うさぎ島は今日も今日とてうさぎが自由に飛び交うようで-日本の加害と向き合う
大久野島であったこと
広島県の瀬戸内海に
ひとつの島があります
それが大久野(おおくの)島で
通称「うさぎの島」と呼ばれます
多数のうさぎが生息する
愛くるしいこの島ですが
実は戦時中にこの島で
毒ガス兵器の製造・開発を
おこなっていた歴史があります
うさぎは自由に
島を飛び跳ねるのではなく
実験体として
この島に連れてこられました
毒ガスの製造のために
多くの人員もまた
この島に送られてきました
毒ガス工場の拠点されたのは
1929年(昭和4年)のこと
そこから15年間という間も
兵器は製造され続けることになります
男女6500人以上が作業して
軍の関係者だけでなく
若い男女の学生も従事していました
危険な毒ガス兵器を作るとは
いざ知らずに連れてこられた人も
中にはいたようです
そしてその工員のほとんどは
自ら被毒し皮膚疾患や呼吸器系に
異常をきたすことになります
防毒マスクや防護服はしていたのですが
毒ガスは隙間から浸透して
次々と工員の肺や気管支を
侵していきました
当時、最も危険と言われていた
マスタードガスもここで
製造されています
毒物兵器の末に
そしてその毒物は後に日中戦争において
対人間として主にハルビンで
使用されることになります
死にたくないと思うのは皆同じ
それでも人は人を殺めて
手を染めていきます
国のためにと 殺らねば殺られる
我が身 可愛さに
多くの方々が
その理不尽さに翻弄されて
望まぬ選択を強いられた
それが戦争の
ひとつのかたちでした
いったい誰が
幸せになるのでしょうか
いったい誰が
浮かばれるのでしょうか
当時の一般向けの地図からは
大久野島は空白地域として扱われて
地図からも消されています
他国から秘密裏に
毒ガスの製造を続けるためにです
すべては戦争で勝つための
大義名分として
後にこの試みは細菌兵器の情報として
アメリカに受け渡すという条件で
隠蔽されることになります
大久野島で日本のやっていたことが
他国に明るみになると
化学兵器の情報を得たアメリカ軍は
戦争で不利になると踏んだからです
そして日本軍の愚行は
長らく表に出ることもなく
部隊の罪さえも
闇に葬られることになります
そして毒ガス実験のため
連れてこられた200匹ほどのうさぎたちは
日本が敗戦となると人間の都合で
この世を去ることになります
うさぎとて 命ありて
叫び もがく声は聴こえずとも
生きたい 生きたいと思うは同じこと
命に 優劣をつけるのは誰でしょう
戦後の島に想うこと
戦後は島の軍事施設も
国民休暇村として改装されました
ビーチも美しく整備され
ホテルも建てられて
観光名所にも登録されました
島にうさぎがたくさんいる
ということでSNSで話題になり
今では多くの観光客が
訪れることになったうさぎ島
現在の島のうさぎたちは
戦時中にいたうさぎではなく
後に人の手によって
連れてこられたようです
広島県は世界唯一の
被爆地として誰もが知っています
しかし日本は被害の立場だけでなく
加害の立場としての
歴史もあるということを
私たちは向き合うことも
必要ではないでしょうか
こういった内容は
学校の教科書で語られることは
ほとんど皆無と言っていいでしょう
このうさぎ島のように
表向きの 姿かたちだけに
捉われることなく
哀しき 過去の歴史こそに
人が人として生きゆくための
学びがあるように感じます
ここに眠る多くの先人たちの
経験を糧にさせて頂けるのなら
私たちはこの歴史を教訓として
戦争と呼ばれるものを
二度と 二度と この地で
繰り返してはならないのだから
この島で尊き命を落とした方々
兵器に関わり命を落とした方々
今もなお過去の記憶として
生きている方々に
祈りと光を添えて
最後までご拝読
ありがとうございました 8->
日本を救わんと日々
動いている多くの方々がいます
音葉さんがはじめての方は↓
【以下音葉さんnoteより抜粋】
戦争を知らない私達に出来ることは
戦争の悲惨さから目を背けず
歴史の真実を知りて
”二度と起こしてはいけないもの”
という感覚や認識を強く深めること
おかしなことはおかしいと
争わず戦わずも
伝えることを諦めないこと
過去の出来事に
悲しみや憎しみを
沸き立たせるのではなく
過ちを二度と
繰り返さないためにも
分断と対立の手放しを
そして本当の祈りの学びを
まずは私たち大人から
その背中を子どもたちに
見せていく大事も感じています
どうしてこの世から
戦争が無くならないのか
どんな心地が 行動が
本当の世界平和に
繋がっていくのか etc…
想いを込めて様々に
映像で紡がせて頂いておりますので
ぜひご覧頂けたら嬉しいです🙏
音葉*otoha*
動画は下記note内に貼っております
詳しくは↓↓↓をご覧ください