先生? いや、タクシー乗務員になります!【#社員インタビュー】
ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。
本記事では、日本交通で働く社員の素顔に迫ったインタビューを掲載しています。今回のインタビュー相手は、21年入社の志摩さん。先生を目指して教職を取っていた彼が、なぜ日本交通というタクシーの会社を選んだのか、その感性に迫ります。
※この記事はもともと、日本交通新卒採用noteで連載されている「noteで社員訪問」シリーズの一環として取材されました。志摩さんは2022年11月15日をもって、新卒採用チームから営業所へと異動になりましたので「社員訪問」ではなく「社員インタビュー」としての掲載に切り替えております。(編集:2022.11.15)
志摩 俊治(2021年入社)
大学時代のこと ~専修大学を選んだ理由~
大学を選ぶときに、どこにしようかというのは特に考えていませんでした。勉強は特別できるとかではなく、全然普通。でも、将来やりたいことは決まっていました。それは「教員」。中学生のころからの夢でした。大学では教職の免許が取れる所に行こうとは考えていました。
でも、具体的にどこの大学を志望するかは決まっていませんでした。時間が経つうちに周りの友達が志望校を決めて、本格的に勉強を始める時期になったとき「そろそろ決めないとやばいな」と思うようになりました。そう思っていても、決まらなくて「どうしようかな」と迷っていました。
ある時、友達と放課後、教室でいろいろ喋っていた時のことです。教室を出たときに、教室側の廊下の壁にポスターが張ってありました。そこには女性が青く澄んだ夏空を見ながら「専大に恋しよう。」と書いてあるポスターでした。
理由はわからなかったんですが直感で「専大に恋しよう。」と思って専修大学に入学しました。悩んで決めたというよりかは、本当に直感でしたね。
学部に関しては、社会科の先生を目指していたので、社会の勉強ができればと思って「歴史学科」に決めました。
先生を目指すようになったきっかけ
先生になろうと思ったのは単純で、担任の先生が本当にいい方ばかりだったんです。思い返してみるといろいろなタイプの先生がいました。でも、共通していたのは勉強ばかりではなくて、人間性の部分をすごく大事にされる方が多かったと思います。
【小学校】
1年生 ゴトウ先生:すごく厳しく、特に人間性の部分に関して厳しく指導していただきました。人にやっていいことと悪いことを教えてくださいました。
2年生 マツモト先生:歩き方が特徴的で、かかとをあげてつま先で歩く方でした。狸のぬいぐるみを授業中に使って和ませる先生。本当に穏やかで落ち着いていました。
3年生 サトウ先生:かわいらしくて、小さく穏やかな先生でした。
4年生 ヨツヤナギ先生:強烈なキャラの先生。先生が髪を切った時「私何か変わったところある?」と生徒に聞いて「髪切った!!」っていう反応を楽しんでいました(笑)。この先生も生徒のことをよく見ていたなという印象があります。
5年生 ハガ先生:おっとりしていましたが、怒ると本当に怖かった先生。
穏やかで、よく人を見ている方。人のよさに気づく先生でした。
6年生 ツチヤ ヒデアキ先生:今まで出会った先生で一番好きでした。勉強だけじゃなくて、何か一つにひたむきに努力することの大切さを教えてくれた先生でした。例えば、クラスの全員がテストでいい点数とれば、ツチヤ先生の授業がドッチボールの時間になっていました。
総じて、小学校の先生はみんなめちゃめちゃいい先生しかいませんでした。
私の人間性の基礎は小学校時代にできたと思うし、その先生たちの影響を受けて中学生くらいに「あんな大人になりたいな」と無意識に思うようになりました。中学2年生くらいから本格的に先生を目指し始めました。
【中学校】
中学1年生 コクブン先生:ユーモアのある60代くらいの英語の先生。
中学2年生 キヨタ カヨ先生:すごい優しく、みんなのことをよく想ってくれる女性の先生でした。中学2年生のころに両親が離婚して、辛い時期でもありました。でも、キヨタ先生にいろいろ支えられて本格的に教員を目指すようになりました。
”社会科”の先生を目指すきっかけ
それはすごく単純で、国語、数学、理科、英語が苦手だったんです(笑)。それで、社会を学んでいくうちに世の中というのは文化や生活様式も変わっていって、進化してくことに気が付きました。
今までこの世の中には戦争があって、いいことも悪いこともあって今がある。その歴史を振り返って自分を見てみると、過去があって今があるなと心から思いました。その変化を学ぶことも大事ですし面白いとも思ったんです。
学生時代に頑張ったこと
大学で一番頑張ったことは教職の勉強です。歴史学科の講義はもちろん勉強しましたが、どんどん内容が複雑になり難しくなっていきました。高校以前に学んできた事よりもっと深いところを扱っていたからです。
