ゾウムシが飛んだ
ゾウムシ(象虫、象鼻虫)は、ゾウの鼻を思わせる伸びた口吻(こうふん)を持つ昆虫で愛らしい。甲虫のなかで一番種類が多く多種多様ということだ。
そのゾウムシが飛び立った。1cmにも満たないゾウムシであっても、普通に飛ぶとは思うけれど、硬い上翅を開いて、柔らかな下翅を外に広げて飛んで消えた。
いつもは動くだけの小さなゾウムシが、急に飛んだから、嬉しくなって、ありがとう、という気持ちになった。
僕が見たコナラシギゾウムシは、硬い上翅の下に、薄い下翅を三つ折り?に畳んでいたように見えた。
シギゾウムシ類やチョッキリ類は、ドングリに卵を産み付けるので、「ドングリムシ」と呼ぶことがある。
今回見たコナラシギゾウムシは、まだ柔らかいドングリに、口吻の先にある小さな大あごで穴を開けて、卵を産み付ける。ところがドングリの生長で穴の痕は修復され、見た目は普通のキレイなドングリになる。
子どもが拾った大切なドングリから、白い幼虫が出て来て驚かされるのは、このようなゾウムシの仕業による。
空nyan! もそんなドングリを拾ったことがあったね。
次は、別のゾウムシ。
A long-nosed weevil flies away.