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元ペーパードライバー、日々成長中!【タクシー乗務員インタビュー】

ご乗車ありがとうございます。
日本交通(株)新卒採用担当です。

今回はタクシー乗務員として入社をした新卒社員にお話を聞きました。

「ぶっちゃけ、本当に乗務員の仕事続けられるのかな?」
「ペーパードライバーで地元の道すら運転したことがない」
「お客様に叱られたらどうしよう、失敗したらどうしよう」
当社に新卒で入社する方が抱く不安の1つです。

今回紹介する乗務員もこのような不安を入社前に抱えていました。
不安を乗り越え、今では背中越しの接客を楽しんでいます。

入社2年目の村上乗務員。
現在も成長中の彼女にお話を聞いてみましょう。

村上さん

【村上さんのプロフィール】
出身大学:大東文化大学 卒業

2023年4月  日本交通入社 板橋営業所配属
2024年8月  ゴールド乗務員任命

就活時代について

――どんな業界を見ていましたか?

観光や旅行が好きで観光業界やホテル業界を見ていました。せっかくなら大学で学んでいた英語も使いたいなと思っていました。

――日本交通との出会いは?

ナビサイトで「観光」というキーワードで調べていたら、たまたまナビサイトで日本交通の観光タクシーの情報が出てきました。

それまでのタクシーのイメージはただお客様を目的地までお送りするだけだと思っていたので、観光タクシーはもちろん、キッズタクシーやサポートタクシーなどのEDS(エキスパート・ドライバー・サービス)®に興味を持ちました。

説明会に参加をしてみて、タクシーの乗務員の給与形態は頑張ったら頑張っただけお給料に反映される歩合制だということを知り、さらに魅力があるなと感じました。

――タクシーの乗務員に抵抗はなかったのですか?

よくよく考えたらタクシーも海外のお客様をお乗せしますし、接客業と聞いてイメージするようなものと形態が変わっただけで、接客業の一種です。他の観光業界やホテル業界の接客とやっていることは一緒だなと気づけたので、抵抗はなかったですね。

入社前の不安

運転です。普通第一種免許を取得して約4年間ブランクがありました。
そもそも運転に苦手意識があり、地元すら走ったことがなかったので……。
ましてや東京の道なんて複雑そうだから不安しかなかったですね。
ブランクがある状態で、見ず知らずの人の命を預かって運転することは怖いなと思っていました。

――運転の不安を払拭できたきっかけは?

内々定者向けの運転練習イベントに参加したり、担当のリクルーターと話したりして不安要素を減らすようにしたのと、仕事への理解を深めたことですかね。

特に運転練習合宿では実際にタクシー車両で使用するジャパンタクシーを運転できたこと、入社前に同期になる人たちと交流できたことで安心することができました。
色々行動をしたことで入社前後の大きなギャップもありませんでした。

編注)内々定者限定の運転練習イベント(教習所で行う1Dayイベント)と内定承諾者限定の運転練習合宿(前橋の教習所で行う1泊2日の合宿イベント)は26卒向けにも開催予定。

乗務員の仕事

仕事の日のルーティン(直筆)

村上さんのとある1日のスケジュール

編注)タクシー乗務員の勤務形態は隔日勤務といって、2日分の仕事を丸1日で行います。村上さんは14時30分に出勤→翌日の10時30分に退勤する「遅番」という働き方です。より詳しく知りたい方は下記記事をチェック!

入社後の2年間を振り返ってみて

――2年間の率直なご感想を!

よくここまでやってるなって。ここまで続けているってことはそこまで苦しいわけではないし、 自分に合っていてやりやすいんだと思っています。
色々なお客様に会えるのも楽しく面白いですし、よく話しかけてくださるお客様もいらっしゃいます。

乗務を続けていることで「この時間帯だったらこのエリアに行ったらいいな」みたいな感覚が身についてきました。

――村上さんの得意エリアは?

時間帯によって変わってきますね。
出庫直後は、都心エリア。19時くらいだと繁華街、ご飯休憩の後は高級料亭街にいますね。
朝方は住宅街に行くようにしています。

――学生さんで道を覚えるのが不安という方がいらっしゃいますが、村上さんはいかがでしたか?

