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お米価格高騰⁉本当にそのお米の価格は高いのか。

令和6年米不足問題とは

令和6年9月現在、お米の価格が高騰しているというニュースを頻繁に目にするようになりましたが、皆さんの地域ではどのような状況でしょうか?
令和6年(2024年)の米騒動は、以下の原因で発生したと言われています。
・令和5年(2023年)に日本各地で猛暑が続き、稲作の収穫量が減少。
・インバウンド需要が増えお米の消費量が増加。
・地震や台風の影響でお米のストック買い需要の増加。

令和6年(2024年)2024年8月~9月にはお米が売っていない!と連日報道されるほど、スーパーなどの各店舗でお米が品薄状態に陥っていた状況です。

需要と供給のバランスで価格が変動


実際の影響は地域によって異なるかもしれませんが、特に都市部ではお米の品薄状態となっているようです。そんな令和6年米不足に伴い、お米の価格も高騰しているのだとか。
品薄&価格高騰という背景から、主食でお米を食べる割合を減らしているなんて声もあるそうです。
そんなお米不足のニュースで、インタビューされている方が「お米が高くて大変だ」とお話しされていたのを何度も見かけました。
確かに急激な主食の価格高騰は家計の圧迫になり、大変だと感じる方も多いかもしれません。

お米の適正価格とは?

米不足が話題にはなっていますが、地域によってはすでに稲刈りが始まっているので、そろそろ全国的に新米が出回る季節。
お米が品薄の状況も、徐々に変わっていくのではないでしょうか。
昔ながらこの光景を見て育ったせいか、この時期は稲刈りの風景と独特の稲刈りの香りに秋の訪れを感じるものです。

お米の価格と交付金の仕組み

ニュースで「お米が高くて大変だ」という声を聞く機会が増え、確かに消費者にとっては悩ましい問題です。しかし、お米の価格の背景にある仕組みについても知ってほしいとも感じます。

そもそも、お米は生産コストに対して標準的な販売価格が非常に低い作物のひとつ。そのため、農家が経営を続けやすくするために、作物の市場価格が一定基準を下回った場合、その差額を国が補填する仕組みの「戸別所得補償制度」が導入されていたこともあります。
この制度は、日本の農業政策の一環として、農家の経営安定と地域農業の活性化を目的として導入されたものです。
しかし、市場原理に逆行することや、税金の使い方として効率的かどうかが議論されていました。また、農家が補償の仕組みに依存することで、農業の競争力を向上させる取り組みが弱まるとの懸念も。2013年にこの制度は廃止されましたが、農業の競争力を高める政策や農家の経営安定を図る政策は引き続き議論されている昨今です。
このように、米の価格と生産コストのバランスが取れていないと、最終的には私たち全体に負担が回ってくることになります。

異常気象がもたらす農業経営危機


「戸別所得補償制度」はすでに廃止されましたが、「経営所得安定対策」にて、担い手農家の経営の安定に対する施策や、諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する交付金、農業者の拠出を前提とした農業経営のセーフティネット対策などが実施されています。
特に、ここ数年は異常気象や天候不順が農作物に大きな影響を与えています。急激な収入減少のリスクは切っても切り離せないのが農業です。
お米や特定農作の過去の平均収入を下回った場合、「ナラシ対策」という制度も適用され、その差額の9割を国と生産者が補填する仕組みが整えられています。天候の影響で収入が激減した場合でも、農家が経営を維持できるようにサポートされているのです。

農家の現状と未来

さまざまな農業経営に対する施策は行われていますが、お米をはじめ、農業経営の現状は厳しい状況であることには変わりありません。
安定経営といえる農家さんは、よほど規模拡大して生産性を上げて収量を上げている農家さんや、販売力・マーケティングスキルを磨いて利益を上げられている農家さんに限られていて、そういう農家さんはごくわずかです。

しかし、最近の若い農家さんたちは、新しい方法や技術を取り入れ、高付加価値をつけたりなどの工夫も目立つようになりました。
例えば、自分やキャラクター性を売り込みSNSなどをうまく活用して、消費者に直接販売することで、高価格でも価値を認めてもらうなどのケースも。昔ながらの方法で農業を営んでいる農家さんと、うまく経営を軌道に乗せている農家さんが二極化している印象も受けます。

直接農家からお米を買ってほしい理由

こうした状況の中で、どうすれば農家の収入が増えるのでしょうか?
その答えのひとつは、農家から直接お米を買うことです。
流通業者や小売店を通さず、農家が直接消費者に販売することで、農家の手取りが増えるのです。店
これまでの概念では基本的に農家の手元に残るのはせいぜい店頭価格の3割ともいわれています。お店で100円で売られている商品があったとしても、そのうち農家に入るのは30円ということ。
結構悲しい現実だと思いませんか?
もし農家から直接お米を購入すれば、農家の手元に残る割合が大きくなるのです。

未来に継続できる農業生産

米不足が深刻化し、お米の重要性がましたせいか、令和6年度の新米の予約は増えているようです。ふるさと納税を通じて注文が殺到しているという情報もあり、JAの買い取り価格も上がっているとのこと。
農家にとっては、とてもありがたいことです。
しかし、米農家の経営は1年限りの利益アップではなく、安定して利益を出し続けることが重要です。
私たち農家側も、安定した経営ができるよう継続して努力し続けていく必要があります。

お米の安定供給を支えるために

最後に、今回の米騒動で、もしお米の価格が不安定になったり、供給不足が心配になった方がいたら、ぜひ近くの農家さんから直接お米を定期的に買うことを検討してみてください。
農家さんから直接購入すれば、精米したてのお米を買えるだけではなく、生産者の顔が見えて安心して食べられます。
消費者にとってもメリットは大きいはずです。

新米の季節。ぜひ、新米の香りと味を楽しみながら、この時期ならではの美味しさを堪能してくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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