加えて、資料が少なくそれも現代語で書かれているわけではないですし、当時は海外との交流も盛んに行われていたので、当時の状況を把握するのが難しかったです。
正直大学では苦労しました。
先生になるために大学に進学したこともあったので“最初”は頑張っていました。でも、先生の勉強もただ単純に知識を詰め込むだけじゃないんです。社会科以外にも児童の発育なども学ぶ必要がありました。勉強もそこまで好きでも得意でもなかったので結構勉強は苦労しました。
先生になる夢を考え直したきっかけ
学校は勉強をすることに加えて、マナーや礼儀を学ぶ場所であり社会の縮図でもあると考えています。生きていく上の術を全部学んでいく場所なんです。
社会の全てを教えていく立場の人に社会人経験がなくて、ただ知識のあるだけの人たちが子どもにものを教えていいのかなど、「先生」と名乗ることになんだか違和感がありました。だから教師になることは“一旦”辞めて一般企業を見始めました。
就職活動について
教職を目指していたので、教育関連の企業や人材派遣の会社を見ていました。あとは一般企業に入るからには軸を決めようと思い、自分を見つめ直しました。
自分を見つめ直したときに、自分が知っていることを友達に教えて「ありがとう」と言われることが嬉しかったことを思い出したんです。さらに深堀していったら「自分は人のために何かしたいんだな」「人の喜びが自分の喜びなんだな」ということに気づいたんです。
次に、対象を考えたときに不特定多数の人を喜ばせたいと思い至りました。いろいろな人を支えられるのはどんな職業かなと思ったら、インフラでした。
日本交通に出会ったきっかけ
本当に偶然です。たまたま、就活のナビサイトを見ていたら日本交通が目に留まったんです。
最初は日本交通を知りませんでした。調べてみたらタクシー。「免許持ってねぇしな。自分にできるのかな?」って思ってました。でも、専修大学に入学したことや未経験のアカペラサークルに入ったことも気になってしまったら行くしかない!という思いで飛び込んできました。
なので、思い切って説明会に参加して、イメージが変わり選考を受けていたら、ありがたいことに内定をいただけました。日本交通はいい会社だし、ここだったら自分は楽しくできるかなと直観で感じていました。
最初は内定を一社しか持っていないことが不安でしたが、日本交通以外の選択肢が浮かびませんでした。
内定をもらった当時は、純粋に嬉しくて「もっと人事とお話ししたい!」そう思っていました。そのノリで人事の方と話していたら「おぉいいなぁ。よし、行こう!」みたいな感じで日本交通に決めていました。
乗務員になることについて
もちろん不安はありましたが、運転に対して強い恐怖心はありませんでした。結局乗務員をやることには変わりないし、いずれは運転免許を取ろうと思っていたので運転をする時期が早まったと思えばなんてことないです。
こんなこと言っていますが、実際にお客様からお金をいただいて、運転することに正直今でも不安はあります(笑)。
志摩俊治にとっての「仕事」のやりがいとは……
正直やりがいを感じるほど、働いていないと思っています。でも、担当の学生さんがいて、その接し方とかを日々模索していき、何が正しいのかわからない中でも、学生さんが「日本交通に決めました」と言ってくれた時はうれしいですね。ある意味それがやりがいにつながるんじゃないかなと思います。でも、入社6か月の人がやりがいについては語れません(笑)。
「人のため」は傲慢か……
働くことになったとき、人のためにと思うことはいいことだけど「傲慢」なのかなとも思うんです。
人のためにと思って行動した先には必ず受け取る側の人がいます。受け取る側がその優しさや行動、言動を求めていなかったとしたら、その人に対して動くのは傲慢とも取れます。自分も人のために働きたいし動きたいけど、それが正義だとも正解だとも思っていません。
学生さんに伝えたいことは
あえて言うなら学生さんは考えすぎだと思います。もっと、自分を信じてください。考え込むことはいいけど、考え込んだものを全部持っておく必要はないと思います。
考え込んだ末に、いらない部分が必ず出てきます。そのいらない部分はそぎ落として、また新しいことを考えてそぎ落として……の繰り返しをしてほしいです。
自分のやりたいことや興味を持っていることに関しては、周りの目や環境に左右されずに、自分の信念を持って実行していくことが必要だとも思います。
学生さんの中で「今まで何にもやってきていないんですよ。」「何も特別な事やっていないんですよ。」という子は少なくありません。でも、自分のやってきたことに自信を持ってほしいです。
あとは笑うことかな。
適度に休むこと。よく食べ、よく寝ること。それでいいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?