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信組界、人材育成の体制刷新 「階層別研修」を再開
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信用組合業界は2025年度以降、人材育成体制を段階的に刷新する。全国信用組合中央協会が階層別研修をオンラインで展開するほか、各地区協会との連携を強化する。2月6日には試行的な取り組みとして、「職場の世代間ギャップ解消のためのコミュニケーションスキル研修」を開催。41信組から800人以上が参加した。
全信中協は21年度から、業界向けに開催していた集合型の階層別研修を廃止。全信中協が役員や幹部候補生向けの講座を担い、そのほかは各地区の信組協会や個別信組で実施する体制としていた。ただ、必要なスキルが多様化するなか「小規模な信組が独自に研修を提供するのは難しい」(信組関係者)などの意見があることを踏まえ、25年度から再開に踏み切る。
初年度は若手、中堅、初級管理職、中級管理職、上級管理職に分けた研修を開く。例えば、若手・中堅には新人の指導方法、初級管理者には管理職としての心構えなどをテーマにすることを想定している。ただ、25年度の研修計画は各地区協会や信組がすでに策定していることから、本格的な導入は26年度以降を見込む。
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