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名古屋銀と静岡銀、本店内の証券開設で実績が伸展 預かり資産41億円に


研修で直接行員にレクチャーする静銀ティーエム証券の河原支店長(左)(名古屋銀行提供)

名古屋銀行が、静岡銀行とのアライアンス策の一環で名古屋銀本店内に開設した「静銀ティーエム証券名古屋本店」の実績が伸展している。名古屋銀窓口で取り扱っていない株式や国内外の債券など顧客への提案の幅に広がりを見せ、同証券名古屋本店の9月末の預かり資産残高は41億円にまで拡大している。銀行同士による証券分野の連携戦略を追った。

静銀ティーエム証券名古屋本店は2023年10月30日に開業。名古屋銀との金融商品仲介業務の協業による同証券の商品紹介で、個人顧客のほか安定した資金運用を望む法人顧客に対して、豊富な商品提案が可能になった。特に法人顧客からは債券へのニーズに対応できることが強み。これにより、他の証券会社へ流れていた顧客を引き留めることが可能となった。預かり資産運用だけでなく、預金流出防止としての効果も発揮。静岡銀も、静銀ティーエム証券を名古屋銀とのアライアンスの柱の1つと位置づける。同証券にとっては愛知県内で提案対象顧客が広がるなど双方に利点がある。

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