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【2024年の「金融界10大ニュース」】1位は「日銀、20年ぶりに新紙幣」 読者が選んだ今年の10大ニュース


城北信用金庫が新1万円札発行を記念して開いたイベントで、新札を両替する東京都北区の山田加奈子区長(右、7月3日)

本紙読者が選ぶ2024年の「金融界10大ニュース」が決定した。1位は得票数1305票(得票率93.1%)の「日銀、20年ぶりに新紙幣」。04年11月以来の改刷に注目が集まった。2位は1298票(同92.6%)の「日経平均、34年ぶり最高値更新」。その後も半導体関連銘柄がけん引する展開が続き、3月には史上初の4万円台に乗った。3位は1273票(同90.9%)の「日銀、マイナス金利解除」。日銀が17年ぶりの利上げに動き、「金利ある世界」が戻った。(詳細はニッキン2024年12月20日号に掲載しています)

1位 日銀、20年ぶりに新紙幣

日本銀行は7月3日、20年ぶりに新日銀券を発行した。3券種の肖像画が一新。1万円札は「福沢諭吉」から「渋沢栄一」に変わった。発行初日には全国の金融機関で、新紙幣を求める来店客でにぎわう光景がみられた。

2位 日経平均、34年ぶり最高値更新

2月22日、日経平均株価はバブル期の1989年12月29日に付けた終値としての史上最高値3万8915円87銭を約34年ぶりに更新。3万9098円68銭まで上昇した。3月には史上初の4万円の大台に乗せた。

3位 日銀、マイナス金利解除

日本銀行は3月18、19日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除とイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の撤廃を決めた。上場投資信託などの新規購入も終え、10年超に及ぶ異次元金融緩和は幕を閉じた。

4位 新NISAスタート

1月から新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まった。制度の恒久化や投資枠の拡大により、「貯蓄から投資へ」の機運が高まった。金融機関もさまざまなキャンペーンを展開し、口座獲得競争が激化した。(写真は、日本証券業協会などが「NISAの日<2月13日>」を記念して開催したイベント<2月13日、東京・日本橋茅場町>)

5位 トランプ氏が米大統領に返り咲き

11月5日に投票が行われた米国の大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利。4年ぶりに大統領に復帰することになった。自国優先を掲げる同氏の返り咲きで、国際政治、世界経済の先行きに不透明感が増した。(写真=時事通信)

6位 能登半島地震発生

1月1日、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生。北陸地方を中心に津波や火災、ビルや家屋の倒壊など大きな被害がでた。建物の損壊などにより、臨時休業を余儀なくされた金融機関店舗も多数あった。

7位 短プラ、17年ぶりに引き上げ

日本銀行が7月末に政策金利の0.25%への引き上げを決めたことを受け、メガバンクをはじめ多くの金融機関が9月から短期プライムレートを引き上げた。短プラの引き上げは17年ぶり。貸出金利の引き上げ交渉が本格化した。

8位 与党、15年ぶりに過半数割れ

10月27日に投開票が行われた第50回衆議院選挙で、与党の自民党と公明党が64議席減らし215議席となり、過半数割れした。自民党の政治資金問題が尾を引いた。不安定な政権運営は金融市場でも懸念されている。(写真=時事通信)

9位 日経平均、過去最大4451円下落

8月5日、日経平均株価は一日で4451円28銭下げ、過去最大の下げ幅を記録した。翌6日は3217円04銭上昇し、過去最大の上げ幅となった。日本銀行の追加利上げとそれに伴う円高、米国経済変調などが重なり、乱高下した。

10位 長期金利、11年ぶり1%超え

5月22日、新発10年物国債の利回り(長期金利)が一時1%に達した。同月27日には1.025%を付け、11年ぶりの水準に上昇した。債券市場では、日本銀行の早期追加利上げ観測が高まり上昇圧力が強まった。

掲載元:https://www.nikkinonline.com/article/238327



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