私、道を覚えるのはもとから結構好きではありました。

得意エリア限定ではありますが、お客様に目的地を伝えられた瞬間に最短ルートがわかるようになったり、地元の方ならではの裏道が分かったりするようになりました。

苦手エリアだとまだ不安なところがあるので、お客様に確認をするようにしていますね。

入社後苦労したこと

狭路の右左折時に車を軽くこすってしまうような小さな事故が、3ヶ月連続で続いたときはしんどかったですね。ちょうど連勤で疲れがたまっている時だったので、余計メンタルも落ちてしまいました。

狭いところでどのようにハンドル操作をすればうまくいくのかを考え、目視だけではなく車を降りて確認をするようにしました。そうした小さな注意を積み重ねることで、ここ1年間は一度も事故や違反をしていません。

自分の成長を感じますね。

――学生時代にここまで成長するイメージはできていましたか?

正直できませんでした(笑)。

印象的な思い出

――印象に残っているお客様はいらっしゃいますか?

「運転うまいね」「優しいね」「高速道路のカーブを優しく運転をしてくれるね」など、運転を褒められるのが非常にうれしいです。

お客様をお乗せした時に、 背中しか見えてないけど「あなたの人柄がいいですね。よかったらうちの会社で働きませんか」みたいなスカウトをされたこともありましたね。

タクシーは背中で接客をする仕事だといわれますが、初めて背中で接客をしていることを感じられたときは「おお!」となりました。
タクシーの接客の本質に触れられてうれしかったですし、接客が楽しくなりましたね。

――逆に、大変だった思い出はありますか?

ひどくお酒を召されているお客様の対応です。いつもよりも慎重にルートなど相違が出ないように注意しています。
お客様は非常に良い方が多いので、ごくまれにそういうお客様に出会うと大変だなと思うことがあります。

失敗談

――失敗だなと思った経験はありますか?

うーん……。(1分近く黙る)

正直心当たりがないんですよね。失敗か分からないんですけど、こんな経験はあります。

夕方に江東区から会社のある地域まで行くお客様をお送りする際に、混んでいる道を使ってしまったことです。 他の空いている道から行けばよかったなと冷静に振り返ったら後悔ですね。

わざわざ混んでる道に突っ込み、いつもより少し料金が高くなってしまったことは反省点です。きちんとルートをお伺いすることの大切さを感じました。

――事前に失敗を防ぐ秘訣はありますか?

接客の際にはスタンダード10(※日本交通における乗務員マニュアル)を実行しています。今もですが、道がわからない際にはお客様にご案内をお願いしています。
疑問や不安を事前に解消しているので、高速も間違えたことはありません。

――ミスを事前に防ぐのはすごいですね。わからないことはきちんと確認をすることは社会人で一番大切なことですね。

同期や周りとのかかわり

結構割り切っているというか、会社は会社、プライベートはプライベートって分けて考えるタイプなので、同期と仕事終わりにご飯に行ったりとかはあまりしませんね。うちの会社では多分珍しいタイプだと思います。

仕事のやりがい

――村上さんの仕事でのモチベーションは?

推しです!! 推しがいるので、ライブに行くことやグッズを買うこと、その一つひとつがモチベーションとなっています。営業収入がいいとお給料も増えるので、それだけ好きなことに使えるお金も増えます。

お金はあればあるだけうれしいので!
推しをモチベーションに日々タクシーを走らせています。

推しのライブを楽しむ村上さん

これからの目標

営業の面だと、平均の営業収入をちょっとアップして、より安定させたいですね。現在から+1万円というと高すぎるので、+5000円くらいを目指したいです。

キャリアは、新卒採用に興味があります。
入社前に担当リクルーターの方が親身になって悩みを聞いて寄り添ってくれました。また、乗務員として新卒採用の内定者イベントに参加をするうちに新卒採用担当で仲の良い先輩もできたので一緒に働いてみたいですね。

あとは、日本交通の社員として、入社前の学生さんと出会ってお話をするのが楽しいです。自分がお話することで学生さんに寄り添って不安を解消するお手伝いをやってみたいです。

女性の内定者さんもいると思うんですけど、乗務員としての実体験があるので不安を払拭してあげたいなと思います。自分も色々相談をさせてもらった身なので、次は恩返しをしたいです。

村上さんの学生時代の担当リクルーターだった上田さん

就活生へのアドバイス

タクシーはどんなお客様をお乗せするか分からないから怖いイメージがある方もいるかもしれません。でも皆様お優しいですし、 接客がきちんとできれば大丈夫です。

いざ乗務員を経験してみると意外と楽しいお仕事ですよ!
不安を払拭するために一歩を踏み出してみてください。

Text:こじこじ
Photo:飛田
Photo:乗務員提供


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