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奥日光西ノ湖とツキノワグマの棲む森

空nyan! It's still hot every day.
奥日光の西ノ湖は、中禅寺湖から切り離されてできた遺留湖と呼ばれる小さな湖だ。
湖の水が少なくなる夏には、絶滅が危惧されるイトキンポウゲの光沢のある小さな黄花が咲き、秋には紅葉が水面に映り込み、寒い季節にはクマタカやオジロワシが飛んで来る。
湖畔の奥には「千手楢」と呼ばれるミズナラの巨樹があり、太い根を張り出し幹を空に突き上げた神々しい姿に対峙することが出来る。森を歩いて知る幸せだ。

奥日光西ノ湖の「千手楢」©nishiki atsushi
「千手楢」を見上げる ©nishiki atsushi

この周囲は、ツキノワグマの生息地域だ。ツキノワグマは、北海道のヒグマよりも植物食に依存する割合が高く、体も小さい。雑食性なので、虫類やハチ蜜なども好んで食べる。

マムシグサを食べるツキノワグマ ©nishiki atsushi

ツキノワグマの白毛の三日月紋様には個体差があるようで、奥日光のクマは細く薄めのように思う。
三日月紋様は黒に白で目立つ。暗闇の行動では特にそうだろう。紋様の意味はよく分からないが、立ち上がると見えるのだから、そこにヒントがあるのではないだろうかと思う。

西ノ湖に向かう道。クマの棲む森を歩く。 ©nishiki atsushi

西ノ湖周辺では、独り立ちした少し小さめのツキノワグマを見ることがある。
ツキノワグマは冬眠中に子どもを産み、春から冬まで親子で一緒に行動し一緒に冬眠した後に、子別れをするとされている。
ツキノワグマは本来は人を見たら、自から逃げていく。しかし、急に出会って驚かせたら、攻撃してくるのは当然だ。クマも自分の身を守るために必死なのだ。急な出会いは、絶対に避けなければならない。

望遠レンズで見たツキノワグマ。急に出会ったら攻撃してくるが、遠くで見れば、臆病で人間を恐れている性格が見て取れる。©nishiki atsushi 
独り立ちしたツキノワグマ。警戒して見ている。こちらが逃げると追いかけてくるが、自ら逃げていく。 ©nishiki atsushi

ツキノワグマの足裏に注目。
分厚い皮膚で大きく幅広い!
力も強烈だ。

ツキノワグマの前足 ©nishiki atsushi
ツキノワグマの後足 ©nishiki atsushi

森には様々な生きものが棲息している。その森は様々に変貌し、人間が破壊してしまうこともあり、クマやシカやサルなどが森を離れ里山や町に降りてしまうことが多い。
空nyan! 問題はたくさんある。


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