『蝦夷地の歴史を肌で感じゆけ』光降ろし巡り旅⑨~北海道編~
前回⑧がまだの方は
雨の祓い
支笏湖での開きを終えて
そこから雨が続いています
なかなかの降水量です
雨雲レーダーを見てみると
私たちのいる白老町の辺りだけ
見事に雨雲がかかっています
いかほどの祓いが
この地に入り用だったのか
改めて思い知らされます
この後も雨は
しばらく勢いを弱めず
降り続けました
そして本日は白老町にある
ウポポイ(民族共生象徴空間)に
行くという流れになりました
このウポポイですが
自然の中で培われてきた
アイヌ文化の歴史を
さまざまな角度で伝承して
共有しているようです
人々が尊重して共生する
社会のシンボルとして
アイヌの自然観を
学ぶことができると…
表向きはそんなふうに
体の良い教育動画として
紹介されていました
歴史とは何ぞ
し・か・し
歴史の真実は
そんなに生温いものでは
ありませんでした
この地でどれだけの
先人であるアイヌの方々の
血と涙が流れたでしょうか
もともと住んでいた先住民を
後から来た和人からの虐げが
どれだけあったことでしょうか
実情を知れば知るほど
目を伏せたくなる
内容ばかり出てきます
明治以降には同化施策として
アイヌ語の使用や文化の継承を
抑制する政策を推進して
アイヌ文化を事実上に奪い去った
この歴史を知ってのことでしょうか
それを国がひた隠し
いかにも仲良く共存していたような
都合の良いビデオを流す
これが
建設費用200億円以上の
税金をかけてまで
伝えたかったことでしょうか
呆れてしまいます
人の目は誤魔化せても
分かる人は分かっています
神々たちの眼は
すべてを見通しています
アイヌの方々の
生きた証はどこにあるのでしょう
どこにあるのでしょうね
目でみえるものだけが
事実では決してない
そういった
目では見えない部分を
眼で気づくように
身肌で感じるように
このような違和感に
気づいてもらえたらとも思います
自分たちにとって都合のよくない
歴史を捻じ曲げてきたことを
アイヌの方々が
これまでに受けてきた
表に出ている陰の歴史は
ほんの一握りかと思います
当たり前ですが
過ぎ去った過去を
変えることはできません
それでも
私たちにできることは
負の歴史の部分とも
きちんと向き合うこと
アイヌの方々がいたからこそ
北の地に足を踏み入れさせて
頂いていることに謝すること
そして当時辛い過去が
この地にあったことに対して
先人であるアイヌの方々に
心を寄せて真剣に祈ること
祈りと愛は
時空を超えゆくもの
そう聞かせて頂いております
眼を覆いたくなるような出来事も
決して裁くのではなく
真実を見抜く眼と感をもって
向き合っていきたいものです
アイヌ神謡集について
アイヌの方々を含めて
蝦夷地としての歴史があるから
今の北海道はあるわけで
その尊い命の上に
立たせて頂いている
大地であること
それを決して
忘れてはいけません
【追記】
アイヌを舞台にした映画の
公開が決まっているようです
後にアイヌの血を引く方から
お話を聞かせて頂く機会がありました
その辺りはまた改めて
記させて頂く予定です
~➉へと続く~