見出し画像

2025年入社予定者、内定式を開催いたしました。【ルポ記事】

ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。
2024年10月1日(火)、「ホテル椿山荘東京」にて日本交通の2025年入社予定者の内定式を開催いたしました。

ご内定誠におめでとうございます。
参加いただいた学生さんは165名(タクシー部162名、ハイヤー部3名)。社長・取締役からの祝辞・辞令授与からなる前半と、新卒研修プロジェクトによる営業所紹介・HRMプロジェクトによる社内大運動会の説明からなる後半に分かれて行いました。

新卒でタクシー会社という選択を、自分で考えて入社を決めていただいたことに、人事一同感謝の気持ちでいっぱいです。

式内において、当社のトップ経営陣がかけた言葉を紹介します。

取締役・川鍋一朗から

皆様、改めまして、本日は誠におめでとうございます。ようこそ、日本一のモビリティーカンパニーへ。皆さんが本当に数多くの会社の中から当社を選んで、今日ここにいらしていただいていることを本当に嬉しく、ご縁に感謝したいと思っています。

タクシーが生まれて今年で112年。日本交通が生まれて96年。この間、日本の移動やモビリティは大きく変わってきましたが、これからはさらに大きく変わっていきます。

日本交通を選ばれた皆さんには、新しいことにどんどんチャレンジして、この伝統的な業界と日本の移動を変えていく役割を持っていただきたいと思っています。

日本交通の社是の「徳を残そう」は、世の中にいいことをするだけでなく、正しくサステナブルに、そしてきちんと利益が出る形で、世の中に良いインパクトを与えようという意味です。

タクシー業界の未来について

今日は2024年10月1日ですので、今から30年後――2054年のお話をします。

日本全国で、人口減少に伴い電車やバスなどの大量輸送機関は減少します。その役割を担うのは10人乗りくらいのタクシー。つまり、タクシーは大量輸送機関に近づいていきます。

その中心は無人運転のタクシーでしょう。つまり、2054年の皆さんは運転していません。 その代わりに全国津々浦々で自動運転モビリティ会社の管理者や動向を管理・マネジメントする役割になっているかもしれません。

つまり無人の自動運転車のイレギュラーなどをAIに指示を与える監視役ですね。それが、30年後の皆さんにやっていただくことです。自動運転車は数年以内に東京でも走り始めるかもしれません。さらに完全無人運転車は、2030年ぐらいには1台目が走り始めると想像しています。

しかし、自動運転は急には広まりません。 人間のような細かい対応ができなかったり、例えば椿山荘のような複雑な車寄せに入れなかったりなど、人の運転のほうがぴたっと来る時期はしばらく続きます。

つまり、普及に10年~15年以上はかかるということ。皆さんはその間、引き続き乗務や管理業務を行うことになります。そして30年後も人間が求められる場面は残るでしょう。まず、安全運転でお客様の対応をする。できれば観光タクシー、サポートタクシー、 キッズタクシーといった専門分野の知識を身につけてほしいと思っています。

タクシー乗務で得られる力

お客様をお乗せした瞬間から、皆さん一人ひとりが日本交通の代表です。
培われるのは「変化対応力」

最初の1カ月程度の研修が終われば、皆さんは1人で運転するんです。最初はドキドキ、道を間違えて怒られることもあるでしょう。

ですが、この環境こそが皆さんを成長させます。店舗や会議室であれば、周りと助け合ったり、すぐに相談したりすることができるでしょう。一方、乗務員はすべてを1人で対応する。だからこそ成長します。

人間としての幅が広がり、誰と接してもなんとかできるという対応力や自信がつきます。

この力こそ、皆さんの心の中に確実に残るものです。皆さんが乗務以外の仕事につくことになったとしても、バッターボックスに立って鍛えられた最初の経験が、新しい変化に対応する場面で確実に活きてきます。

