや楽しみを持ちながら、より稼げた方がやっぱり僕はカッコいいと思うのです。
だから、現在でも「今よりもっと!」と、より高い目標を掲げて達成に向けた強い志しをもって取り組めている気がします。
十人十色、農業経営といっても様々なやり方や考え方があると思います。
失敗することももちろんあるけれど、そこから学ぶことはきっと多いはず。 自然の環境や作業の大変さも楽しみながら農作物を作って、美味しい野菜を届ける。
それで笑顔の絶えない食卓の材料になったら、最高の好循環です。
続く。

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