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面接官に直撃! なぜ老舗タクシー会社が新卒を採っているの?
ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。
企業によっては早期選考などが始まっているため、面接対策などに取り組んでいる学生さんも多いかもしれませんね。日本交通も現在、24卒学生さん向けの早期選考を実施中です。
そこで今回は、日本交通の一次選考面接官に直撃取材。日本交通の選考スタンスや採用の背景について伺いました。日本交通の選考を受けようと思っているけど、日本交通ってどんな会社だっけ? 面接にあたってどんなことを知っておくといいのかな?と迷っている学生さんは、ぜひ選考前の予習としてご活用ください。
今回お話を聞いた人
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小川さんの詳しいパーソナリティやOB訪問の依頼はこちらの記事を参照ください。
そもそも、日本交通はなぜ新卒採用をしてるの?
ここ数年、タクシー業界には大きな変化が起きています。乗務員の高齢化や、それに伴う人手不足がある一方で、テクノロジーや自動運転が台頭しています。
いずれは運転だけしかしない乗務員はいらなくなる時代がやってくるでしょう。そんな時代の変化が起きている中で、必要なのはこれからの未来時代に対応し変化すること。柔軟な発想や行動力で、10年後・20年後に活躍していける人材を育てるために新卒採用が始まりました。
日本交通採用を始めて変わったことは?
やはり会社の雰囲気ですね。会社全体が若返っていったと思います。世の中ではタクシーといえば男社会というイメージがあると思いますし、業界平均年齢も約60歳と業界全体で見ると高めなんです。日本交通もほんの10年前までは、若者や女性がたくさんいるような会社ではありませんでした。
2012年から新卒が入社してくるようになり、今まで業界にいなかった世代が入ってきたことによって、既存の社員も変わっていったと聞いています。子供世代の若者には負けていられないという感情が生まれて、親世代、いわゆる”おっちゃん世代”の社員の方もエネルギッシュになりました。
地理や運転といった領域はベテランの方に及ばなくても、システムやデジタル化などの変化に対して新卒の人たちは比較的柔軟に対応することができます。またそういったITスキルを若い人から中途の方たちへ引き継ぐといった好循環も生まれていると思います。
日本交通採用の最終目標
小学生の「将来なりたい職業ランキング」にタクシー乗務員がランクインすることですね。老若男女問わずタクシーに対して人々がいいイメージを持てるように、これからも採用を通じてポジティブな情報を発信していきたいと思っています。
日本交通採用の目的
若い人たちで業界を盛り上げて、何十年後も残る業界にすることです。
日本交通、ひいてはタクシー業界を魅力的に感じてもらうために、働いている人たちのまなざしやタクシーのカッコよさといった、いろんな情報をしっかりと伝えていきます。その中で、自分もタクシー業界を盛り上げていきたいと若い人に思ってもらえるようにすることが目的です。
日本交通採用でやってみたいこと
個人的にはタクシードラマを作りたいという野望があります。タクシーの魅力をわかりやすく親しみやすいようなものとして発信したいですね。タクシーっていろんなお客様をお乗せしているからこそ色々なドラマがあり、乗務員さんにも色々な個性があります。そこにフィーチャーして「タクシーってかっこいい」「憧れの職業」という風潮を作っていきたいです。
乗務員経験が活きているなと思う瞬間
人と向き合う力です。お客様がご乗車されるシチュエーションにはさまざまなものがあります。どうしたらいいかその場で考えて臨機応変にアクションを起こすことが必要になってきます。
そういった、人の心の裏側を見ていこうとする姿勢は乗務員時代に鍛えられました。目の前の学生さんが何に迷っているのか、何に悩んでいるのか、あるいは心の中で抱いている希望は何か。それを見つけていくために学生さん一人ひとりに対してそれぞれ対応を変えていく必要があります。
あとは、自分の意志で決めてアクションを起こす意思決定能力ですね。乗務員は一人の仕事です。自分の意志で決めて行動を起こすことの連続ですし、ミスは自分の責任になります。そんな状況で仕事をして、肝が据わりました。どんなことにも怖気ずやってみよう精神ですね。
学生さんと話す際も、自分の言葉を責任をもって学生に伝える。周囲の人に何を言われても、最終的な意思決定は自分の意志でやらないといけない。もちろん失敗することもありますが、そこから学びを得て、自分の意志で次に活かしていこうとする気持ちは乗務で身についたと感じています。
学生さんへのメッセージ
その会社で働くのも、その会社をやめるのも自分自身です。いろんな情報を吸収して自分の目で見て掴んだ情報をもとに、最終的には自分の意志で決めてほしいです。この先何かにつまずいたとしても、その意思が失敗を乗り越えて行く動力源となります。最終的には自分の意志で判断して日本交通に飛び込んできてほしいですね。
Interview:S.Sakamoto
Text:To Be