ライドシェアについて

ところで、入社するまでの間、何をするか迷っている方におすすめしたいのが、日本型ライドシェア(NRS)です。

自分の車で、または営業所で車を借りて、今の一種免許のままで10時間のEラーニングを受けることで、お客様をお乗せできます。

お客様を探す必要はなく、スマホで予約を受注する形です。やることは基本的にタクシーと同じ。プロのタクシー乗務員になる皆さんにとって非常に良いステップです。

ここに全部のエッセンスが詰まっています。

タクシーは手を挙げて「ひろう」時代からアプリで「選ぶ」時代になって、今やほとんどがテクノロジー。これから先の自動運転も、我々が率先してやりたいと思っています。

そのためには自分が運転した経験を持った人じゃないとできない。皆さんがメインのタクシー乗務をしっかりやればやるほど、変化に強く、何が起きても対応できる人間になれると思います。

『変化はコントロールできない。ただその先頭に立つのみ』
経営学者のピーター・ドラッカーの言葉で私の座右の銘です。

皆さんと来年の4月1日にお目にかかることを楽しみにしています。

社長・若林から

内定誠におめでとうございます。
これだけ多くの精鋭の165名に集まっていただいたことをとても嬉しく思っています。

今日は内定式ですので、仕事について、私が初めてお給料いただいたことをもとに、少し偉そうな感じでお話ししたいと思います(笑)

仕事をすると報酬がついてきますね。それが労働の対価です。

アルバイトを経験されたことがある方は、お金を稼ぐということがどれだけ大変かと実感をされているかと思います。今でこそ条件や環境が改善されて働きやすくなり、時給も高くなっていますが、当時私が初めてアルバイトをしたとき、仕事の種類も条件も決して良いものではありませんでした。

社長、初めてのアルバイト

初めてのアルバイトは、高校1年生の時。どうしても欲しいトレーナーがあったので、1年間だけやっていた新聞配達です。毎朝4時に起きて、 300部の新聞を背負って2時間半歩いて配る仕事でした。300部で大体30kgぐらい。

特に雪が大変でした。私の出身である北海道では、冬場は滑りやすくなるので、アパートでは階段から滑り落ちてしまう。そのたびに、背負っていた新聞をばらまいてしまい、それを拾ってまた配達する……の繰り返しでした。

配達する部屋の部数だけ持って行けばいいという簡単なことに気づいたのは数日後のことです。それからは、背負っていた新聞を1階に置いて配達するようにし、余計な時間がかからなくなりました。

次にやり方を変えたのはソリを使うことです。北海道では一家に一台ソリがあります。ある時、家族から「ソリで運んでみたら」と言われ、 早速次の日からやってみると、配達が劇的に楽になり、配達時間を短縮することができました。

いずれも「なんでそんなことに気づかないの」と思うかもしれませんが、配達員の先輩に教えてもらったことを忠実にやらなければならないと勝手に思い込んで、変えることにチャレンジしていなかったことが原因でした。

常日頃から疑問を持つこと・変化に気づくこと人の話をよく聞くことが、
とても大事なことだとアルバイトを通して感じることができました。

しかし、なんでも改善すればいいというわけではありません。失敗もしました。

ある配達先の家によく吠えてくる番犬がおり、気をそらそうと餌で釣ることにしました。ところが、私が来ると餌をもらえると思った犬は、以前よりも大きな声で吠えてくるようになり、新聞社に苦情が入ってしまいました。

やはり何かを変える時にはその後のこともちゃんと考えて行動しなければならないと反省した出来事です。

さて、それほど苦労をした仕事の対価は……
毎日4時出勤で3時間労働を、1ヶ月間続けて、1万8000円でした(!)

当時は「お金を稼ぐってこんなに大変だったんだ」と、素直に思いました。その後は、給料をもらって欲しかったトレーナーを購入し、1年間アルバイトするという目標を達成しました。

壁があれば環境を変えること

体力を使う仕事、頭脳を使う仕事、いろいろな仕事がありますけど、 楽な仕事はありません。惰性で仕事をしていると、言われたことしかできない人間になってしまいます。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、まさに金言だなと思います。

厳しさや辛さを経験することで、忍耐力・傾聴力・ 考える力がつきます。
まずは、厳しい状況や辛い状況に直面した時、逃げずに1度はその壁にぶつかってみてください。超えるのが難しいと感じた場合は、超えられるための環境を自ら作ってください。

家族や仲間も環境の1つです。1人で悩まないこと。同期や先輩を頼りましょう。この内定式を仕切っているメンバーは、数年前にこの内定式に学生として参加していました。営業所で多くの苦労や喜びを経験し、皆さんに伝えられるようになり、今は採用チームの一員として頑張っています。

