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信金、個人向け業界アプリ刷新 28年から一本化し提供
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信用金庫は、個人向けの業界統一アプリを新たに開発し、現在二つあるアプリを一本化する。254信金が2028年1月以降、インターネットバンキング(IB)システムを、しんきん情報システムセンター(SSC)からNTTデータの「AnserParaSOL」へ順次移行。同システムに紐づいたサービス「My Pallete」を活用し、SSCが新アプリの提供を始める。
全国信用金庫協会の「デジタル戦略専門委員会」で議論し、個人向けアプリ戦略の方向性として取りまとめた。
信金業界の統一アプリは現在、SSCが提供する「しんきんバンキングアプリ」と、しんきん共同センターの「しんきん通帳アプリ」がある。ただ、スマートフォンによる振り込み機能の制限や、UI(顧客接点)設計などの観点で課題があった。
My Palleteはそうした問題を解消できるうえに、既存の2アプリが有する機能もすべてカバーする。地域銀行では約30行が採用。銀行と互角に競い合えるアプリの実現に向けて導入を決めた。新アプリの仕様の検討は、SSCが中心になって進める。
ただ、共同利用型のアプリはコスト面や合意形成などに制約があり、各信金の地域特性や経営戦略に応じて独自機能を実装することはできない。このため、基礎となるアプリ内で動作する軽量な「ミニアプリ」の導入も検討。業界アプリの利用信金だけでなく、独自アプリを採用する信金も含め、必要なミニアプリを選択して利用できるようにしたい考え。25年度中にも、業界関連組織や各ベンダーと実現可能性を含めた協議に入る。
専門委員会では、アプリをはじめとしたデジタルツールを、勘定系システムに柔軟に接続できる環境整備についても協議。現行の体制では接続のために開発が必要で、デジタル化の弊害となっていた。その改善に向けて、業界のAPI(データ連携の接続仕様)基盤の構築といった新施策を議論していく方針。
【解説】「遅れ」取り戻す業界連携
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