カワガラス 竜頭ノ滝の忍者鳥
「カワガラス」(河烏、カワガラス科、全長22cm程度)は留鳥で、春でも冬でも観察することが出来る。4月後半は「カワガラス」の子育ての時期になり見る機会が少し多くなる。渓流に似合う鳥で、見れば見るほど興味が増してくる鳥でもある。
最初の段階で、「カワガラス」だからカラスだろうと誤解することもある。カラスの仲間ではなく、渓流や水辺を好み、水生昆虫や小魚を食べている鳥になる。英名は「Brown Dipper」(茶色の水中に潜る鳥)、こちらのほうが特徴を表した名前と言える。
また、カラスの連想から、大きな鳥だと思わないようにしたい。身近にいるハシブトガラスと比べると、体長は半分以下で、実際はムクドリやツグミよりも少し小さい。
「カワガラス」には面白い生態や特技がある。
例えば、竜頭ノ滝渓流の「カワガラス」は、激流に果敢に飛び込んだりする。そして驚くことに、川底の石や岩を足の爪で掴んで水中を移動する、と言われている。また、水に潜って必ず複数の水生昆虫を捕獲してくる能力にも感心してしまう。
空nyan! 「カワガラス」は忍者みたいで面白い。