営業所でも、直近に入社した先輩や皆さんのお父さんやお母さんと同年代の人たちが、後輩ができることを楽しみに待っています。そういう人たちの力をお借りして、1つずつ着実に壁を乗り越えていきましょう。

ハイヤー・タクシーの仕事について

皆さんに担っていただくハイヤー・タクシーの仕事は、一般旅客自動車運送事業といって、人の移動を担う運送サービスです。旅客運送の中にはタクシー以外に鉄道やバスがありますが、それらとの大きな違いは2つです。

1つ目は、 個別輸送であること。鉄道やバスは大勢を対象としていますが、 タクシーは1人~数名までのご乗車となっています。 ご乗車されたお客様の要望に応じて運行内容をカスタマイズできるいう利点がある仕事です。

2つ目は、ドアtoドアのサービスで、乗車するまでと降車してからの移動を、限りなく少なくできること。皆さんも、たくさん荷物を持っていたり、 雨が降っていたりするとできるだけ歩きたくないと思いますよね。タクシーはそういった要望に応えることができます。

一方、 ハイヤーは最高級の個別輸送サービスです。大企業の重役をお乗せすることが多く、日本の経済を支える移動にも貢献をしています。

タクシーの乗務員さんからハイヤーの乗務員さんへとキャリアアップをしている先輩も多くいます。ハイヤーの乗務員や職員になることもキャリアアップの1つに考えていただけると嬉しく思います。

今日の話で私が伝えたかったのは、仕事は大変だということ。しかし、その大変さが自分を成長させるので、諦めずに新しいことにチャレンジをしてほしいということです

皆さんは、ご両親が苦労して働いたその対価で今社会人としての準備ができています。だからこそ、入社まで数ヶ月の間はできるだけお世話になった人たちへ感謝を伝えてください。

そして、チャンスがあれば日本型ライドシェアにも挑戦してみてください。
来年の4月、お会いしたいと思います。楽しみに待っています。


祝辞の後は、新卒研修プロジェクトのメンバーを中心とし、研修内容・営業所紹介を行いました。
研修内容については後日詳しい記事をnoteで作成予定です!

また、来年行われる社内大運動会の紹介はHRMプロジェクトの上野が担いました。

営業所紹介

営業所の職員が在籍営業所を紹介しました。
ハイヤーを含め11営業所が、特徴や魅力を各1分間でアピールしました。

今回は一部を抜粋してご紹介いたします。

葛西営業所
新卒社員で構成されているため、「若さ」が特徴です。非常に綺麗な営業所で、過ごしやすい環境は整っています。 同年代同世代が多く、仕事に対して真摯に向き合う方や向上心のある方が活躍をしています。

千住営業所
日本一大きいタクシー営業所で、1000人以上の乗務員さんがいます。皆さんの頼りになる先輩がたくさんいます。縦と横の繋がりも深く、気の合う仲間ができると思います。

三鷹営業所
新卒乗務員の提案でメンター制度を始めるなど、活気であふれています。

日交輪

社内大運動会(通称:日交輪にっこりん)とは

2025年の1月13日に開催される日本交通の社内イベントで、日本交通のグループ全社員とそのご家族が対象となり、国立代々木競技場第一体育館で行います。ドッヂボール、リレー、二人三脚、綱引き、大縄跳びなどの競技があり、全25チームからナンバーワンを決定します。

どんなイベント?

①内定者も参加可能
全社員とそのご家族が基本的な参加対象者ですが、特別な機会となるため、内定者も参加することができます。
配属される部署の社員の方々の雰囲気を知ることができます。

②豪華抽選会
来場者全員参加可の豪華抽選会を開催!
一等がハワイ旅行、二等がディズニーホテルペア宿泊券+ペアチケット。三等が高級スパ・エステチケットなどがあります。

③様々なコンテンツ
来た人全員が楽しめるような準備をしています。
全員にお弁当支給あり。キッチンカーや売店あり。お子様が遊べるようなエリアもあります。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

25卒の皆様、改めてご内定おめでとうございます! 今は残りの学生生活で挑戦をして、来年の春、日本交通の顔となる皆さんにお会いできるのを、人事一同楽しみにしております。

 Text:こじこじ
Photo:飛田


いいなと思ったら応援しよう!